めんどくせぇことばかり 『歴史のおしえ』 童門冬二

『歴史のおしえ』 童門冬二

文部科学大臣の下村博文さんの公式ブログに書いてあることが話題になってる。今はもう削除されてしまったらしい。取り上げたのはリテラ。全体としては《こんな奴が文部科学大臣かよ》という文脈の記事。以下に、ブログに合ったという内容を上げておく。
 LITERA 2015.04.08
戦前回帰の検定強行! 下村文科相が「東日本大震災は愛国心を失った日本への天からのお告げ」発言
http://lite-ra.com/2015/04/post-1008.html
〈しかしその小泉総理も「心ならずも戦地で亡くなった英霊」と表現していた。私はそれが心のどこかで引っかかっていたが、3.11でそうではないと得心した。
 福島第一原発の事故の時、決死の覚悟で放水活動に向かった消防士のもとへ「日本の救世主になってください」とメールを送った奥さん。南三陸町で津波が来る瞬間まで「避難してください」と防災無線を担当していた25才の女性。
彼らは「心ならずも」の(原文ママ)行動だったのか。そうではないだろう。本当に公に尽くす無私の行動だろう。
 英霊たちもやはり、天皇陛下のため、国のために散っていた。それは「心ならず」ではなく無私の心、つまり愛国の情だろう。
 靖国に参拝した小泉総理でさえ、やはり戦後レジュームの中で洗脳されていたのではないか。私は3.11を経てそれを考えた。
 やはり東日本大震災は「このままでは日本は滅びる。日本人よ目を覚ませ!」という天からの警告であったではないか。〉
私は別に、これが問題発言とは思わない。政治家としてそのような政治信条を持つに過ぎず、それを読んだ個人個人が、それを判断すればいい。確かに東日本大震災を自分の心情を説明する材料に使っているが、人前に立つ人間ならよくあること。意図的というならば、リテラもおんなじ。・・・・でもね。

童門冬二さんは、東日本大震災にあい、次のように考えたそうだ。これが本当の保守の姿勢だ。
“東日本大震災” で極度の無常観と無力感に襲われた私は完全に自分を見失い、腑抜けになった。無我夢中で生きる道を探した。自分自身の復興のためにである。手っ取り早いのは先人の言葉に縋ることだ。

右とか左とか関係なく、右往左往して、七転八倒して、あっちに縋りこっちに縋り、・・・だから下村さんの言い様には同調できない。仮に、結果として下村さんとおんなじ結論に達するとしても、私と彼はおんなじ道を歩くことはできない人間同士だ。
過去記事ね

『歴史のおしえ』 童門冬二『歴史のおしえ』 童門冬二
(2012/10/31)
童門 冬二

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第一章 人間通の言葉
第二章 国を治める
第三章 人の心をつかむ
第四章 責任ということ
第五章 危機を乗り越える
私は、章題に関係なく、ひたすら読み、考えた。読み終わった今、まったく未消化のまま。何を書いてもまともなものにはならないだろう。ということで、興味深いものをいくつか紹介するにとどめようと思う。もちろんこれを読んでいただいている人には、周知の場合も多々あろうかとは思いますが・・・。

『大田蜀山人』
「世の中は いつも月夜に米の飯 さてまた申しかねのほしさよ」とは、ただただ拍手。「それにつけても金のほしさよ」は、細川幽斎が公家衆から、どんな上の句にもつながる下の句を、と意地悪にも求められて応じたのが最初であるという。

ということで・・・

銀も 金も玉もなにせんに それにつけても金のほしさよ

東海の 小島の磯の白砂に それにつけても金のほしさよ

『西郷隆盛』
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大事は成し得られぬなり」

政治が大きな変わり目にさしかかった感のある日本。そんな奴がどれだけ出るか。それとも・・・。同じ西郷の言葉に、「虫よ虫よ 五ふし草(稲)の根を断つな 断たればおのれも 共に枯れなん」というのがある。虫は汚吏。‘共に枯れ’てしまうのか。


『山田方谷』
幕府は着物と同じで、家康公が素材をそろえ、秀忠公が縫い、家光公が整え、歴代の将軍が着用してまいりました。これを吉宗公が洗濯し、楽翁公が再び洗いましたが、いまは汚れとほころびがひどく、新調しなければならない状況です」

原文「爾来汚レト綻ト頗ル甚シク、新調セザレバ用ニ堪ヘズ」

これは藩主にして老中板倉勝静に向かって言っている。方谷はさらにとどめをさす。

「でもあなたはその着物を最後まで着なければなりません」・・・キビシー


『種田山頭火』
「濁れる水の流れつつ澄む」

ああっ、種田山頭火っていいなぁ。


『ビルジル・ゲオルギウ』
「たとえ世界の終末が明日であろうとも 私は今日リンゴの木を植える」

著者は、この言葉の中で、“今日も” ではなく‘今日’と言い切るのが力強い、と解説している。この言葉が百番目。つまり最後の一語に選ばれました。

この本を読んだ当時、マヤの暦によれば、世界が滅びると予言された頃だった。その日、彼はリンゴの木を植えたろうか。





    




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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