『ちょっと具合のよくないときのごはん』 岩崎啓子
こんな題名の本に手が伸びること自体が弱気だよなぁ。年齢の上ではまだまだ五〇代半ば、元気でいなきゃいけない歳だけど、どうもね。
・・・結局、足が悪いことに尽きるのか。少し前までは、走って汗流せば、大抵の悪いものは外に出ちゃう、・・・精神的にもね。そんな単純な考えだったから、さっと走って汗かけなくなったことの精神的ダメージは大きいな。
もう一つ、アドレナリンが分泌されるのが料理している時や、考えている時。だから、料理の本を読むこと自体、私の痛み対策でもあるのかな。
このミカン葛湯、この本の最初に出てたんで、さっそく作ってみた。風邪引いてないけど・・・。ミカンジュースしかなかったけど、うまかった。家族も喜んだ。誰かが風邪引いたら、また作ろう。
これは、最初の《風邪をひいた》の章に出てくるんだけど、それぞれの章の最初に、その症状にあった効果と食材が紹介される。例えば、《風邪をひいた》章なら、以下のように・・・。
それに続いて、例えば、ミカン葛湯とか、そういうレシピが紹介されるという構成です。上のような効果を理解して、それを期待して、計算づくで作るというのは、正直あんまり得意じゃない。だから、その程度に読んでいたら、なんのなんの。《胃腸の調子がすぐれない》の章でピッタンコカンカ~ンでした。
子供の頃、弱かった私が熱を出すたびに作ってもらったのは、《胃腸の調子がすぐれない》ときのごはんでした。まあ、「おっきりこみ」に、「すりおろしリンゴ」、「おかゆ」に「雑炊」です。
「おっきりこみ」っていうのは、言わば、野菜たっぷりの煮込みうどん。打ったうどんを茹でずに、そのまま野菜の煮えた鍋に入れるやつ。だから汁にとろみが付いてあったまるんだ。やわら~かく煮込んだのがお好み。なんせ、病人食だかんね。
うんまかったんだよな~。なにせ、熱で食えない日があっての回復期、腹はぺこぺこ状態だからね。その気になって、元気な時に作って食べるのとは、当然大違いだよね。
それに、自分で作ってもうまかないんだよね。・・・作ってくれた人はもう生きてないや。仕方ないね。自分が作ってやることを考えましょう。・・・それこそ、計算づくでさ。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
・・・結局、足が悪いことに尽きるのか。少し前までは、走って汗流せば、大抵の悪いものは外に出ちゃう、・・・精神的にもね。そんな単純な考えだったから、さっと走って汗かけなくなったことの精神的ダメージは大きいな。
でも、週末にはストック使って、何とか歩いてる。近所の山道歩きは、・・・どんなもんなんだろうね、人間の体ってさ。日頃、足が痛くってビッコ引いてるのに、山に入るとアドレナリンが出るのか、痛みをあんまり感じないで歩ける。以前の自分を考えれば情けなくは思うけど、やっぱり山の中はいい。 |
![]() | 『ちょっと具合のよくないときのごはん』 岩崎啓子 (2013/12/18) 岩崎 啓子、石川 みずえ 他 商品詳細を見る ー病院に行くほどじゃないけど・・・ー |
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![]() | 「熱が上がって食べられない」なんて時、ミカン葛湯がいいですね。鍋に葛粉とお湯を合わせ、そこにはちみつとミカン汁を加えて、ちょっとだけ生姜を絞る。葛湯には熱冷まし効果があり、ミカンのビタミンCがとれて、はちみつは喉にも効く。 |
これは、最初の《風邪をひいた》の章に出てくるんだけど、それぞれの章の最初に、その症状にあった効果と食材が紹介される。例えば、《風邪をひいた》章なら、以下のように・・・。
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それに続いて、例えば、ミカン葛湯とか、そういうレシピが紹介されるという構成です。上のような効果を理解して、それを期待して、計算づくで作るというのは、正直あんまり得意じゃない。だから、その程度に読んでいたら、なんのなんの。《胃腸の調子がすぐれない》の章でピッタンコカンカ~ンでした。
子供の頃、弱かった私が熱を出すたびに作ってもらったのは、《胃腸の調子がすぐれない》ときのごはんでした。まあ、「おっきりこみ」に、「すりおろしリンゴ」、「おかゆ」に「雑炊」です。
「おっきりこみ」っていうのは、言わば、野菜たっぷりの煮込みうどん。打ったうどんを茹でずに、そのまま野菜の煮えた鍋に入れるやつ。だから汁にとろみが付いてあったまるんだ。やわら~かく煮込んだのがお好み。なんせ、病人食だかんね。
うんまかったんだよな~。なにせ、熱で食えない日があっての回復期、腹はぺこぺこ状態だからね。その気になって、元気な時に作って食べるのとは、当然大違いだよね。
それに、自分で作ってもうまかないんだよね。・・・作ってくれた人はもう生きてないや。仕方ないね。自分が作ってやることを考えましょう。・・・それこそ、計算づくでさ。


杖は、ウォーキングポールというのが出ている。昔、まだ三十代で、山に登っていたころ、すでに山歩き用のストックを使っている人がいた。“しちめんどくせえ” くらいにしか思わなかったけど、使ってみると、これが結構いい。

