めんどくせぇことばかり 『太平洋戦争の肉声 第1巻―文藝春秋戦後70年企画 開戦百日の栄光』

『太平洋戦争の肉声 第1巻―文藝春秋戦後70年企画 開戦百日の栄光』

『連合艦隊はお葬式を出していない。一個人の死が新聞記事になり、葬列になることを思えば、四百十隻が沈み、四十万九千人が倒れた《連合艦隊の死》をお葬式なしに忘れ去るというのはあまりにも健忘であり、かつ不公平であろう。』
「連合艦隊の最後」筆者伊藤正徳氏

文芸春秋は、昭和の終わりから平成の始めにかけて『「文芸春秋」にみる昭和史』、『完本・太平洋戦争』という二つの大きな企画を形にしたそうだ。そう言えば、『完本・太平洋戦争』というのは多分読んでる。あんまり印象には残ってないが・・・。それが文芸春秋にとってのお葬式だったんだろう。

文芸春秋は、昭和が終われば戦後は終わる。そう考えたんだという。〈あの〉戦争を総括し、〈日本が二度と愚かな道を歩まぬために〉・・・。そんな思いで刊行された本だったという。

それから二十五年、戦後七十年を迎える時期になっても「戦後」は終わっていないので、この本を出すことになったんだそうだ。

甘いぞ 文芸春秋


『太平洋戦争の肉声 第1巻―文藝春秋戦後70年企画 開戦百日の栄光』 『太平洋戦争の肉声 第1巻―文藝春秋戦後70年企画 開戦百日の栄光』
(2014/12/08)


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山本五十六代表 一問一答  ロンドン海軍軍縮予備交渉(昭和九年十月)・・・山本五十六
真珠湾をスパイした男の回想・・・吉川猛夫
真珠湾攻撃・奇跡の成功  南雲機動部隊航空参謀の手記・・・源田實
鉄獅子は猛襲す  世界初の戦車による夜襲・・・島田豊作
われ「プリンス・オブ・ウェールズ」を撃沈せり
バンドン城下の誓い  名将今村均、ジャワ島上陸作戦を語る・・・今村均
空の神兵 パレンバンの天降る・・・田中賢一
隼は往く雲の果て 加藤隼戦闘隊・・・安田義人
インド洋に敵なし  英東洋艦隊壊滅・・・小瀬本国雄
九九艦爆戦記  ポートモレスビー攻略作戦・・・江間保
運命のミッドウェー海戦  南雲機動部隊参謀長の手記・・・草鹿龍之介
友永雷撃隊突撃す・・・丸山泰輔
大本営発表  開戦と終戦の重大発表を読んだ男・・・館野守男
太平洋戦争主要戦闘地図

初っ端が山本五十六かぁ。なんでハワイなんか行ったかねぇ。源田實の手記を読んでみても、さっぱりわけが分からない。次の文章は、山本五十六が大西瀧治郎にあてたものの一節で、源田實は大西から見せられたそうだ。ただし現存しないらしいけど・・・。

『・・・日米開戦の場合は、ハワイ方面の米国艦隊を撃滅しなくては、絶対に勝てる見込みはない。そうしても最終的勝利の確信はないが、この作戦だけは絶対不可欠のものである。この攻撃には第一、第二航空戦隊をあてる。それ故にこれが可能かどうか研究してみてくれ』

・・・?・・・どうして? 読んでみても、わけが分からない。何がハワイなの?あんたらが確信を持って育て上げた航空戦隊はいったい何なの。・・・まあ、いいや。

『運命のミッドウェー海戦 南雲機動部隊参謀長の手記  草鹿龍之介』、『ミッドウェー海戦 友永雷撃隊突撃す』と、ミッドウェー海戦がらみの証言が一番最後の方にあるんだけど、・・・なんで? ミッドウェー海戦は昭和十七年六月五日。昭和十六年十二月八日に戦争が始まって百五十日目にあたる。本書の題名の《開戦百日の栄光》の趣旨からも外れる。

戦争っていうのは相手がいてこそ。戦争を知ろうとする態度は大切なものであるが、アメリカを検証することなしに〈あの〉戦争を知ることは不可能。政治的、社会的稚拙に対する責任は重大だが、戦争を望んだのはルーズベルトの方。

文芸春秋のような姿勢では、あの戦争で散っていった者たちの供養にはならないだろう。



    





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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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