めんどくせぇことばかり 瀬戸内海の旅(覚書)『古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ』 関裕二

瀬戸内海の旅(覚書)『古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ』 関裕二

熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ いまは漕ぎ出でな
瀬戸内海は東西が狭い海峡に閉ざされ、しかも多島海ときている。潮の満ち引きによって太平洋や日本海から勢いよく流れ込んだ海水は、島々にぶつかってさらにスピードを上げる。大自然のポンプに押し込まれた潮が、瀬戸内海で暴れまわるのだ。穏やかに見えるその海底では潮と潮がぶつかり合って、激流を発していたのだ。潮待ちしなければ船を出すことはできなかった理由も、ここにある。

逆に考えれば、潮に乗れば漕がなくても船は進むであり、潮の流れを知り尽くせば、こんな安楽な航路はない。また、潮は早いが内海なのだから外海に比べて嵐には強い。このため、瀬戸内海は古代から近代に至るまで、水上交通の要衝となったのである。

弥生時代の最先端地域の北部九州と古墳時代の日本の中心ヤマトを結ぶのが瀬戸内海なのだから、当然、航路争奪戦が起きる。そして、この航路を支配したものがヤマトの主導権を握ったのである。
本書P71

『古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ』 関裕二『古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ』 関裕二
(2014/08/21)
関 裕二

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ー大人気 古代史ツアーガイドー

来年の秋、瀬戸内海に行く。広島から入って、まずは宮島。しまなみ海道を楽しんで、岡山に向かう予定。詳細は未定だが、是非この本を参考にしたいと思う。

本書で瀬戸内海を扱っているのは、第二章の《瀬戸内海の秘密に迫る旅》。その秘密とは、結局、上に書いてある瀬戸内海の特質ということになる。瀬戸内海の東西から流れ込んだ潮は、ちょうど吉備のあたりでぶつかるそうです。下の地図の、鞆の浦のあたりですね。
瀬戸内海 
だから船乗りたちは、好むと好まざるとにかかわらず、ここ、吉備で潮待ちしなければならない。だから、瀬戸内海の中央に位置する吉備は、瀬戸内海の流通を支配することができたわけだ。

来年の旅行では、まず宮島に泊まる。翌日、しまなみ海道を楽しんで、泊は岡山市になる予定だ。この本の中では厳島神社については触れていない。でも、しまなみ海道から岡山にかけては存分に紹介されている。

しまなみ海道では、自転車が便利なようだ。自転車で尾道から向島に渡る海峡は川のようだという。村上水軍発祥の地である因島、生口島にはにしの東照宮の異名をとる耕三寺というど派手なお寺があるという、大三島の大山祗神社がこのコースのハイライトになるという。一度行ったことがあるんだけど、もう三十年くらい前のことで、よく覚えてないな。海人の神なのに“山”?それって不思議なことじゃなくて、方向を教える山は、海人であるからこそ崇められたってことらしいですよ。

クライマックスは岡山で桃太郎と吉備津彦伝説か。第七代孝霊天皇の子とされる吉備津彦なら、十代崇神天皇とも時代的に変わらない。崇神はヤマトの初代と目され、神武、応神と重なって初期ヤマト王朝の様子を後世に伝えるというのが、著者関裕二さんの説。となれば、桃太郎と吉備津彦の伝説は、ヤマト建国に何がしか大きな関係を持っているだろう。なんだかワクワクしますね。行ってみたいな。
そうそう、ツアーガイドの関裕二さん。この瀬戸内海の旅でのおすすめがもう一つ。しまなみ海道では「ぜひ蛸を」ってくらい蛸が旨いってさ。私もね。ここに行ったのは三十年前。まだここには橋がかかってなかった時だ。もうほとんど忘れちゃったけど、大三島で食った“蛸飯”の旨さだけは忘れられない。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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