めんどくせぇことばかり 『自衛官が教える「戦国・幕末合戦」の正しい見方』 木元寛明

『自衛官が教える「戦国・幕末合戦」の正しい見方』 木元寛明

ちょっと、“合戦” そのものへのアプローチが玄人視線すぎるように思う。そこまで解説してもらわなくてもいいんじゃないかな。私は、過去の合戦の勝敗の分かれ道を知りたいのであって、これから行われる合戦の指揮をとろうとしているわけじゃない。・・・とかなんとか、ぶつくさ言いながら読んでたんだけど、いやいや、二章・三章のおもしろいこと・・・。いやいや一章を読んどいて・・・、まあ、良かったかな。
『自衛官が教える「戦国・幕末合戦」の正しい見方』 木元寛明

双葉社  ¥1,620

ー著者・木元寛明氏は、元陸上自衛隊・戦車連隊長ー
優勝劣敗の方程式   まえがきとして
第一章   戦争には古今東西不変の原理がある
戦いの原則とは何か
第二章   戦国合戦を読み解く
桶狭間の戦い  三方ケ原の戦い  長篠の合戦(前)  長篠の合戦(後)  中国大返し  
山﨑の合戦  賤ケ岳の合戦(前)  賤ケ岳の合戦(後)  第一次上田合戦  朝鮮の役  
関ヶ原の合戦(前)  関ヶ原の合戦(後)  大坂の役
第三章  幕末合戦を読み解く
エトロフ事件  徳丸ケ原の調練  下関戦争  四境戦争  鳥羽・伏見の戦い  
【番外編】アメリカ南北戦争  江戸無血開城  箱館戦争  国軍創設  西南戦争と軍事電信  
西南戦争(前)ー高瀬の会戦  西南戦争(後)ー田原坂の戦い  

長篠の合戦の前後半は、めちゃくちゃおもしろい。なにしろ長篠の合戦とクレーシ―の戦いとエル・フィルダンの戦いの比較だからね。長篠の合戦には双方に匹敵するインパクトがあるというわけだ。敵を自軍の得意とする戦いに引き込んで殲滅する。その点において共通するこの三つの戦いは、戦いの仕組みそのものを大きく変えてしまったということなんだろう。

秀吉の中国大返しのポイントは軍団の行軍速度。備中高松から尼崎まで平均三三キロ/日で移動。中国大返しから三五七年後のノモンハン事件時、歩兵第七一連隊は酷暑の悪条件下、三〇キロの個人装備を背負って五日間の徒歩行軍。平均行軍速度は三七キロ/日。秀吉から二〇〇年後のナポレオンの軍団は四〇キロ/日だったという。・・・こう比較すると、やっぱり中国大返しって、そうとうすごいな。
そう言えば、ずいぶん以前に読んだ本だけど、佐藤賢一さんの書いた『新徴組』というのがあった。沖田総司の義理の兄、沖田林太郎を主人公にした小説で、林太郎は、近藤勇、土方歳三、義弟の沖田総司らと一緒に上洛してるんだよね。それが、浪士たちに上洛を呼びかけた庄内の郷士清河八郎の巧妙な策略で、一部は京に残り、あとは江戸に替えるんだよね。
残った浪士たちは近藤勇のもと新撰組を設立し、江戸に帰った浪士組は幕府の命により、新徴組として組織される。林太郎は江戸に帰って、新徴組の組頭をつとめ、江戸の警備・治安を守ることなる。その新徴組の訓練ってのが行軍ばっかりで、行軍のスピードが新徴組の強さになるって書かれてたような気がする。
あれは、幕府がフランスに軍事顧問を頼んだからだよね。明治に入って後、日本は陸軍顧問をドイツに切り替えていくけど、この段階では、言わばナポレオン方式が新徴組に叩きこまれていたわけだよね。・・・あれ、そういえば、佐藤賢一さんの本が出るんじゃなかったっけ。このあたりの、フランスの軍事顧問を扱ったのが・・・。・・・調べ中・・・
うわっ❢・・・これだ。早く読まなきゃ。

やっぱり、軍事の勉強っていうのは必要だよね。一体どこに行けば、こういう勉強ができるのか。やっぱり自衛隊しかないのか。歴史学の範疇としてこれをやるのは、やっぱり厳しいよね。
「集」ー戦闘力は集めれば強くなる
「散」ー戦闘力は分散すれば弱くなる
「動」ー戦闘力は動かせば強化する
「静」ー戦闘力は静止させれば弱化する
戦いは、時間的要素(時)と空間的要素(地)の条件下で、戦闘力の集・散・動・静の組み合わせで、強いものが勝ち、弱いものが負ける。その力を最大に引き出すには集と動の組合わせが可能になるように、時の利、地の利を得ればいい。・・・簡単なようでも、おそらくそれって、習ってわかることじゃないんじゃないかな。学習してある程度まではいったとしても、そこから先は生まれ持った才によるんじゃないだろうか。









 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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