『おにぎらずアイデア帳』 金丸絵里加
最初におにぎらずを知った時は、動揺しましたね~。「一体何なんだ、これ」ってね。初めて作ったのが半年前。その時は、《かにカマと千切りたまねぎのマヨネーズ和えのおにぎらず》。 “和”・・・のイマージのまま作ったら、大間違い。ボケた味になってしまって、美味くなかった。
おにぎらずは、おにぎりの変形ではない。サンドウィッチの変形。かつサンドやハムカツサンド、メンチサンド、ハンバーグサンド、焼き肉サンドなどなどの、その流れの先にあるのがおにぎらず。弁当のはっきりした味のおかずなら、なんでも挟んでいいってかんじだよね。

そう、この『おにぎらずアイデア帳』で紹介されているレシピは100品以上。100品以上ということは、結局は変幻自在、ルール無用にデスマッチ。
そういう時って、結局、シンプルに戻っていくもんじゃないかな。おにぎらずがサンドウィッチの発想から始まったものであるなら、その戻る先って、《ハムカツサンド》。・・・え~、あなたはただの《ハムサンド》。まあ、そのへんは人それぞれ。
小学校の頃、校門の前に赤岩っていう肉屋があって、放課後校庭で遊んでたら、四方田先生に職員室の窓から呼ばれた。走って行くと、給食の残りのコッペパンと三十円を渡されて、「赤岩で二つに切ったハムカツ挟んでもらってこい」って。「ソースたっぷりかけてもらえ」って。・・・私が赤石肉屋で五十円に値上げしたハムカツを買って食ったのは、高校生の時の登山の帰り。
そういえば、赤岩肉屋には“シン君”っていう同級生がいて、パンパンに張ったいつも笑顔の男の子だった。メンチカツみたいな、美味そうな顔の子だった。
最後にこういう言い方するのはズルいといわれるかも知れないが、私、自分で食うなら、おにぎりに軍配を上げます。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
おにぎらずは、おにぎりの変形ではない。サンドウィッチの変形。かつサンドやハムカツサンド、メンチサンド、ハンバーグサンド、焼き肉サンドなどなどの、その流れの先にあるのがおにぎらず。弁当のはっきりした味のおかずなら、なんでも挟んでいいってかんじだよね。
![]() | 『おにぎらずアイデア帳』 金丸絵里加 (2015/02/04) 金丸絵里加 商品詳細を見る ー毎日のお弁当をおいしく、かわいく、かんたんにー |
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最初に紹介されたのは『クッキングパパ』だったそうです。さすがだね、荒岩課長。おにぎらずの華麗な切り口に、家族を大喜びさせた荒岩課長の満足そうな顔が目に浮かぶ。 そういえば、本当に、荒岩課長が家族や部下に振る舞いそうな料理だね。 |
そういう時って、結局、シンプルに戻っていくもんじゃないかな。おにぎらずがサンドウィッチの発想から始まったものであるなら、その戻る先って、《ハムカツサンド》。・・・え~、あなたはただの《ハムサンド》。まあ、そのへんは人それぞれ。
小学校の頃、校門の前に赤岩っていう肉屋があって、放課後校庭で遊んでたら、四方田先生に職員室の窓から呼ばれた。走って行くと、給食の残りのコッペパンと三十円を渡されて、「赤岩で二つに切ったハムカツ挟んでもらってこい」って。「ソースたっぷりかけてもらえ」って。・・・私が赤石肉屋で五十円に値上げしたハムカツを買って食ったのは、高校生の時の登山の帰り。
そういえば、赤岩肉屋には“シン君”っていう同級生がいて、パンパンに張ったいつも笑顔の男の子だった。メンチカツみたいな、美味そうな顔の子だった。
最後にこういう言い方するのはズルいといわれるかも知れないが、私、自分で食うなら、おにぎりに軍配を上げます。


杖は、ウォーキングポールというのが出ている。昔、まだ三十代で、山に登っていたころ、すでに山歩き用のストックを使っている人がいた。“しちめんどくせえ” くらいにしか思わなかったけど、使ってみると、これが結構いい。

