中東を知るならアメリカを見ろ(覚書)『イスラム教徒への99の大疑問』 佐々木良昭
「排他主義の脅威」
以前から、世界が緩やかにそちらの方角に向かって流れている感覚があった。しかし今や、それは何となく感じられるイメージではなく、事実である。頬にいあたる風は、それを確かなことと確信させる。
難しいやね、日本語はさ。安倍首相も何を反省したんだろうね。日本人を代表して反省することがあるとすれば、それは何と言っても、《戦争に負けた》ってことだね。それを筆頭にせずに、反省なんてありえない。
日本は、アメリカによる排他主義によって追い込まれた。いや、排他主義というよりも、狙いを定めた排日主義によって、追いつめられた。具体的には追い払われた。世界の市場から・・・。
・・・、なんでそんなこと書いているかって? ・・・この本読んでてさ。かつてアメリカに追いつめられた日本をさ・・・。ついつい思い出しちゃってさ。どうしようもないところに追いつめられた日本をさ。
99のイスラームに対する質問を設定し、それにムスリムである著者が答えていくことによってイスラム世界に対する理解を深める事を目的にした本のようです。
私は、個人的には安部首相の政治を支持している。しかし、私が支持しているのは一部メディアに非難されている対米追随主義者としての安倍首相ではない。16世紀以来、世界は欧米主導の秩序のもとに置かれてきた。その流れは19世紀の日本をも襲い、日本は彼らの秩序を受け入れ、それに見合った国家体制を構築した。そして、欧米以外からその秩序に参加した国としては、唯一その中で重きをなすに至った。・・・かに思えた。
欧米への敗戦は、決定的なできごとだった。それによって、どんだけ世界が変化を遂げることになろうと、“敗戦” という事実のまえに、それまでの日本は完全に封印された。
いつの日か、この封印が説かれる日がくる。安部首相は、そのための一歩を踏み出したに過ぎない。私の認識は、そんなところだ。
どうにも、内容が本の紹介からずれてしまった。でもね、99の大疑問の第五番目に、『中東地区の紛争の原因を読み解くために、私たちはどんなところに注目すべきでしょうか?』っていう項目があってね。著者は敢然とこう答えている。
と答えている。
さらに、イランと緊張状態を続けている状況を取り上げて、それはアメリカが、どうすればイランの石油やガスから最大の利益をあげられるかを考えているから、と解説する。まったくわかりやすいね。自国の資源を自国の利益のために使おうと厚く防御するイランに対し、その壁を突き破ろうと「イランは核兵器を開発する」と国際世論を味方につけて、周辺諸国や世界の不安を掻き立てると・・・。
本当にイランが核兵器を持つかどうかは、実は二の次で、そんなプロパガンダで「イランは核兵器開発をする危険な国」と世界に認知させることにより、紛争に火をつけ、結果的にイランの資源を牛耳るという戦略であるという。
全く正しい捉え方だと思いますね。米軍需産業も、10年に一度は棚卸ししないと死活問題だそうだし、そう言われれば、ちょうどいいペースで中東に紛争が発生しているよね。
中東の石油資源から利益を上げるために、アメリカが力をふるいやすい環境を作り上げること。もう一つは、中東に断続的に紛争が発生する状況が維持されることは、アメリカの軍需産業にとって願ってもない環境であるということ。
中東の紛争を考えるには、アメリカから目を話してはならないってことがよくわかった。
“アラブの春” なんて、反吐が出るくらいにその典型例になる。・・・それはまた別の機会に・・・。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
以前から、世界が緩やかにそちらの方角に向かって流れている感覚があった。しかし今や、それは何となく感じられるイメージではなく、事実である。頬にいあたる風は、それを確かなことと確信させる。
戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません。 安部首相米議会演説 |
難しいやね、日本語はさ。安倍首相も何を反省したんだろうね。日本人を代表して反省することがあるとすれば、それは何と言っても、《戦争に負けた》ってことだね。それを筆頭にせずに、反省なんてありえない。
日本は、アメリカによる排他主義によって追い込まれた。いや、排他主義というよりも、狙いを定めた排日主義によって、追いつめられた。具体的には追い払われた。世界の市場から・・・。
・・・、なんでそんなこと書いているかって? ・・・この本読んでてさ。かつてアメリカに追いつめられた日本をさ・・・。ついつい思い出しちゃってさ。どうしようもないところに追いつめられた日本をさ。
『イスラム教徒への大疑問』 経団連21世紀政策研究所アナリスト イスラム教徒 佐々木良昭 プレジデント社 ーイスラム教徒16億人の100%リアルな実像ー |
99のイスラームに対する質問を設定し、それにムスリムである著者が答えていくことによってイスラム世界に対する理解を深める事を目的にした本のようです。
私は、個人的には安部首相の政治を支持している。しかし、私が支持しているのは一部メディアに非難されている対米追随主義者としての安倍首相ではない。16世紀以来、世界は欧米主導の秩序のもとに置かれてきた。その流れは19世紀の日本をも襲い、日本は彼らの秩序を受け入れ、それに見合った国家体制を構築した。そして、欧米以外からその秩序に参加した国としては、唯一その中で重きをなすに至った。・・・かに思えた。
欧米への敗戦は、決定的なできごとだった。それによって、どんだけ世界が変化を遂げることになろうと、“敗戦” という事実のまえに、それまでの日本は完全に封印された。
いつの日か、この封印が説かれる日がくる。安部首相は、そのための一歩を踏み出したに過ぎない。私の認識は、そんなところだ。
どうにも、内容が本の紹介からずれてしまった。でもね、99の大疑問の第五番目に、『中東地区の紛争の原因を読み解くために、私たちはどんなところに注目すべきでしょうか?』っていう項目があってね。著者は敢然とこう答えている。
ずばり、アメリカの動きです。アメリカの石油会社や軍需産業が中東で利益を上げるために、紛争の日をつけていることが多いのです。 |
さらに、イランと緊張状態を続けている状況を取り上げて、それはアメリカが、どうすればイランの石油やガスから最大の利益をあげられるかを考えているから、と解説する。まったくわかりやすいね。自国の資源を自国の利益のために使おうと厚く防御するイランに対し、その壁を突き破ろうと「イランは核兵器を開発する」と国際世論を味方につけて、周辺諸国や世界の不安を掻き立てると・・・。
本当にイランが核兵器を持つかどうかは、実は二の次で、そんなプロパガンダで「イランは核兵器開発をする危険な国」と世界に認知させることにより、紛争に火をつけ、結果的にイランの資源を牛耳るという戦略であるという。
全く正しい捉え方だと思いますね。米軍需産業も、10年に一度は棚卸ししないと死活問題だそうだし、そう言われれば、ちょうどいいペースで中東に紛争が発生しているよね。
中東の石油資源から利益を上げるために、アメリカが力をふるいやすい環境を作り上げること。もう一つは、中東に断続的に紛争が発生する状況が維持されることは、アメリカの軍需産業にとって願ってもない環境であるということ。
中東の紛争を考えるには、アメリカから目を話してはならないってことがよくわかった。
“アラブの春” なんて、反吐が出るくらいにその典型例になる。・・・それはまた別の機会に・・・。


