『敗者で読み解く古代史の謎』 歴史読本編集部編
歴史の魅力は敗者にこそある。いや、敗者にしかない。どうしても、敗者に心を寄せてしまう。
敗れ去った者たちをこそ鎮魂せずに入られない、日本人的な特質か。・・・どうにもそれだけではないように思う。その結果の今を否定するものでは決して無いが、ただ、・・・本当に、この“今” しかなかったのか。この“今” でよかったのか。・・・ときに、考えてしまう。
もしも勝者が、・・・勝った者が、・・・敗れ去り、滅んだ者を思い、滅ぼしたがゆえにその悲劇を背負い、責務の大きさに震え、泣きながら日本を支えてきたというなら、・・・それはそれで何も言うことはないのだが・・・。
そんな例も、無いではないだろうが・・・。
上記、特に第一部を見ていただいた通り、そこにはただ“敗者” が並べられ、個々に分析されているのみである。飛鳥、大津、藤原、平城京と変遷する時代に一貫していた悪意は、特に検証の対象にはなっていない。さらに敗者の中に藤原広嗣、藤原仲麻呂を含んでいるために、皇族をも手駒と使い有力視族を次々と滅ぼしていった特定の“悪意” が放置されることは、敗れ去った者達の怨念をかきたてかねないのではと心配になる。
《橘奈良麻呂》の章においては、その七年後に敗者の立場に追いやられる仲麻呂と比較し、さらに仲麻呂が天皇家につ筋を残せなかったのに対し、奈良麻呂の息子清友の娘が嵯峨天皇の皇后となって天皇家の血筋を残した事を取り上げて、『どちらが敗者だったのか』とまとめる。
でも、それは無意味なことだ。なぜかといえば、どちらも敗者なのだから。
第一部から第三部までを通して、個々の章は、すべて違う人によって書かれている。その辺が、《歴史読本編集部編》らしいところだね。極めて興味深いものもあるけど、なにせ一貫したものがあるわけじゃないからね。そこまで期待しないで読めば、かなり面白い。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
敗れ去った者たちをこそ鎮魂せずに入られない、日本人的な特質か。・・・どうにもそれだけではないように思う。その結果の今を否定するものでは決して無いが、ただ、・・・本当に、この“今” しかなかったのか。この“今” でよかったのか。・・・ときに、考えてしまう。
もしも勝者が、・・・勝った者が、・・・敗れ去り、滅んだ者を思い、滅ぼしたがゆえにその悲劇を背負い、責務の大きさに震え、泣きながら日本を支えてきたというなら、・・・それはそれで何も言うことはないのだが・・・。
そんな例も、無いではないだろうが・・・。
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《橘奈良麻呂》の章においては、その七年後に敗者の立場に追いやられる仲麻呂と比較し、さらに仲麻呂が天皇家につ筋を残せなかったのに対し、奈良麻呂の息子清友の娘が嵯峨天皇の皇后となって天皇家の血筋を残した事を取り上げて、『どちらが敗者だったのか』とまとめる。
でも、それは無意味なことだ。なぜかといえば、どちらも敗者なのだから。
第一部から第三部までを通して、個々の章は、すべて違う人によって書かれている。その辺が、《歴史読本編集部編》らしいところだね。極めて興味深いものもあるけど、なにせ一貫したものがあるわけじゃないからね。そこまで期待しないで読めば、かなり面白い。


最初におにぎらずを知った時は、動揺しましたね~。「一体何なんだ、これ」ってね。初めて作ったのが半年前。その時は、《かにカマと千切りたまねぎのマヨネーズ和えのおにぎらず》。 “和”・・・のイマージのまま作ったら、大間違い。ボケた味になってしまって、美味くなかった。
おにぎらずは、おにぎりの変形ではない。サンドウィッチの変形。かつサンドやハムカツサンド、メンチサンド、ハンバーグサンド、焼き肉サンドなどなどの、その流れの先にあるのがおにぎらず。弁当のはっきりした味のおかずなら、なんでも挟んでいいってかんじだよね。

そう、この『おにぎらずアイデア帳』で紹介されているレシピは100品以上。100品以上ということは、結局は変幻自在、ルール無用にデスマッチ。
そういう時って、結局、シンプルに戻っていくもんじゃないかな。おにぎらずがサンドウィッチの発想から始まったものであるなら、その戻る先って、《ハムカツサンド》。・・・え~、あなたはただの《ハムサンド》。まあ、そのへんは人それぞれ。
小学校の頃、校門の前に赤岩っていう肉屋があって、放課後校庭で遊んでたら、四方田先生に職員室の窓から呼ばれた。走って行くと、給食の残りのコッペパンと三十円を渡されて、「赤岩で二つに切ったハムカツ挟んでもらってこい」って。「ソースたっぷりかけてもらえ」って。・・・私が赤石肉屋で五十円に値上げしたハムカツを買って食ったのは、高校生の時の登山の帰り。
そういえば、赤岩肉屋には“シン君”っていう同級生がいて、パンパンに張ったいつも笑顔の男の子だった。メンチカツみたいな、美味そうな顔の子だった。
最後にこういう言い方するのはズルいといわれるかも知れないが、私、自分で食うなら、おにぎりに軍配を上げます。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
おにぎらずは、おにぎりの変形ではない。サンドウィッチの変形。かつサンドやハムカツサンド、メンチサンド、ハンバーグサンド、焼き肉サンドなどなどの、その流れの先にあるのがおにぎらず。弁当のはっきりした味のおかずなら、なんでも挟んでいいってかんじだよね。
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最初に紹介されたのは『クッキングパパ』だったそうです。さすがだね、荒岩課長。おにぎらずの華麗な切り口に、家族を大喜びさせた荒岩課長の満足そうな顔が目に浮かぶ。 そういえば、本当に、荒岩課長が家族や部下に振る舞いそうな料理だね。 |
そういう時って、結局、シンプルに戻っていくもんじゃないかな。おにぎらずがサンドウィッチの発想から始まったものであるなら、その戻る先って、《ハムカツサンド》。・・・え~、あなたはただの《ハムサンド》。まあ、そのへんは人それぞれ。
小学校の頃、校門の前に赤岩っていう肉屋があって、放課後校庭で遊んでたら、四方田先生に職員室の窓から呼ばれた。走って行くと、給食の残りのコッペパンと三十円を渡されて、「赤岩で二つに切ったハムカツ挟んでもらってこい」って。「ソースたっぷりかけてもらえ」って。・・・私が赤石肉屋で五十円に値上げしたハムカツを買って食ったのは、高校生の時の登山の帰り。
そういえば、赤岩肉屋には“シン君”っていう同級生がいて、パンパンに張ったいつも笑顔の男の子だった。メンチカツみたいな、美味そうな顔の子だった。
最後にこういう言い方するのはズルいといわれるかも知れないが、私、自分で食うなら、おにぎりに軍配を上げます。


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