写真のストックは高級品。いま自分が使っているストックの七倍近い代物。今度買うならこういうの買いたいな。

でもねぇ、その分だけ、ダメージはきついんですよ。夕方になると、股関節が悲鳴を上げ始めるしね。仕事後は、ただひっくり返って酒飲んで寝る。土日も翌日が怖くて外出は控えた。
でも、どうやらそれが痛みを進行させたらしい。患部は左股関節なんだけど、臀部の筋肉が落ちたことで、以前はたま~に痛いときがあるという程度だったものが、“いつも”、“かなり” 痛い状態になってしまった。この本を読んで実感した。いま、自分にできるのは《歩くことだ》って。
ところが、・・・だ。そんな私の前に大きな障壁があった。「まともに歩けない」・・・日曜の午前中、近所の川の土手でもと思って外に出ると、家の前ですら、まともに歩けない。左足の歩幅が極端に狭くて、びっこを引いている。どうやら、孫を連れていたときは、アドレナリンが怒涛のごとく流れていたらしい。・・・おそらく、こわごわ、いやいややってるから、痛みが必要以上に意識されてしまうらしい。
連れ合いに言われた。「杖ついたら」って。このときはカチンときてねぇ。「杖なんかついて、近所歩けるかよ」って、言い返した。
ほんの四年前までは走ってたんですよ。それこそ、「歩くなんて、まどろっこしくて・・・」くらいに思ってた。その自分が情けなくてね。
近所の人の目にも止まりたくない。・・・それでも、その気持ちは今でも変わらない。おそらく連れ合いだって、きっとその思いはある。でもね、それは言いっこなしってことで、歩いてる。まあ、文句言わずにあることが大切だな。いまのところはね。
いま私、五十五歳だけど、すれ違う人を見ても、ほとんど、杖の人はいない。でも、ほんの何日か前連れ合いに言われた。近隣の商業施設のスポーツ洋品店にウォーキングポールがたくさん並んでたって・・・。
いまでは近隣の山林を歩いている。都合がつけば連れ合いと一緒に・・・。つい二週間目、とても気持ちよく歩けた。春の山林の木漏れ日が気持ちよかった。この春、ウォーキング中に、芹とうるい群生地を見つけた。タラの芽は見つけたけど、食い頃は過ぎていた。来年が楽しみだ。
写真のストックは高級品。いま自分が使っているストックの七倍近い代物。今度買うならこういうの買いたいな。
本文にも書いたけど、週末にはストックを持って近隣の山林を歩いています。きっかけになったのは右の本。「やっぱり歩かなきゃだめ。ただし、楽しんで歩く」ってことを教えてもらった。 仕事してるからね。それだけでも一日五千歩くらいは歩いてるはず。しかも、移動には階段の昇降もある。びっこ引きながらだけど、やらなきゃ食って行けないもんね。 |
でもねぇ、その分だけ、ダメージはきついんですよ。夕方になると、股関節が悲鳴を上げ始めるしね。仕事後は、ただひっくり返って酒飲んで寝る。土日も翌日が怖くて外出は控えた。
でも、どうやらそれが痛みを進行させたらしい。患部は左股関節なんだけど、臀部の筋肉が落ちたことで、以前はたま~に痛いときがあるという程度だったものが、“いつも”、“かなり” 痛い状態になってしまった。この本を読んで実感した。いま、自分にできるのは《歩くことだ》って。
ところが、・・・だ。そんな私の前に大きな障壁があった。「まともに歩けない」・・・日曜の午前中、近所の川の土手でもと思って外に出ると、家の前ですら、まともに歩けない。左足の歩幅が極端に狭くて、びっこを引いている。どうやら、孫を連れていたときは、アドレナリンが怒涛のごとく流れていたらしい。・・・おそらく、こわごわ、いやいややってるから、痛みが必要以上に意識されてしまうらしい。
連れ合いに言われた。「杖ついたら」って。このときはカチンときてねぇ。「杖なんかついて、近所歩けるかよ」って、言い返した。
ほんの四年前までは走ってたんですよ。それこそ、「歩くなんて、まどろっこしくて・・・」くらいに思ってた。その自分が情けなくてね。
![]() | 連れ合いに、「**さん、自分だったら、杖ついて歩ける?」って聞き返した。・・・「歩けるよ。だったら一緒に歩こう」・・・ってことで、完敗でやした。 このシルエットみたいに、颯爽とはしてないよ。杖ついてたって、患部が良くなってるわけじゃないんだから。でも、気持ちいいなって感じるようになったよ、歩くことそのこと自体が・・・。 |
近所の人の目にも止まりたくない。・・・それでも、その気持ちは今でも変わらない。おそらく連れ合いだって、きっとその思いはある。でもね、それは言いっこなしってことで、歩いてる。まあ、文句言わずにあることが大切だな。いまのところはね。
いま私、五十五歳だけど、すれ違う人を見ても、ほとんど、杖の人はいない。でも、ほんの何日か前連れ合いに言われた。近隣の商業施設のスポーツ洋品店にウォーキングポールがたくさん並んでたって・・・。
いまでは近隣の山林を歩いている。都合がつけば連れ合いと一緒に・・・。つい二週間目、とても気持ちよく歩けた。春の山林の木漏れ日が気持ちよかった。この春、ウォーキング中に、芹とうるい群生地を見つけた。タラの芽は見つけたけど、食い頃は過ぎていた。来年が楽しみだ。
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