めんどくせぇことばかり 教皇:アルメニア人ジェノサイド(覚書)『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之

教皇:アルメニア人ジェノサイド(覚書)『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之

AFP BB NEWS 2015/4/13
法王、アルメニア人殺害を「ジェノサイド」と表現 トルコは猛反発
http://www.afpbb.com/articles/-/3045195
(抜粋)
法王は12日、100年前のオスマン・トルコ帝国で多数のアルメニア人が殺害された事件を「ジェノサイド(集団虐殺)」と表現した。トルコ政府はこれに強く反発し、法王の認識は「史実から懸け離れている」と批判した。
教皇

この記事を当ブログで紹介したところ、読者の方から以下のようなコメントをいただきました。要旨を紹介します。
キリスト教国家は自分たちのしたことを棚に上げて他人を批判する。キリスト教国家は神の名の下においてアジアやアフリカなどで何をしてきたのか。彼らの歴史認識は、人種差別と宗教差別に基づいているとしか言いようがない。

まさしくその通りで、このときは、『二発の原爆で十数万人の人間が瞬時に焼き払われたことについて、フランシスコはなんか言いましたっけかね』と、軽く答えて済ましてしまった。

下の本で、この出来事に関する記述を読んで、自分でしっかり調べなきゃと思うと同時に、せっかくコメントいただいた方に無責任なお返事をしてしまったと恥ずかしく思いました。申し訳ありませんでした。

そう思って、過去のニュースを調べてみました。フランシスコ1世・・・2世がいないんだから、ただのフランシスコで良いのかな・・・の発言を見てみました。
「1945年8月6日、人類は史上、 最も恐ろしい惨事を目撃した。前例のない新しい方法によって、人間の破壊力がどれほどのものかを 世界は初めて目の当たりにした」
これは2015年1月12日の発言で、バチカンで各国外交官と会談し、第二次世界大戦後70年にあたっての発言の一部のようだ。“人類史上最も恐ろしい惨事“との認識はあるようだ。しかし教皇は、広島という名は挙げ・・・なかったそうだ。おそらく、日本という名も、さらにはアメリカという名も・・・。

彼はこの出来事を人種差別とも、宗教差別ともとらえていないらしい。
『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之
(2015/02/28)
高山 正之

商品詳細を見る
ー毒があるからためになるー

一次世界大戦時、オスマン・トルコは、ドイツ側についてロシアに宣戦布告している。

ロシアとオスマン・トルコの戦争について、ウィキペディアを見て驚いた。“露土戦争”で調べたら、1568年以来、第一次世界大戦に至るまで、両国間には12回の戦争が行われ、全般的にロシア優勢で推移している。結局ロシアは、オスマン・トルコからかすめ取っていったんだな。

第一次世界大戦時、ロシアは、トルコ内の東方正教会系キリスト教徒のアルメニア人を利用した。国境付近のアルメニア人がロシア軍を領内に手引きし、一部はゲリラ化してトルコ軍を背景から揺さぶった。トルコは後顧の憂いを排除するためアルメニア人を強制疎開させた。教皇フランシスコの、「アルメニア人に対するジェノサイド」という発言は、この強制疎開のいざこざの中で発生したものらしい。

感心するのはロシアだね。一貫しているよ。汚いことにおいて・・・。敵対する相手国にいる不服分子を巧妙に抱き込んで相手を後方から撹乱する。クリミアやウクライナ東部なんてそのまんまだし、今度は自分の手も汚さないつもりか。そう言った背景を無視して、今回教皇フランシスコがこの事件を“ジェノサイド”と呼んで取り上げたのは。キリスト教世界の親分としての勇み足かな。まあ、ロシアは喜んでいるだろう。

ロシアにとって、アルメニア人は捨て駒。多くが殺されるような事態は、ロシア側の予想にはあったろう。トルコ軍が不測の事態からアルメニア人をたくさん殺したのは、むしろトルコにとっては不本意だったろう。そんな出来事を“ジェノサイド”と攻撃できる気軽さは、やはり相手がイスラム国家だからだろう。

広島と長崎の被害者は違う。彼らを排除しなければならない必然性なんて、アメリカにはない。それにアメリカは、彼らを排除する目的の一環として殺してしまったのではなく、殺すために殺したんだ。アメリカの行為こそ“ジェノサイド”の名にふさわしくないか。
P.S.
本書P155に書かれているのを読んで初めて知った。カリフォルニア州グレンデール市というのは、アルメニア人の街として知られているところだそうだ。呪いの花子像で有名になったこの市だけど、日本は、アルメニア人が憎んで飽き足らないトルコと仲のいい国。もしかして、そんなコマーシャルが行われていたんじゃ・・・
P.S.
時事通信 2015/4/21
「アルメニア人虐殺」追悼=事件100年で宗教式典開催へ-トルコ首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015042100063
(抜粋)
トルコはこの事件を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認めない立場だが、「オスマン帝国のアルメニア人の記憶と文化遺産を守ることは、トルコの歴史的、人道的義務だ」

トルコの主張の方が、はるかに大人だな。





    


 


にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


言葉は人の心をあらわします。
「歌は世につれ世は歌につれ」と言いますが、言葉についても同じことが言えるでしょう。
これから出る本
















































当ブログ内人気図書 






















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい