めんどくせぇことばかり 『日本戦後史論』 内田樹 白井聡

『日本戦後史論』 内田樹 白井聡

内田樹さんはいくつか読んでいる。どうにも同調できない部分を持つ人なんだけど、なかなか複雑で例えようのない感情に適切な言葉を与える能力には舌を巻く。哲学者とはこういうものかと感心してしまう。・・・《どうにも同調できない部分》なんて書いてしまったけど、もともとピッタリ来る人なんてまずいないよね。まどろっこしい言い方を改めます。近代史の捉え方が、どうにもナイーブすぎないかと感じてます。
さて、“はじめに” は内田さんの対談者、白井聡さんによって書かれています。『永続敗戦論』を書いた人だそうです。とても評判になったにも関わらず、ちょっとサボって読みませんでした。『永続敗戦論』っていうくらいだから、アメリカとの戦争の勝敗は、日米の間でいつまでも永続するということでしょう。
つまり、日本はアメリカの属国になったと・・・。この本を読んで、どうやらそれで、当たらずとも遠からず・・・っかな。


『日本戦後史論』 内田樹 白井聡

徳間書店 ¥1,620
第一章  なぜ今、戦後史を見直すべきなのか
戦後史を見直す動きは時代の要請
日本の歪んだ右傾化
対米従属が生きる道と信じる人たち
日本の近代化が失敗した理由
右傾化と金儲けの親和性
日本のイデオロギーの特殊性
東京オリンピック開催と領土問題という二面性
アジアはでの敗戦認識が薄い日本人
歴史を掘り起こし、新しい言葉を見つけ出す時
第二章  純化していく永続敗戦レジーム
ほんとうの民主主義がない日本
なじみやすかった対米従属と対米自立
冷戦終了後も対米従属が続くのはなぜか
日本全体に蔓延する未熟な「ことなかれ主義」
小手先の修理ではどうにもならないほど劣化
戦後レジームの脱却=日本を壊すこと
対米従属を強化する美しい国
日本人の無自覚な愛と憎しみのねじれ
“はじめに” で、この前を読み進めるかどうか、いったんは本をおいて考えた。どうにも楽しくは読めそうもない。白井聡さんの言葉の使い方が自分向きでないことは明らか。
私たちが、本書の対話を通して目指しているものは、以上のような意味で、パトリオットかつコスモポリタンであろうとすることです。そして先に触れたように、善きパトリオットであることと悪しきナショナリストであることの境界線は、定かなものではありません。善きパトリオットたらんとして悪しきナショナリストへと転落するリスクは、それを理解していたからといって簡単に避けられるものではない。しかし、私たちは皆、今このリスクを引き受ける勇気を持たねばならない。私はそう考えています。
というような文章を書く人と席を同じくすれば、やがて酔っ払った時、おそらく私は殴りかかってしまう。

どうしたもんかなぁ。もともと、内田樹さんの考え方にも、そう感じることもあるしなぁ。イライラしながら読んだってしかたないしね。でも・・・、結局読みました。読んでおいてよかったと思います。色々な考え方を知らないとね。それに、この本のなかで、とあることに関連して、私は完全に内田さんと同じ意見であることがわかりました。なかなか同調者を見つけるのが難しいことであったので、とても感動しました。それに関しては、また別に書きます。

全般的に、安倍首相を始めとする“戦後レジームからの脱却”を目指そうとする勢力や、それを黙認する今の日本社会全般への強い批判に貫かれている。それはそれでけっこうだ。色々な考え方がある。とくに対米関係においては、私だって心が波立つ。

どうも内田樹さんの考えに反発を抱くのは、“敗戦” の捉え方に違いがあるように思える。大西瀧治郎じゃないけど、あの“敗戦” は、《五百年後、千年後の世に、必ずや日本民族は再興するであろう》か、というものであった。・・・それまでの日本は滅びたよ。

白井聡さんは、日本軍の人肉食をあつかったドキュメント映画『ゆきゆきて、神軍』まで持ちだして《歴史修正主義の衝動に取り憑かれている日本人》をあげつらうけど、そのあたりはナイーブな日本人だからこその現象だと思うよ。戦争なんだからさ、いろんなことがあるよ。
NHK NEWS web 2015/6/4
中央アフリカ 仏兵士が性的暴行か 国連調査
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150604/k10010102611000.html
(抜粋)
おととしからキリスト教徒とイスラム教徒の衝突が続いている中央アフリカで、市民の保護などのために現地に展開していたフランス軍の兵士十数人が、おととしから去年にかけて、地元の複数の少年や少女に対して食料を配布する見返りなどとして性的暴行を繰り返していた疑いがもたれている。
 
あの戦争、アメリカって相手がいたんだよね。たとえば、戦死者の90%はの日本の講和努力が遅れたためという認識しかないみたいだけど、カサブランカ会談でルーズベルトは《無条件降伏》するまで叩き潰すって言ってるんだよ。一体どうしてあんな戦争やったんだかは、まずはルーズベルトに効いて見たら・・・。







 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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