めんどくせぇことばかり 神護寺 薬師如来立像(覚書)『「美的に正しい」仏像の見方』 布施英利

神護寺 薬師如来立像(覚書)『「美的に正しい」仏像の見方』 布施英利

中学生の時に、修学旅行ではじめて奈良に行って仏像を見た。以来、ほんの何度か行ったけど、別に“研究”とか、“味わう”とかですらなく、もののついでに久しぶりの顔を見に行っただけのこと。「ゆっくりと、時間をかけて幾つもの寺をまわり、」・・・そんなのは、私なんかには夢の間た夢。・・・でも、仏像は好き・・・

著者は、美術批評家さんだそうです。中でも人体像を解剖学の視点から研究しておられるとか・・・。そんな視点からでしょう。《日本の仏像は子供だ》と・・・。
・・・たしかに。「大きさの違いだけでなく、子供は頭の比率が大きく、それにくらべて口が小さい。そして目と鼻と口が近くに集まっている」なんていうのは、そんな視点からの真骨頂。

右は東京国立博物館の如来立像の後ろ姿。・・・私には一歳半の孫がいるんだけど、この後姿を見ると、孫の笑顔を思い出す。正面から見る以上に、この姿は子どもだ。

なぜ、子どもなのか・・・?
子ども
そこにあるのは、無垢への憧れか。著者は“仏のやさしさ、親しみやすさ、本来の智恵”と言っているが・・・。
『「美術的に正しい」仏像の見方』 布施英利
ワニブックスPLUS新書
¥792

ー30歳からの仏像鑑賞入門ー

多くの仏像ファンには、特定の思い入れがあって、戒壇院の四天王像がいいとか、興福寺の阿修羅像がいいとか、法隆寺の百済観音や救世観音を挙げる人も多い。私は・・・といえば、そうそうたくさんの仏像に出会ったわけでもなく、たまたま拝ませていただいた仏像を、いつでもありがたがってるだけのこと。道の傍のお地蔵さんでもありがたい。でもやっぱりみんながいいという仏像はいいと思うし、教えてもらえば、深さを味わえる。
著者がページを割いている仏像の一つに、高尾山神護寺の薬師如来像がある。写真ではあるが、見てみるとすごい。他を睥睨するかのような強い目力。高く通った鼻は小鼻を張り出し、口をへの字にひき締める。ちょっとおっかない。

すごい重量感で、何よりもぶっとい足。著者の表現がいい。
それは私たちの生きている、この重量感のある地球、その「大地の感じ」をあらためて意識させます。たとえば、樹木は大地に根を張り、そこから太い幹を天に向かって伸ばしますが、そんな樹木にも似た、大地に根を生やしている仏像であるかのようにすら見えてくるほどに「重量感」のある仏像が、この時代のものには多いのです。

神護寺の始まりは、和気清麻呂にあるとか。和気清麻呂の作った河内の神願寺に山城の高尾山寺。後に両寺が合わされて神護寺となったらしい。どうして“神を護る寺”なのか。
だったら本尊の薬師如来こそが神を護るのか。

神護寺
怨霊にまみれた平城京が、もやはもたないことを渡っていた和気清麻呂ならば、平安遷都の推進者になるのもわかる。引きちぎるようにしてでも新都を造営しなければどうにもならなかったはず。ましてや、長岡京が怨霊に飲み込まれたなら、平安京まで二の舞を踏むことだけは避けたかったはず。

著者によれば、清麿は八幡神への崇敬も厚かったという。そう言えば、道鏡がらみで清麿が神託をもらったのも宇佐八幡だったよね。清麿が最初に作った神願寺にしても、やっぱりここには“神”が入り込んでるね。著者の言うとおり、神仏習合だろうね。

あっと。だったら薬師如来のたくましい足は、冗談じゃなく、大地に根を張る樹木なんだ。薬師如来立像が安置される神護寺金堂は霊気を帯びた森そのものなんだな。









 


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今日も山を歩いてきた。この間、土曜日に特出で働いたんで、こういう平日に休みが取れるといいね。二時間ほど歩いてきたんけど、途中であったのは一人だけ。私とおんなじようにウォーキングポール使っている人だった。

実は、まともに歩けばもっと人にあったかもしれない。今日は、道を外れてみました。たまたま正規の山道に戻った時にあったのが、さっきの人。

道を外れると入っても、山仕事の人は入ってるからね。深入りしなけりゃけっこう歩けるくらいの跡はついてる。入ってみたら、先の方に、けっこう松の大木がある。「へぇ~、こんな大木があるんだ」・・・そう思ったらもう止まらない。谷に降りて、急斜面を横切り、尾根に向けて直登。ああ~、楽しい。夢中になっちゃった。
ちょっと足が痛い。休もう。

な~んにも持ってこなかった。・・・喉が渇いた。そんな時はこれ。イタドリ。ウィキペディアで見てみたら、別名はスカンポ、イタンポ、ドングイ、ゴンパチ、エッタンだって。でも、うちの方ではこれをシーカンボと読んでた。遊びに行ってのどが渇いたら、これの皮を向いて水っぽい茎を食った。
イタドリ 
DSCF2614.jpgガキじゃありませんからね。ちゃんとナイフ使ってね。皮も歯でかんで外さずに、ちゃんとナイフでね。なんにも持ってない時でも、なぜかナイフだけは持ってるんだよな。DSCF2615.jpg
最近はなんでもないのにナイフ持ってると、なんだかいけないみたいなんだけどさ。別にちっとも珍しいもんでも、高価なもんでもなんでもないけどね。いつどこで買ったかすら、覚えてないな。まあ、神田のさかいやスポーツだと思うけど・・・。少なくとも三〇年は使ってるな。



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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