めんどくせぇことばかり 今でも教科書に載ってる《ベトナム二百万人餓死事件》

今でも教科書に載ってる《ベトナム二百万人餓死事件》

以前から、何度か取り上げた実教出版の『高校日本史B』でこの辺りの件を見てみると・・・。
戦争末期のアジア情勢については・・・
連合国軍との戦闘で日本軍の敗色が濃厚になったころ、中国戦線では毛沢東・朱徳らの指導する中国共産党が解放区を拡大し、アジア各地でも朝鮮人の抗日パルチザンや韓国光復軍、ホー・チ・ミン指導のヴェトナム独立同盟(ヴェトミン)、フィリピンの抗日人民軍(フクバラハップ)などが抗日運動を続けていた。
と、あっち向きのプロパガンダを垂れ流している。《二百万人餓死事件》の記述は・・・?っと、探してみたら・・・。・・・ありました。欄外に、・・・。
アジア太平洋戦争によるアジア諸国の死者の数は、各種の文献及び各国政府見解などを総合すると、中国約1000万人、朝鮮約20万人、台湾約3万人、ヴェトナム約200万人(大部分は餓死といわれる)、インドネシア約400万人、フィリピン約111万人、インド約350万人(大部分はベンガルの餓死者)、マレー・シンガポール約10万人、ビルマ約15万人と推定される。

《各種文献、各国政府見解》の信憑性をまったく検討しないところは、さすが「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」日本国民としてふさわしい態度。おそらく人類史上最多の殺戮者毛沢東や北朝鮮を地上の楽園と崇めてきた脳みそのなせるところだろう。

ということで《ベトナム二百万人餓死事件》、いまだに教科書に載ってるんだね。高校生はこれを本当のこととして教わってるんだ。


実教『高校日本史B』が、《各種文献、各国政府見解》としているのは、この《ベトナム二百万人餓死》に関しては、ホー・チ・ミンの独立宣言に出てくる言葉と言っていいだろう。
1940年の秋に、ファシスト日本が連合国との戦いにおいて新しい基地を確立する為にインドシナ半島の領域を荒らした時、フランスの帝国主義者は彼らに膝を曲げてひざまずいて、我々の国を彼らに手渡した。このように、その日付から、我々の身内は、フランス人と日本人の二重の軛に服従した。彼らの苦しみと惨めさは増加した。結果は、昨年の終わりから今年の初めまで、クアンチ省からベトナム北部に至るまで、我々の仲間の市民のうちの200万人が飢餓で死んだ。

《二重の軛》とかって、事実に基づかない言いたい放題で、《昨年暮れから今年のはじめ》という飢餓の時期にしても不正確。かりに、本当に二百万同胞が殺されたのなら、時期くらいは正確に行ったほうがいいだろう。そんなわけで、これはただのプロパガンダ。統一の一九七五年までを考えれば混沌とした状況の中での独立宣言。一九四五年九月二日のだから、まさしく日本の降伏文書調印式のその日に当てたもの。そう考えれば、世界に向けて反日のプロパガンダ性が強い文章になるのはやむを得ないというより、むしろ当然だろう。だから、それを真っ正直にしかとらえられないというのがノータリンなのだ。
『旧日本陸海軍の生態学』 秦郁彦『旧日本陸海軍の生態学』 秦郁彦
(2014/10/09)
秦 郁彦

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- 組織・戦闘・事件-

食糧事情が悪化したのは間違いない。時期的には一九四四年の後半から四五年にかけて、ハノイのトンキン湾周辺で飢饉が発生している。下記のような情報からしても、飢饉が発生したことは間違いない。
「日本軍は仏植民地政府から食糧を買い、われわれが街角で炊き出しをして市民に配ったものです」(ハノイ高射砲部隊兵長、落合茂氏)という証言や、「ハノイの雑貨店マゾワイエの日本人女性が飢えた市民のために炊き出しをしていた」と同盟通信の小山房二特派員が伝えている

日本の北部仏印への進駐は一九四〇年六月。南部仏印への進駐は一九四一年の七月。それは、開戦後も仏印植民地当局の統治権を残した「日仏協力」のもとに兵の駐屯、経費の分担、基地の提供、経済交流をうたった友好的なもので、ドイツよりのヴィシー政権のもとの進駐であったのだから当然である。
それが変化したのは、一九四五年三月。一九四四年九月のノルマンディー上陸作戦のあとヴィシー政権が崩壊。ドイツも追い詰められていく中で、仏印統治権も不安定化することを恐れて、日本軍がクーデターを起こしてフランスから統治権を回収した。ここから終戦までが五ヶ月。しかも、六月には飢饉も完全に収まっている。

上記の本の中で、秦郁彦氏はこの件を検証している。飢饉の被害を次のように解説している。
1 被害は現金収入のない農家に集中している。
2 ピークは二月を中心とする冬で、五月末には春作の収穫で終結している。
3 被害人数は二百万という政治的数字から、百万、七十万、三十万、数千人まで、さまざま

さらに、飢饉の原因を次のように上げている
1 天候不順による凶作とハノイ周辺の水害
2 フランス政庁の課したコメ強制買い付け
3 投機関連の流通不全
4 フランス植民地当局が土地制度改革や農業技術改善の努力を怠ったこと
『昭和二〇年の大戦末期、ハノイ一帯は干ばつに見舞われ多くの餓死者が出た。その年の三月、明号作戦でフランス政府軍をつぶし、日本軍がベトナムを支配した。備蓄米を放出し、飢餓も収まった。
しかし戦後のベトナムは、日本をフランスに並ぶ侵略国と呼び、フランスと共同支配してベトナムを搾取し、200万人を餓死させたと訴える。』と言ってるのは、右の本の著者の髙山正之さん。
産経ニュース 2014.8.1
ベトナムに船舶6隻供与へ 日本政府、巡視船に改修、領海警護に
http://www.sankei.com/politics/news/140801/plt1408010021-n1.html
いい加減に《二百万》の看板くらい降ろせよね。

ところでどうしましょうかね、この実教出版の日本史教科書。



    


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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