写真のストックは高級品。いま自分が使っているストックの七倍近い代物。今度買うならこういうの買いたいな。

でもねぇ、その分だけ、ダメージはきついんですよ。夕方になると、股関節が悲鳴を上げ始めるしね。仕事後は、ただひっくり返って酒飲んで寝る。土日も翌日が怖くて外出は控えた。
でも、どうやらそれが痛みを進行させたらしい。患部は左股関節なんだけど、臀部の筋肉が落ちたことで、以前はたま~に痛いときがあるという程度だったものが、“いつも”、“かなり” 痛い状態になってしまった。この本を読んで実感した。いま、自分にできるのは《歩くことだ》って。
ところが、・・・だ。そんな私の前に大きな障壁があった。「まともに歩けない」・・・日曜の午前中、近所の川の土手でもと思って外に出ると、家の前ですら、まともに歩けない。左足の歩幅が極端に狭くて、びっこを引いている。どうやら、孫を連れていたときは、アドレナリンが怒涛のごとく流れていたらしい。・・・おそらく、こわごわ、いやいややってるから、痛みが必要以上に意識されてしまうらしい。
連れ合いに言われた。「杖ついたら」って。このときはカチンときてねぇ。「杖なんかついて、近所歩けるかよ」って、言い返した。
ほんの四年前までは走ってたんですよ。それこそ、「歩くなんて、まどろっこしくて・・・」くらいに思ってた。その自分が情けなくてね。
近所の人の目にも止まりたくない。・・・それでも、その気持ちは今でも変わらない。おそらく連れ合いだって、きっとその思いはある。でもね、それは言いっこなしってことで、歩いてる。まあ、文句言わずにあることが大切だな。いまのところはね。
いま私、五十五歳だけど、すれ違う人を見ても、ほとんど、杖の人はいない。でも、ほんの何日か前連れ合いに言われた。近隣の商業施設のスポーツ洋品店にウォーキングポールがたくさん並んでたって・・・。
いまでは近隣の山林を歩いている。都合がつけば連れ合いと一緒に・・・。つい二週間目、とても気持ちよく歩けた。春の山林の木漏れ日が気持ちよかった。この春、ウォーキング中に、芹とうるい群生地を見つけた。タラの芽は見つけたけど、食い頃は過ぎていた。来年が楽しみだ。
写真のストックは高級品。いま自分が使っているストックの七倍近い代物。今度買うならこういうの買いたいな。
週末にはストックを持って近隣の山林を歩いています。きっかけになったのは、以前ブログでも初回した右の本。「やっぱり歩かなきゃだめ。ただし、楽しんで歩く」ってことを教えてもらった。 仕事してるからね。それだけでも一日五千歩くらいは歩いてるはず。しかも、移動には階段の昇降もある。びっこ引きながらだけど、やらなきゃ食って行けないもんね。 |
でもねぇ、その分だけ、ダメージはきついんですよ。夕方になると、股関節が悲鳴を上げ始めるしね。仕事後は、ただひっくり返って酒飲んで寝る。土日も翌日が怖くて外出は控えた。
でも、どうやらそれが痛みを進行させたらしい。患部は左股関節なんだけど、臀部の筋肉が落ちたことで、以前はたま~に痛いときがあるという程度だったものが、“いつも”、“かなり” 痛い状態になってしまった。この本を読んで実感した。いま、自分にできるのは《歩くことだ》って。
ところが、・・・だ。そんな私の前に大きな障壁があった。「まともに歩けない」・・・日曜の午前中、近所の川の土手でもと思って外に出ると、家の前ですら、まともに歩けない。左足の歩幅が極端に狭くて、びっこを引いている。どうやら、孫を連れていたときは、アドレナリンが怒涛のごとく流れていたらしい。・・・おそらく、こわごわ、いやいややってるから、痛みが必要以上に意識されてしまうらしい。
連れ合いに言われた。「杖ついたら」って。このときはカチンときてねぇ。「杖なんかついて、近所歩けるかよ」って、言い返した。
ほんの四年前までは走ってたんですよ。それこそ、「歩くなんて、まどろっこしくて・・・」くらいに思ってた。その自分が情けなくてね。
![]() | 連れ合いに、「**さん、自分だったら、杖ついて歩ける?」って聞き返した。・・・「歩けるよ。だったら一緒に歩こう」・・・ってことで、完敗でやした。 このシルエットみたいに、颯爽とはしてないよ。杖ついてたって、患部が良くなってるわけじゃないんだから。でも、気持ちいいなって感じるようになったよ、歩くことそのこと自体が・・・。 |
近所の人の目にも止まりたくない。・・・それでも、その気持ちは今でも変わらない。おそらく連れ合いだって、きっとその思いはある。でもね、それは言いっこなしってことで、歩いてる。まあ、文句言わずにあることが大切だな。いまのところはね。
いま私、五十五歳だけど、すれ違う人を見ても、ほとんど、杖の人はいない。でも、ほんの何日か前連れ合いに言われた。近隣の商業施設のスポーツ洋品店にウォーキングポールがたくさん並んでたって・・・。
いまでは近隣の山林を歩いている。都合がつけば連れ合いと一緒に・・・。つい二週間目、とても気持ちよく歩けた。春の山林の木漏れ日が気持ちよかった。この春、ウォーキング中に、芹とうるい群生地を見つけた。タラの芽は見つけたけど、食い頃は過ぎていた。来年が楽しみだ。
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