セオドア・ルーズベルトの対日観(覚書)『アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった』 髙山正之
昨日のハワイ併合史に書いたけど、日本がアメリカの一部にあったアジア戦略の出鼻をくじいたのは日本。場所はハワイ。時は一八九三年。アメリカがハワイ王朝を乗っ取ったその年、日本は巡洋艦「浪速」、艦長は東郷平八郎、をハワイに派遣して、アメリカの強引なハワイ乗っ取りに抗議した。アメリカは即時の併合を断念した。結果としてアメリカは、一八九八年までハワイ併合を見合わせなければならなかった。
・・・この時のアメリカは、真珠湾に基地を持っているわけではなく、パナマ運河どころかパナマそのものがなかった。咲きのデコ事があった翌年、「浪速」艦長東郷平八郎は、海軍の一員として日清戦争を戦った。その戦いの賠償金で、日本は大型戦艦二隻を買い込む。みずからが海軍次官を務めていたセオドア・ルーズベルトは、海洋国家論を書いた友人のアルフレッド・マハンに、次のように書き送ったという。「I had my way(もしも私ん手立てがあるなら)、私は明日にもハワイを併合し、星条旗を島中に立てたい。我々は日本の新しい戦艦二隻が英国を離れる前に行動を起こすべきだ。我々はニカラグア(後のパナマ)運河を早く完成させ、多くの軍艦を造り、その半分を太平洋に配備したい。私は日本は脅威をひしひしと感じている」と。 (本書P78)(本書P101)
常識的には、日露戦争におけるロシアとの講和の直前、日本は戦争継続の余力を失い、危機的な状況であったと言われる。本書の中でも、そんな司馬遼太郎の言葉を引用している。でも、上記のような流れ、ルーズベルトの決して親切で日本の利を図るような人物ではないことは明らか。そのルーズベルトが日露戦争の早期講和実現をめざした。それが日本の利を図るためでなかったとするなら、一体なにか。
つまりは、日本の大勝を阻止するためではなかったか。
日本は、ハーバード大学でルーズベルトと同窓だった金子賢太郎を特使としてアメリカに派遣し、アメリカ世論を親日的にするために宣伝活動を行なっていたという。その同窓生金子賢太郎の故国日本。勝つには勝ったが、逆に窮地に陥っていた(?)日本への友情から、ルーズベルトはロシアとの間で尽力し、ポーツマス条約をまとめあげた。
・・・これは、やっぱり、ウソ❢

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・・・この時のアメリカは、真珠湾に基地を持っているわけではなく、パナマ運河どころかパナマそのものがなかった。咲きのデコ事があった翌年、「浪速」艦長東郷平八郎は、海軍の一員として日清戦争を戦った。その戦いの賠償金で、日本は大型戦艦二隻を買い込む。みずからが海軍次官を務めていたセオドア・ルーズベルトは、海洋国家論を書いた友人のアルフレッド・マハンに、次のように書き送ったという。「I had my way(もしも私ん手立てがあるなら)、私は明日にもハワイを併合し、星条旗を島中に立てたい。我々は日本の新しい戦艦二隻が英国を離れる前に行動を起こすべきだ。我々はニカラグア(後のパナマ)運河を早く完成させ、多くの軍艦を造り、その半分を太平洋に配備したい。私は日本は脅威をひしひしと感じている」と。 (本書P78)(本書P101)
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1901年 42歳という若さで大統領就任。 1903年 パナマ共和国がコロンビアから独立。セオドア・ルーズベルト大統領は、わずか10日後にパナマを承認。パナマ運河条約を結んで、運河建設権と関連地区の永久租借権などを取得。工事に着手した。 1904年 日露戦争。 1905年 ポーツマス条約。 1911年 義和団の乱の対米賠償金から資金拠出されて米国留学予備校として清華大学を創立。日露戦争後、急激に高まった若き支那人の日本留学熱を危惧し、清華大学を設立してアメリカへの留学を促す。 |
常識的には、日露戦争におけるロシアとの講和の直前、日本は戦争継続の余力を失い、危機的な状況であったと言われる。本書の中でも、そんな司馬遼太郎の言葉を引用している。でも、上記のような流れ、ルーズベルトの決して親切で日本の利を図るような人物ではないことは明らか。そのルーズベルトが日露戦争の早期講和実現をめざした。それが日本の利を図るためでなかったとするなら、一体なにか。
つまりは、日本の大勝を阻止するためではなかったか。
日本は、ハーバード大学でルーズベルトと同窓だった金子賢太郎を特使としてアメリカに派遣し、アメリカ世論を親日的にするために宣伝活動を行なっていたという。その同窓生金子賢太郎の故国日本。勝つには勝ったが、逆に窮地に陥っていた(?)日本への友情から、ルーズベルトはロシアとの間で尽力し、ポーツマス条約をまとめあげた。
・・・これは、やっぱり、ウソ❢


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