めんどくせぇことばかり 『オバマ大統領は黒人か』 髙山正之

『オバマ大統領は黒人か』 髙山正之

あっれー? 文庫なのね。ずいぶん前に出た本だよね。・・・なら、もう読んでるよね。高山さんの本を見逃すはずないもんな。

いや~、この本の発売を知ってね、本棚確かめてみたらないんですよ。あっれー、読んでなかったんかな?・・・なんだか自分に自身が持てなくなってきてね。買っちゃいました。文庫版・・・。やっぱり二一年八月に新潮社から発行されてた本の文庫版だった。読んでみたら、やっぱり間違いなく読んでた。・・・なんだよ~、買っちゃったよ~。

と言いながら、・・・面白くてやめられない。そうなんだよね。高山さんの本って、一回読んだからどうのこうのじゃないんだよね。一回読んだ数年前と、おそらくおんなじくらいの興奮度で二度目が読める。・・・えっ?認知症じゃないかって? 望むところだ。だったらもう一度、『モンテ・クリスト伯』を読んだときの興奮を味わえる。
『オバマ大統領は黒人か』  髙山正之

新潮文庫  ¥ 529

世界が注目した初の「黒人」大統領は、とんだ見せかけだった。世の中、どうもウソと欺瞞が蔓延している

ご存知の通り、この本は著者髙山正之さんが書いている、週刊新潮の超辛口コラム「変見自在」を集めたもの。数えてみたら四九話あったので、一年分ということか。たとえば、その中の最後のコラムの題名が『オバマ大統領は白人の子』。この一冊の題名、『オバマ大統領は黒人か』は、このコラムからきている。「オバマ大統領は白人の支配する世界のイデオロギーを受け入れた立派な大統領なんだから、どうぞご安心を・・・」ということを言っている。

でも、それだけでも、“ゾクッ” っとくるんだけど、それだけじゃない。悪いけど、このコラムだけばらしちゃうね。

話はハイチと日本は、“異質” という点で同じだというんだ。カリブの国々は黒人奴隷の国という点ではおんなじだけど、その黒人奴隷が“アフリカ” を失う前に、持ち主のフランスがここを放棄してしまったらしい。だから、スペイン語で話し、キリスト教を受け入れた周辺と違って、ハイチはフランス語は受け入れたものの、宗教的にはブードゥー教が主流を占めるんだという。

“異質” という点では日本と一緒でも、“政治的安定性” は大違い。フランスが捨てたくなるくらい逆らったもんで孤立して、貧困は絵に描いたよう。「その上、ハリケーンにたたられて・・・」と高山さんは言うが、これが書かれた二年後、二〇一〇年には大地震に襲われた。翌年に地震に見舞われた日本と比べても、ハイチはいまだ被災直後とおんなじように外からの援助に頼るありさま。
朝日新聞DIGITAL 2015/6/11
「物資見返り、隊員と性交渉」 ハイチ女性200人証言
http://www.asahi.com/articles/ASH6C2PSCH6CUHBI00K.html
(抜粋)
5年前に大地震に襲われた中米ハイチの女性200人以上が、国連平和維持活動(PKO)の隊員から支援物資などを受け取るために「取引の性交渉」に応じたと国連調査に証言していることがわかった。対価として食料や薬などを受け取っていた。地方の女性は飢餓のほか、住居や乳児用品、薬などの不足が隊員との関係のきっかけになることが多かった。都市部の女性は装飾品や洋服、テレビ、高価な下着、ノート型パソコンなどを受け取っていたという。

世界って、最低だな。

ここの白人たちは、インディオを根絶やしにした後に黒人を連れてきて、黒人女を慰み者にして子供を産ませた。生まれた混血児は、白人の血が混ざってる分、ちょっとだけ上等に扱われた。白人に対して何にも上等じゃないんだけど、黒人よりも上等だった。

高山さんはそんな存在を、オーストリアのアボリジニの場合と並べてみる。昭和の御代になっても、オーストラリア人は週末の娯楽にアボリジニ狩りを楽しんでいたそうだ。アボリジニの女を慰み者にして子どもが生まれると、母親から引き離して子供だけを白人世界に引き取ったそうだ。シドニーオリンピックで融和の象徴とされたキャシー・フリーマンも強姦の果てに生まれた子供で、生まれるとすぐに母親とは切り離された。まあ、その血の一滴が白人社会へのパスポートなわけだ。

ハイチ独立時、黒人奴隷四五万人に対し混血児が二万人いたそうだ。二万人は農園の三分の一を所有し、黒人奴隷の四分の一を働かせていたそうだ。

ハイチの独裁者と言われたデュバリエは生粋の黒人だった。恐ろしい独裁者として知られるが、彼が混血児への富の集中に挑戦していたことは、あまり知られていない。ジンバブエのムガベもそうだ。最悪の独裁者と言われハイパーインフレの責任者と言うが、白人社会からの経済制裁がその背景にあることは語られない。

オバマ?・・・大丈夫。彼には母系から白人の血が流れ込んでいるから・・・。
こんな話が四九話だよ。軽くも読める本だけど、その気になれば、とことん重いよ。







 


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非公開コメント

No title

あまり本を読むことはないので
いろいろ衝撃でした(゜_゜>)

こんな感じで書かれると
興味がわきますね(゜゜)

びじゅ さま

コメントありがとうございます~

そう言っていただけると、とっても嬉しいです。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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