最初におにぎらずを知った時は、動揺しましたね~。「一体何なんだ、これ」ってね。初めて作ったのが半年前。その時は、《かにカマと千切りたまねぎのマヨネーズ和えのおにぎらず》。 “和”・・・のイマージのまま作ったら、大間違い。ボケた味になってしまって、美味くなかった。
おにぎらずは、おにぎりの変形ではない。サンドウィッチの変形。かつサンドやハムカツサンド、メンチサンド、ハンバーグサンド、焼き肉サンドなどなどの、その流れの先にあるのがおにぎらず。弁当のはっきりした味のおかずなら、なんでも挟んでいいってかんじだよね。

そう、この『おにぎらずアイデア帳』で紹介されているレシピは100品以上。100品以上ということは、結局は変幻自在、ルール無用にデスマッチ。
そういう時って、結局、シンプルに戻っていくもんじゃないかな。おにぎらずがサンドウィッチの発想から始まったものであるなら、その戻る先って、《ハムカツサンド》。・・・え~、あなたはただの《ハムサンド》。まあ、そのへんは人それぞれ。
小学校の頃、校門の前に赤岩っていう肉屋があって、放課後校庭で遊んでたら、四方田先生に職員室の窓から呼ばれた。走って行くと、給食の残りのコッペパンと三十円を渡されて、「赤岩で二つに切ったハムカツ挟んでもらってこい」って。「ソースたっぷりかけてもらえ」って。・・・私が赤石肉屋で五十円に値上げしたハムカツを買って食ったのは、高校生の時の登山の帰り。
そういえば、赤岩肉屋には“シン君”っていう同級生がいて、パンパンに張ったいつも笑顔の男の子だった。メンチカツみたいな、美味そうな顔の子だった。
最後にこういう言い方するのはズルいといわれるかも知れないが、私、自分で食うなら、おにぎりに軍配を上げます。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
おにぎらずは、おにぎりの変形ではない。サンドウィッチの変形。かつサンドやハムカツサンド、メンチサンド、ハンバーグサンド、焼き肉サンドなどなどの、その流れの先にあるのがおにぎらず。弁当のはっきりした味のおかずなら、なんでも挟んでいいってかんじだよね。
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最初に紹介されたのは『クッキングパパ』だったそうです。さすがだね、荒岩課長。おにぎらずの華麗な切り口に、家族を大喜びさせた荒岩課長の満足そうな顔が目に浮かぶ。 そういえば、本当に、荒岩課長が家族や部下に振る舞いそうな料理だね。 |
そういう時って、結局、シンプルに戻っていくもんじゃないかな。おにぎらずがサンドウィッチの発想から始まったものであるなら、その戻る先って、《ハムカツサンド》。・・・え~、あなたはただの《ハムサンド》。まあ、そのへんは人それぞれ。
小学校の頃、校門の前に赤岩っていう肉屋があって、放課後校庭で遊んでたら、四方田先生に職員室の窓から呼ばれた。走って行くと、給食の残りのコッペパンと三十円を渡されて、「赤岩で二つに切ったハムカツ挟んでもらってこい」って。「ソースたっぷりかけてもらえ」って。・・・私が赤石肉屋で五十円に値上げしたハムカツを買って食ったのは、高校生の時の登山の帰り。
そういえば、赤岩肉屋には“シン君”っていう同級生がいて、パンパンに張ったいつも笑顔の男の子だった。メンチカツみたいな、美味そうな顔の子だった。
最後にこういう言い方するのはズルいといわれるかも知れないが、私、自分で食うなら、おにぎりに軍配を上げます。


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