めんどくせぇことばかり 『続・竹林はるか遠く』 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

『続・竹林はるか遠く』 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

お父さんが抑留から戻るのが一九五〇年か。長かったんだろうな。それにしても、この時期の日本は・・・。

別の本の記事でも書いたんだけど、やはりあの敗戦で、それまでの日本は滅びてるんだと思うんですよね。変な言い方なんだけど、《多かれ少なかれ》・・・ね。完全に滅び去った“時と場合も”あれば、滅亡の度合いがけっこう浅かった“時と場合”があったってことだと思うんです。
まあ、そういう意味で言えば、《引き揚げ》の場合、その中でも違いは大きいものの、けっこうな滅亡の仕方をしたんだろう。その日を“生きのびる”ことが唯一の、そして最上の価値だったなんて、そんな時代。ヨーコさんとお兄さんとお姉さんは、いつかお父さんが帰ってくるという希望を失うことなく、助け合っていきた。
『続・竹林はるか遠く』    ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

ハート出版  ¥ 1,620

ー兄と姉とヨーコの戦後物語ー
続巻は、すでに引き揚げて後の話だから、ソ連兵や朝鮮人に殺されるのではないか、犯されるのではないか。そういう緊迫感ではないが、やはり本当にギリギリのところで生きてきたんだなぁ。まったく『火垂るの墓』とおんなじ世界だよね。ひとつ、何かの歯車が狂えば、ヨーコにも節子のような境遇があったはずだ。ヨーコがそうならなかったのは、あの時代においては、おそらく“たまたま” だ。
上に紹介したのは、野坂昭如の文庫版。アニメじゃなくて、お話として読む勇気がある?私は電車の中で動けなくなり、波だった心が平静を取り戻すまで、山手線をもう一周したよ。人間なんて衣食足りて、ようやく礼節を知るもの。でも、あの時代だから仕方がないでは済まされないほどの何かが、たしかにあった。

私も一九六〇年の生まれだし、何となく他所とは一〇年ほど時の流れから取り残されたようなところで育ったから分かる。世間はその中の人を見捨てたりしないけど、なにか間違えて世間の逆に回ったら、もうどうにもならない。

ヨーコの女学校の校長先生のような人もいた。ヨーコのクラスの女学生のような人もいた。“いた” というより、それが世間というものだった。そんな中でも兄弟を支えたのは、父と母の子であるという誇りだったろう。もし犯罪の疑いをかけられているとお姉さんが知れば、私にこう言わせるだろうと、ヨーコさんが想像する場面がある。
私たちは今、どん底のまたそのどん底にいるけれど、川嶋家の人間は他人の物を盗んだり、傷つけたり、壊したりなど決してしない❢ 私たちの両親はそんなふうに育ててこなかった❢

続巻を読んで、やはりここに書かれたことは、ヨーコさんの記憶の中の体験であることは疑いない。前巻に書かれた朝鮮半島を引き上げてくる中での苦労が、韓系米人の攻撃を受ける原因になったらしいが、本当にひどい話だ。
本土においてだって在日韓人の横暴が荒れ狂う状況なんだよ。

今現在のヨーコさんの写真が掲載されている。あふれんばかりの笑顔が、とても嬉しい。







 


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こんにちは。
いつもご訪問いただきましてありがとうございます。
こちらの記事で知りまして、早速このご本を読みました。

突然で恐縮ですが、
拙ブログでこの本を取り上げる際に、
こちらの記事をご紹介したいのですがよろしいでしょうか?

朝霧 さま

コメントありがとうございます。

こちらこそ恐縮です。
よろしくお願いします。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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