めんどくせぇことばかり 戦後の日本史への挑戦(覚書)『古代史は知的冒険』 関裕二

戦後の日本史への挑戦(覚書)『古代史は知的冒険』 関裕二

このところ、NHKの朝のドラマは、よく戦前から戦中、戦後を生き抜いた女性を取り扱う。主人公に近し人物が出征し、亡くなることもよくある。すると、女が泣き叫ぶ。「どうしたもっと早く戦争をやめなかったの。そうすれば、あの人も死なずに済んだのに・・・」

んんん・・・、そのたびに言葉を失う。NHKは、いつまでそんなセリフを繰り返すのか。カサブランカ会談でフランクリン・ディラノ・ルーズベルトは無条件降伏まで戦いを続けることを宣言した。ウィンストン・チャーチルは突然の発言に絶句したというが・・・。

無条件降伏とは何をされても文句は言えないということ。皆殺しにされても・・・。事実、アメリカはインディアンをそう扱ってきたし、フィリピンでそうふるまってきた。そんな奴らに、おいそれと無条件降伏できるかい。

この間、ドイツのメルケルが来日して、日本をナチ扱いして反省を促した。ドイツ人っていうのもみんなナチに責任をひっかぶせてさ。それでいいの・・・。あんた方こそが無反省じゃん。
朝鮮日報 2015/03/10
訪日メルケル首相、公の場で日本に反省促す
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/10/2015031000814.html

ルーズベルトにすれば、男は皆殺しで女は慰み者とまではいかなくとも、過去数百年間の侵略者の汚名を日本にひっかぶせてアメリカの正義を完成させる。日本に関しては、二度と立ち上がれないように処置を施してっと・・・、そう思ってたら自分が死んじゃった。ドイツのような分割占領案もあったみたい。共産主義にめちゃくちゃ甘い男だからな、こいつ。

・・・なんで私は、こんなことを書いてるんだ? ・・・そうだった。天皇について書こうとしたんだ。

『古代史は知的冒険』 関裕二『古代史は知的冒険』 関裕二
(2015/01/06)
関 裕二

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ー甘樫丘に登る道は“意外な歴史”に通じているー

圧倒的な火力を備えた西欧の軍隊は、他の地域を圧倒し、蹂躙した。彼らは多民族を支配する大義名分に「野蛮人をキリスト教の高みに引き上げる義務がある」と唱えた。かたや近代日本は、・・・西欧文明に追いつき追い越せをスローガンに・・・
本書P125
まあ、こんな事情で、天皇にキリスト教のゴット同様の役割を押しつけることになったって、この本は言ってる。

そんなところだろうと思うんだ。まあ、正確には、不平等条約改正には、欧米同様の社会体制の実現が不可欠だった。欧米同様の法体系、制度整備。・・・でも、それって、キリスト教に裏打ちされてるもんじゃない。最も重要な《基本的人権》なんて、キリスト教のゴッドが人間に与えたものよ。明治には《天貼人権》なんて言葉が作られたらしいけど・・・。憲法制定を前に、悩みぬいた伊藤博文は、いっそのことキリスト教を国教に・・・、なんてことも考えたらしい。でも、難しいでしょう。だから、天皇にそのゴッドの代わりの役割が担わされた。それは維新以来の尊王思想の流れを引き継ぐ形になるからね。

でも、この本にも書かれている通り、本来日本人が『天皇は神』といっても、それは『大自然と同じ』と言っているわけで、それはキリスト教のゴッドとはまったく違った。その著者は、その時期の、『いわゆる天皇制とは、長い天皇の歴史の中でも、特殊なたいせいであった。天皇の姿を一変させたのである』と言っている。

戦後、日本はGHQの洗脳をまともに受け入れ、過去の日本を恥じたわけだ。皇国史観に対する反動から皇統をさげすむことが“進歩的”であった。古代史においても、“進歩的な学者”たちは、《文明の遅れた野蛮な日本列島と、中国、朝鮮が日本に文化を伝え続けた》と主張した。
中国や朝鮮半島よりも文化が低く、常に文物を与えられ、・・・(朝鮮半島からやってきた)強い王が日本列島を縦断した・・・。
本書P126
(縄文人は)一万年以上にわたって日本列島で繁栄し、日本の文化習俗の基礎を築いた問い事実だけは確かなことなのだ。・・・その縄文人でさえ、朝鮮半島や中国から渡来してきた人たちに駆逐されてしまった・・・
本書P127

戦後、日本の歴史って、こういうところから始まったんだよね。七〇年もたっちゃったよ。そんなふうに駆逐されたのなら、なぜこうも色濃く、私たちは縄文の影響下にあるのか。

いろんな研究が進んでるんだね。弥生人が渡来した時期の遺跡からは、渡来系の文化とともに縄文の文化も一緒に見つかる、つまり共栄していたらしいという。さらに、縄文土器から弥生土器への変化は境目がはっきりせず、弥生的な縄文土器とか、縄文的な弥生土器とかの時期があるとかってことが、この本の中でも紹介されてる。
では、渡来系の遺伝子の割合が、縄文系を圧倒してしまったのではないかという指摘をどう考えればいいのだろう。
本書P128
さて、一番の謎なんだよね、これ・・・。この点でも、新たな見解が登場しており、大変説得力がある。ちょっと、ばらしてしまおう。
水稲稲作が伝えられたころ、縄文人たちは盛んに朝鮮半島南部と交流をもち、必要な文化要素を選択的に採用した。したがって、稲作は、縄文人が主体的に選択したのではないかというのだ。さらに、なぜ現代人の血は、渡来系の方がn濃いのか、という疑問に関しても、新たな推理が提出されている。中橋孝博は『日本人の起源』(講談社選書メチエ)のなかでコンピュータによるシュミレーションを行った。弥生人の渡来数が少なくとも、その後、縄文人社会に溶け込み、どうかして混血を深め、稲作を広めることによって人口爆発を起こした可能性を探ったのだ。結果、東側の狩猟生活をしている人々と比べ、、圧倒的な人口の差を作り出してしまう、というのだ。
少数渡来→高い人口増加率による人口比の逆転
具体的には、渡来系住民が一〇%と仮定すると、一.三%の人口増加率で、三百年後に渡来系の血が、全住民の八〇%に達してしまうというのだ。
ね。これなら、渡来系の文化を受け入れつつ、私たち日本人の精神性が縄文の強力な影響下にあるというのも納得できる。





    


 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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