めんどくせぇことばかり 『隠された歴史』 副島隆彦 『仏陀』ひろさちや 

『隠された歴史』 副島隆彦 『仏陀』ひろさちや 

北海道新聞 2015/6/18
93歳病身のつじ説法 寂聴さん、国会前「良い戦争ない」
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0147190.html
(抜粋)

「戦争に良い戦争というのは、絶対ない。殺さなければ殺される。人間にとって一番悪いことです」。当時の教育で戦争は天皇陛下のため、日本の将来のため、東洋平和のためと教えられ、信じた自分のバカさ加減に気がついたという。
いつ、「自分のバカさ加減に気がついた」のだろう。戦争が終わってからなのは確かだろうけど。バカさ加減に気がついてから、あのような人生を送ったんだろうか。彼女の、この記事にあるような主張には何の興味もないんだけど、・・・そこにはとても興味がある。
過去記事で~す

『隠された歴史』  副島隆彦

PHP研究所  ¥ 1,836

そもそも仏教徒は何ものか? 少なくとも、あの世に行って救われようという教えではないよね

釈迦の教え
 人間は死んだら全て終わりであり、消滅し、無に帰る。これが釈迦の教の本質である。この真理を知ることが悟りである。これを知り、一人できちんと死んで終われるようにするのが、仏教の修行である。
 仏教は基本的に個人救済の宗教である。釈迦は生老病死などの苦しみを解明し、自ら悟りを開くために出家した。悟りを開いた彼は、その境地のまま入滅しようとした。しかし、梵天(ブラフマン)の願いにより、衆生の救済に後半生を用いた。これが慈悲である。

法相宗
 人間は死んだら全て終わりであり、消滅し、無に帰る。すなわち、輪廻転生などはない。 輪廻転生からの解脱が救いならすべての人はすでに救われている。

大乗仏教
 龍樹こと、ナーガールジュナ(150頃~250頃)に始まる。
 大乗仏教は強い救済思想であり、衆生救済の思想である。救済思想はキリスト教の一大特徴であり、それが龍樹により、仏教という衣をまとって広められた。大乗仏教の衆生救済しそうは、本質的にキリスト教である。
 この時代に花を開かせるガンダーラ美術。ギリシャの技術とともに、その思想やキリスト教が、ごく自然に取り入れられていった。マグダラのマリアは阿弥陀如来、あるいは観音菩薩や弥勒菩薩として、釈迦如来の周囲にひかえた。

禅宗の教え
 神も仏も信じない。この世に救済はない。だから己一人、自分自身だけのために修行せよ。他者を助けることなどできない。だから禅宗にはお経がない。

キリスト教
 キリスト教=マリア信仰がキリストの死後東へ東へと進んで、2世紀に中央アジア、北インドで仏教に変化した。そして阿弥陀・観音菩薩・弥勒菩薩信仰となって生まれた。この時仏典(大乗仏教)がたくさん書かれた。そして、それらは漢訳仏典(お経)となって中国に入った。

世尊布施論
 比叡山で読まれていた漢訳教典。キリスト教聖書そのもので、イエスを人と考えるアリウス派の教え。内容は新約の「マタイの福音書」5~7章の「山上の垂訓」を中心に、「創世記」中のアダムの創造と堕落。イエスの降誕とその生涯、教え、さらに救いに関わるキリスト教の教義が記されているらしい。
 この中で世尊と呼ばれるのはもちろんイエス・キリストであって、ブッダではない。法然や親鸞ら、比叡山で学んだ学僧たちの多くが、この「世尊布施論」を読み、影響を受けたことが考えられる。 
 
『仏陀』  ひろさちや

春秋社  ¥ 1,836

出家者を中心とする教団の特権化に伴い、在家信者たちの間には不満が高まっていた。
出家者を中心とする教団の特権化に伴い、在家信者たちの間には不満が高まっていた。アショーカ王の寄進と仏塔建設により、その管理者としての在家信者集団は一大勢力となっていた。彼らは、在家信者ならではの“救済”というもとめを仏教に託した。そして、仏陀の“救済”の思想を教えの基本とした大乗仏教が生まれた

大乗仏教誕生の様子に関して、この本に記されたひろさちやさんの主張は、十分納得のいくものであった。先に紹介した『隠された歴史』とは、もちろんのことながら主張の違いが見られる。しかし、“救済”という在家信者の悲願を前に、龍樹はありとあらゆる知恵を絞って答えたはずである。その時、“キリスト教の救済思想”が仏陀の思想に付加されたと考えるのは、そう無理があるとは思えない。

もちろんひろさんと著者の副島さんは、発言の立ち位置がまったく違うわけであるが二人の主張を融合することで、私にとっては一本筋の通った理解が得られたと思う。ただし、副島さんは小乗にこそ仏陀の本来の思想が語られていると言うが、すでに教えの独占による利益を得ていた教団は、仏陀の真意から逸脱している。この点、副島さんご本人が書かれているが、宗教界も政治の世界とかわりはない。ともかく、在家信者が求める形に仏教は装いを新たにしたということだろう。そして、それが間違いだとは、私は思わない。

これで、今まで抱えてきた仏教の関する疑問の多くが解決にされていくように思える。それに加えて、本書の中では支那王朝変遷史の中で重きをなす“民衆の反乱”に、“救済思想としてのキリスト教”の影響を強調している。これは支那史、さらには古代史における人の流れ、思想の流れに新風を吹き込むことにつながるかも知れない。


随分前に書いた記事なんだけど、この二冊の本はすごく面白かった。記事の文章を読んでいても、自分が興奮してこれを書いているのが分かる。あんまりメチャクチャなので手を加えた。 だいぶ手を入れたんだけど、もとがメチャクチャすぎてね。直しきれない部分は“興奮の度合い”とでも考えて勘弁して下さい。そんのくらい面白かったということで・・・。

それにしても寂聴さん。人生をさらけ出してきた人だから、さらけ出された人生にことさらなんのかんの言うのもめんどくさいね。ただ、ニュースに記された、『せめて死ぬ前にその気持ちを訴えたい』というのが本当に彼女の言葉なら、仏に帰依したはずの後半生が疑わしくなってしまう。







 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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