神護寺 薬師如来立像(覚書)『「美的に正しい」仏像の見方』 布施英利
中学生の時に、修学旅行ではじめて奈良に行って仏像を見た。以来、ほんの何度か行ったけど、別に“研究”とか、“味わう”とかですらなく、もののついでに久しぶりの顔を見に行っただけのこと。「ゆっくりと、時間をかけて幾つもの寺をまわり、」・・・そんなのは、私なんかには夢の間た夢。・・・でも、仏像は好き・・・
著者は、美術批評家さんだそうです。中でも人体像を解剖学の視点から研究しておられるとか・・・。そんな視点からでしょう。《日本の仏像は子供だ》と・・・。
そこにあるのは、無垢への憧れか。著者は“仏のやさしさ、親しみやすさ、本来の智恵”と言っているが・・・。
多くの仏像ファンに
は、特定の思い入れがあって、戒壇院の四天王像がいいとか、興福寺の阿修羅像がいいとか、法隆寺の百済観音や救世観音を挙げる人も多い。私は・・・といえば、そうそうたくさんの仏像に出会ったわけでもなく、たまたま拝ませていただいた仏像を、いつでもありがたがってるだけのこと。道の傍のお地蔵さんでもありがたい。でもやっぱりみんながいいという仏像はいいと思うし、教えてもらえば、深さを味わえる。
怨霊にまみれた平城京が、もやはもたないことを渡っていた和気清麻呂ならば、平安遷都の推進者になるのもわかる。引きちぎるようにしてでも新都を造営しなければどうにもならなかったはず。ましてや、長岡京が怨霊に飲み込まれたなら、平安京まで二の舞を踏むことだけは避けたかったはず。
著者によれば、清麿は八幡神への崇敬も厚かったという。そう言えば、道鏡がらみで清麿が神託をもらったのも宇佐八幡だったよね。清麿が最初に作った神願寺にしても、やっぱりここには“神”が入り込んでるね。著者の言うとおり、神仏習合だろうね。
あっと。だったら薬師如来のたくましい足は、冗談じゃなく、大地に根を張る樹木なんだ。薬師如来立像が安置される神護寺金堂は霊気を帯びた森そのものなんだな。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
著者は、美術批評家さんだそうです。中でも人体像を解剖学の視点から研究しておられるとか・・・。そんな視点からでしょう。《日本の仏像は子供だ》と・・・。
・・・たしかに。「大きさの違いだけでなく、子供は頭の比率が大きく、それにくらべて口が小さい。そして目と鼻と口が近くに集まっている」なんていうのは、そんな視点からの真骨頂。 右は東京国立博物館の如来立像の後ろ姿。・・・私には一歳半の孫がいるんだけど、この後姿を見ると、孫の笑顔を思い出す。正面から見る以上に、この姿は子どもだ。 なぜ、子どもなのか・・・? | ![]() |
『「美術的に正しい」仏像の見方』 布施英利 ワニブックスPLUS新書 ¥792 ー30歳からの仏像鑑賞入門ー |
多くの仏像ファンに
怨霊にまみれた平城京が、もやはもたないことを渡っていた和気清麻呂ならば、平安遷都の推進者になるのもわかる。引きちぎるようにしてでも新都を造営しなければどうにもならなかったはず。ましてや、長岡京が怨霊に飲み込まれたなら、平安京まで二の舞を踏むことだけは避けたかったはず。
著者によれば、清麿は八幡神への崇敬も厚かったという。そう言えば、道鏡がらみで清麿が神託をもらったのも宇佐八幡だったよね。清麿が最初に作った神願寺にしても、やっぱりここには“神”が入り込んでるね。著者の言うとおり、神仏習合だろうね。
あっと。だったら薬師如来のたくましい足は、冗談じゃなく、大地に根を張る樹木なんだ。薬師如来立像が安置される神護寺金堂は霊気を帯びた森そのものなんだな。


今日も山を歩いてきた。この間、土曜日に特出で働いたんで、こういう平日に休みが取れるといいね。二時間ほど歩いてきたんけど、途中であったのは一人だけ。私とおんなじようにウォーキングポール使っている人だった。
実は、まともに歩けばもっと人にあったかもしれない。今日は、道を外れてみました。たまたま正規の山道に戻った時にあったのが、さっきの人。
道を外れると入っても、山仕事の人は入ってるからね。深入りしなけりゃけっこう歩けるくらいの跡はついてる。入ってみたら、先の方に、けっこう松の大木がある。「へぇ~、こんな大木があるんだ」・・・そう思ったらもう止まらない。谷に降りて、急斜面を横切り、尾根に向けて直登。ああ~、楽しい。夢中になっちゃった。
最近はなんでもないのにナイフ持ってると、なんだかいけないみたいなんだけどさ。別にちっとも珍しいもんでも、高価なもんでもなんでもないけどね。いつどこで買ったかすら、覚えてないな。まあ、神田のさかいやスポーツだと思うけど・・・。少なくとも三〇年は使ってるな。




実は、まともに歩けばもっと人にあったかもしれない。今日は、道を外れてみました。たまたま正規の山道に戻った時にあったのが、さっきの人。
道を外れると入っても、山仕事の人は入ってるからね。深入りしなけりゃけっこう歩けるくらいの跡はついてる。入ってみたら、先の方に、けっこう松の大木がある。「へぇ~、こんな大木があるんだ」・・・そう思ったらもう止まらない。谷に降りて、急斜面を横切り、尾根に向けて直登。ああ~、楽しい。夢中になっちゃった。
ちょっと足が痛い。休もう。 な~んにも持ってこなかった。・・・喉が渇いた。そんな時はこれ。イタドリ。ウィキペディアで見てみたら、別名はスカンポ、イタンポ、ドングイ、ゴンパチ、エッタンだって。でも、うちの方ではこれをシーカンボと読んでた。遊びに行ってのどが渇いたら、これの皮を向いて水っぽい茎を食った。 | ![]() |
![]() | ガキじゃありませんからね。ちゃんとナイフ使ってね。皮も歯でかんで外さずに、ちゃんとナイフでね。なんにも持ってない時でも、なぜかナイフだけは持ってるんだよな。 | ![]() |
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