めんどくせぇことばかり 『中東革命のゆくえ』 栗田禎子

『中東革命のゆくえ』 栗田禎子

“はしがき” にある、著者の紹介による本書の構成(抜粋)
[序論 中東の現在]
中東革命の性格を論ずることの重要性。中東の概念を確認し、その辿ってきた現代史を整理、概観。
[第Ⅰ部 前提]
2011革命の前提としての1990以降の世界と中東の関わりの検討。
[第Ⅱ部 革命]
2011革命の背景、性格、意義の検討と、その後の反革命諸相の分析。
[第Ⅲ部 深層]
2011革命を時間的、空間的広がりの中で捉え直す。
[第Ⅳ部 現在と未来]
2011革命の方向性を見極め、日本の向き合い方を検討。
[附録(資料編)]
欧米や日本ではほとんど紹介される機会のない、中東のマルクス主義者による情勢分析・声明等。

“ったく、かな~ね~な~ ” って、ぼやいたあなた。・・・そうあなた。・・・わたし、こんな《はしがき》読まずにそのまま《序論》に入りました。そんでもって、“えっ?えっ? なにこれっ?”って読み進め、第Ⅰ部冒頭でようやく立ち止まり、この《はしがき》を確認。だから、あなたのお気持ちがよくわかる。なんだかこういう専門家っぽい理屈っぽさ、たまりませんね。使われてる言葉も同様で、『革命の性格』、『中東の概念』、『反革命諸相』、『日本の向き合い方』。・・・ああ、嫌だ、嫌だ。

ビックリするでしょ。自分が歩いてる場所が地雷原とも知らず、気がついたら地雷踏んでましたなんてことになるところでした。ハハハ・・・、本読んでるだけで、「ドッカーン」とはならないけどね。気持ちの上でね。

『中東革命のゆくえ』 栗田禎子『中東革命のゆくえ』 栗田禎子
(2014/10/22)
栗田 禎子

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現代史のなかの中東・世界・日本

序論   中東の現在―世界現代史の中で考える
          第Ⅰ部 前提
第1章   「グローバリゼーション」の時代―中東からの視点
第2章   ムバーラク体制下のエジプト―「開放政策」と「イスラーム主義」のはざまで
第3章   イラク戦争のもたらすもの―中東の「再植民地化」は失敗するだろう
          第Ⅱ部 革命
第4章   エジプト「民衆革命」の意味するもの
第5章   二〇一一年エジプト民衆革命―意義・背景・今後の課題
第6章   「反革命」の諸相と民衆のたたかい
          第Ⅲ部 深層
第7章   エジプト革命とパレスチナ解放闘争
第8章   「七月革命」六〇年に寄せて―中東における革命の系譜を考える
          第Ⅳ部 現在と未来
第9章   エジプトにおける新展開をどう捉えるか
第10章   岐路に立つ中東と日本
   

マルクス主義者によって切って捨てられた中世という時代は、実は宝石箱のように、人間がどう生きていくかの試行錯誤の実例の詰まった時代だった。うまく行ったものも、うまく行かなかったものもあり、私たちはそこにとても貴重な多くの歴史の蓄積を持っている。だから資本主義という競争社会のなかでも、その時代に培った経験を上手に取り入れ、突出とそれによって生まれる歪の凸凹を目立たなくしてきた。

グローバリゼーションなんて、中世を持たないアメリカらしい発想だよね。アメリカは突出を抑えようともせず、歪は他国の犠牲で埋める。歪は、世界の一部に集約されていく。たしかに中東も、そういう場所だよね。その上で、資本主義の向こう側、グローバリゼーションの向こう側を志向する試みには同調もやぶさかではない。

でも、この本。そういう本ではない。それは結構早い段階から、いろんな所に顔を出す。
二〇一一年三月には東日本大震災を引き金とする東電福島第一原発での核災害が起き、これを契機に「脱原発」に舵を切り、経済的利益最優先の発想から転換する可能性も生まれたが、不幸なことに日本ではこれがかえって支配層の危機感を煽り、結果として「新自由主義」・戦争推進勢力の政権復帰、従来以上の急速な反動化という最悪の状況が生じるに至っている
(本書P4)

最終『第10章 岐路に立つ中東と日本』を読んでもらえれば、もっとよくわかる。これは政治的プロパガンダ本です。資本主義の向こう側に共産主義を準備されたんじゃ、夢も希望もないよ、まったく。


    

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こんばんは

人気図書第三位「満州の真実」はおもしろそうですな。
私は最近石原莞爾に関するものを読んでました。

ランキング111位、もうちょっとで100位に入ります。毎日応援PIP!してますセ~。

うさぎ屋 さま

日本を囲む情勢は“真実”から離れたものが、なんと多いことか。
これを全部嘘で塗り固めると、立派な支那・韓国の出来上がり。

応援痛み入ります。ちょっと壁を感じてるんですが・・・。
まあ、気張りすぎずに頑張りましょう。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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