めんどくせぇことばかり 『弥勒の来た道』 立川武蔵

『弥勒の来た道』 立川武蔵

《弥勒》の本です。サンスクリット語でマイトレーヤだよね。兜率天で修業を続ける菩薩で、釈迦に続いて如来となり、釈迦入滅後五六億七〇〇〇万年後のこの世に降り来たって釈迦の救いに漏れたものを必ず救ってくれるんだよね。
半跏思惟像広隆寺よく引き合いに出されるのが広隆寺の半跏思惟像だよね。まったくすごいよね。ヤスパースが「古代ローマでも実現できなかった浄化されきった愛の喜び」なんて褒め称えてくれてるってこの本に書いてあったけどさ。

そのかすかなほほ笑みは、ようやくすべての人々を救い切るすべを思いついた歓びであるとか。
泣き弥勒
対照的に、右の泣き弥勒は、そのすべを見つけられずに泣きっ面になってるなんて話、誰に聞いたか、何で読んだかも忘れてしまった。とりあえず私は、中宮寺の半跏思惟像の方が好きだな。えっ?理由? ・・・そんなの、・・・なんとなくだよ。・・・ただ、段違いに中宮寺派だな、私は・・・。image5428_1.jpg
将来に登場して、み~んなすくい取ってくれるって、・・・やっぱり、弥勒は救世主だよね。・・・どうも、あのあたりでは、いろいろなものが混ざり合ったらしい。えっ?あのあたりって?・・・そりゃ、インド北西部の《十字路》のあたりからオリエントを飛び越えてローマまでさ。
『弥勒の来た道』  立川武蔵

NHK BOOKS  ¥ 1,512

ヴェーダの宗教、ゾロアスター教などの影響を受けて誕生したミロク=未来の救世主=のあゆみ
序章  半跏思惟像は弥勒か広隆寺の半跏思惟像  弥勒像を考える
第一章  弥勒信仰と経典を知る兜率天の弥勒  弥勒の三部経
第二章  弥勒の起源を知るインド三〇〇〇年の精神史  ミトラ教とゾロアスター教  
「枢軸の時代」を経て
第三章  初期経典と弥勒像「スッタニパータ」と「華厳経」  ガンダーラ、仏像の誕生  
メシアとしての弥勒菩薩  弥勒頭上の仏塔  マトゥラーの弥勒菩薩像
第四章  大乗仏教のほとけたち
       仏教パンテオンの成立
打ち揃うほとけたち  「維摩経」の時代  「法華経」のパンテオン
第五章  弥勒と阿弥陀信仰明治の弥勒論を読む  報身の阿弥陀仏  
第六章  伝播の道ー弥勒、東へ弥勒の通った三つの道  アフガニスタンの弥勒  中央アジアの弥勒
ラダックの弥勒  カトマンドゥの弥勒  チベットの弥勒  中国の弥勒
朝鮮半島の弥勒
第七章  マンダラと弥勒マンダラとはなにか  マンダラのなかの弥勒
第八章  日本の弥勒信仰弥勒信仰の伝来  空海と入定信仰  富士講と弥勒信仰
終章  聖なるものと俗なるもの個人と集団の宗教行為  弥勒信仰の位置

『釈迦は、自分の持っている感覚器官によってインフォメーションを得て、それを再構成し、自分がどこにいるかということを見定め(五蘊の思想)、欲望というものを抑制しながら、究極には涅槃によって代表されるような静寂の境地をめざした』

ものすごく簡潔な仏教の説明だな。・・・何かの時に使わせてもらお。

それはともかくとして、アレクサンダー大王の東方遠征ってのはすごく大きく時代を動かしたんだな。インド初の統一王朝であるマウリヤ朝の登場も、ギリシャ遠征軍への危機感があってのことでしょ。そのマウリヤ朝のアショーカ王の保護によって仏教はう~んと広まってったわけだよね。
右の本は私が中学生の頃に読んだ本だな。世界史にのめり込んだ原因の一つにもなった。夏休み読書感想文のおすすめ図書になってたんだよね。当時の私には、アレクサンダーの遠征に“やってこられる側” に立って考えるような《ひねくれ》は、なかったけどね。


弥勒はスッタニパータや阿含経といった前二世紀には成立したとされる古い経典にも登場するっていうので、まあ、存在のとしては釈迦の時代になるんだろうね。実際にそれに該当する人物も上がってるって、この本にも書いてある。でも、のちに弥勒に託された存在価値は実在したとされる人物とはまったく別物になった。それは、マウリヤ朝の時代以降、“弥勒”は“ギリシャ”と出会い、さらに旅と出会いを繰り返して、いろいろな属性をまとうことになったんだろうね。

著者は、紀元前後に大きな“撹拌” があって、それによって新しい何かが生まれていったと言っている。たしかに著者の言うとおり、七〇歳前後で刑死したソクラテスは、「汝自身を知れ」という言葉で知られるように、死ぬまで知を探求し続けた。孔子は仁や礼を説いて、報われなかったが、その主張を貫いた。釈迦は死を見つめ、従容としてそれを受け入れる境地を人々に説いた。だれも死後の魂のことなんか問題にしていない。

・・・だけど、イエスは死後の魂の問題を扱った。三人と一人の間には大きな狭間が広がっているように思える。それを生みだしたのが、紀元前後の“撹拌” だと言ってるわけだ。撹拌?それっていったい・・・。・・・どう、そそられない? 




 



 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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