めんどくせぇことばかり 『日本人はなぜ「小さないのち」に感動するのか』 呉善花
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『日本人はなぜ「小さないのち」に感動するのか』 呉善花

(韓国人が日本人とはじめて顔見知りになった時)相手を見知った当初はなんとなく親近感にとらわれてしまい、その感覚の中であまりにも異なる言動に接することになります。そこで、いっそうのこと相手を受け入れがたく感じることになってしまうのです。日本にニ、三年滞在して帰国した韓国人の多くが、日本についていい印象を語ることが少ないのもそのためです。
本書P3
これ、前にもどこかで書いてましたね。呉善花さんも『すっかり日本が嫌いになってしまった』、そんな時期があったんだそうだ。韓国の人は、なんにつけてもあけすけで、率直で、ストレートに人間関係を求めていくんだそうだ。かたや日本人は距離をとった状態で相手を理解するように務め、その上で距離を詰めていこうとする。

日本人からすれば韓国人をずうずうしいと感じがちでしょうし、韓国人からすれば日本人を冷たい人間ととらえがちになるでしょう。まずは相手に苦痛を感じさせないことを第一にして、相手の感情や立場を慮って仲良くなっていきたいと思うのは、この島に生きるものの、この島に生きるがための知恵だったんでしょう。

今の呉善花さんは、外からの目を合わせ持った日本人。この本が書けるのは、内の目しか持たない日本人には、ちょっと難しいだろう。呉善花さんのような方でないと、・・・もう一つ、女性特有のしなやかな感受性も・・・。こういう言い方って差別なんだってね。尊敬心を差別なんて言われると、頭来ちゃうんだけどね。

『日本人はなぜ「小さないのち」に感動するのか』 呉善花『日本人はなぜ「小さないのち」に感動するのか』 呉善花
(2014/03/14)
呉善花

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日本で生活して30年の著者が体感し掴み取った日本文化の奥深さ
第1章  韓国人から見た日本人の不思議
第2章  すべてを受け止める日本人の心の力
第3章  自然と人間を区別しない感受性
第4章  「安全大国日本」の伝統
第5章  死生観と浄土をおおう心
第6章  聖なる母性への信仰が息づく日本

そうね。呉善花さんが言うとおり、日本人はいろいろなものをそぎ落として対象の本質に迫ろうとするよね。でも、その行為を通して、本当は自分の本質に迫ろうとしてんだよね。対象に自分を投影することによって自分自身と向き合う。対象こそが自分なんだよね。

対象が人であれば、自分が好意に及んでいる対象こそが自分であることになる。「あの~、ちょっとすみません、道をお聞きしたいんですが・・・」とたずねている人こそが、まさに自分なんだよね。対象が自然であれば、やはりおんなじ。そこにある自然こそが自分。もちろんこれまで、ずいぶんと自分自身を傷つけても来たんだよね。

呉善花さんは見事なまでにそこのところを“言葉”にしている。
日本人と日本文化の、どこが欧米や他のアジア地域の人々や文化と違うかということを、どこまでも突き詰めていけば、こうした自然と人間との同一視から生まれる感受性に行き着かざるを得ません。
本書P87
それ以外のことについては、とりたてて「日本人固有の・・・」という点はないと、呉善花さんは言う。たしかにそうだろうな。

ただこのことについては、日本人にしてみれば、そうでない状況を想定することが極めて困難。もちろん、日本だって近代化を進めたよね。おそらく最先端の近代国家になったよね。そして、その過程でたくさんの神を殺してきた。でもさ、それって、自分自身を殺しているってことだよね。痛かったんだよね。近代化ってさ。それが痛くない人たちがほとんどで、「痛い」という日本人が固有種だと・・・。

まあね、何しろ『草木国土、悉皆成仏』の世界だからね。「仏になれるのは人間だけじゃなくて動物だって、いやいや植物だって、ばかだなぁ石ころだって仏になれる」って世界だからね。石ころだって仏になれるどころじゃなくて、石ころに注連縄巻いて、手を合わせて拝んでるのが日本人だもんね。
pray.jpg東日本大震災から四年。心が痛くて痛くてたまらなかった。東北の人たちの慟哭が耳元で聞こえた。心を揺さぶった。胸は張り裂けんばかりだった。でも、海外の方々からもたくさんの心のこもった励ましをいただいた。とても嬉しかった。今でも感謝しています。海は恐ろしいです。でも、日本人は海が好きなんです。私たちこそが海、そして山なんだからね。




    


 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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