童話に惹かれる? 『本当は恐ろしいグリム童話ー禁断のエロス編』
ブログで紹介している本の中で、クリック数が多い本を調べてみたら、『本当は恐ろしいグリム童話』のシリーズが、いずれも上位に入ってました。これは納得です。潜在的に、だれもが惹かれる部分があるんだろうと思います。子供向けに書かれているようで、でも思わせぶりに何かを暗示している。一歩踏み込んで、暗示されているものに迫ってみたい。でも、ほんとうにそれを知ってしまったら、二度と同じ場所には戻ってこれないような気がするんです。
赤ずきんちゃんは、森に入っちゃいけないっていわれたのに、行っちゃった。子供の頃ね、ドキドキしたんです。私がそういう子だったから。やっちゃいけないことを我慢できない子だった。私が入った森にも、やっぱりオオカミがいた。
でも、物語って、だから意味があるんだよね。それに意味を感じ取ることが、とても大事なんだと思うんです。
今年も、日本はいくつかの自然災害にさらされました。御嶽の噴火、夏の広島の水害は、ことさら印象に残っている。火の山に関わる物語はもちろん、広島の水害の背景にも、やっぱり物語があったわけじゃないですか。伝えようとした人がいるから物語があるわけで、それを受け取ることってとても大事なことなんだなって思いました。・・・また過去記事を使おうとしているだろうって? ・・・ピンポーン
一年ちょっと前に、『本当は恐ろしいグリム童話ー禁断のエロス編』を読んで、以下の様な記事を書いてました。
過去に自分が書いたものを読み返すのは、ときには拷問に等しいほどの苦痛を伴うものだけど、割とまともなことが書かれていた安心した。・・・あなた、今、「そう~?」って疑問はさんだ?・・・ まあ、・・・まあ、いいでしょ。毎日更新しようと決めたブログの記事に困って、目をつぶって過去記事を“ポンッ”ってしてる私だもの。
物語を持ってるって、とても大事なことだと思います。そこに現れるのは文化の厚みは、物語と共に生きる人の心の深さにもつながると思っています。だからこそ、にせものじゃいけないと思います。あけすけに書けって言うわけじゃないですよ。それをどう書くかも合わせて、文化の厚みでしょ。

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赤ずきんちゃんは、森に入っちゃいけないっていわれたのに、行っちゃった。子供の頃ね、ドキドキしたんです。私がそういう子だったから。やっちゃいけないことを我慢できない子だった。私が入った森にも、やっぱりオオカミがいた。
でも、物語って、だから意味があるんだよね。それに意味を感じ取ることが、とても大事なんだと思うんです。
今年も、日本はいくつかの自然災害にさらされました。御嶽の噴火、夏の広島の水害は、ことさら印象に残っている。火の山に関わる物語はもちろん、広島の水害の背景にも、やっぱり物語があったわけじゃないですか。伝えようとした人がいるから物語があるわけで、それを受け取ることってとても大事なことなんだなって思いました。・・・また過去記事を使おうとしているだろうって? ・・・ピンポーン
一年ちょっと前に、『本当は恐ろしいグリム童話ー禁断のエロス編』を読んで、以下の様な記事を書いてました。
グリム童話に限らず、童話や昔話に登場する残虐性には驚かされる。『白雪姫』の中で継母である王女は焼けた鉄の靴を履かせられて死ぬまで踊り続けさせられる。『ネズの木』では母親が継子である少年の首を落とし、死体を細かく刻んでシチューに入れ、なにも知らない夫に食べさせる。 日本の昔話でも、『かちかち山』のタヌキはお婆さんを殺してその肉を煮込み、婆あ汁を爺さんに食べさせている。日本の昔話は明治以降、子供向けの差し障りのない話に書きかえれレているが、もともとのお話は本当に面白い。逆に差し障りない話に書きかえられることによって、昔話は、もともと持っていたエネルギーを失ってしまう。 当たり障りなくなってしまった物語は、本来、その隠されていた部分にこそ、物語としてのエネルギーが存在していたようだ。まるで、ドクン、ドクンと脈打つ心臓のように・・・。 ‘死’、‘肉’、‘血’に向き合うことは物語の生命であるし、たとえ子供であろうとも、それらに向き合うことによって‘生’に向き合うことにも通じたのではないだろうか。
性に関していえば、グリムは神経質で、近親相姦、同性愛、売春、獣婚、異形の者との愛欲を思わせる記述は徹底して削除しているという。ギリシャ神話なんか見ると、大変おおらかなのに・・・。
なまじ、それを避けては、女は‘女’になれない。「その道を通れ」と、童話は教えてくれていると思うのだが…。 |
過去に自分が書いたものを読み返すのは、ときには拷問に等しいほどの苦痛を伴うものだけど、割とまともなことが書かれていた安心した。・・・あなた、今、「そう~?」って疑問はさんだ?・・・ まあ、・・・まあ、いいでしょ。毎日更新しようと決めたブログの記事に困って、目をつぶって過去記事を“ポンッ”ってしてる私だもの。
物語を持ってるって、とても大事なことだと思います。そこに現れるのは文化の厚みは、物語と共に生きる人の心の深さにもつながると思っています。だからこそ、にせものじゃいけないと思います。あけすけに書けって言うわけじゃないですよ。それをどう書くかも合わせて、文化の厚みでしょ。


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