めんどくせぇことばかり 『気になる人』 渡辺京二

『気になる人』 渡辺京二

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)
(2005/09)
渡辺 京二

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いま、出会えて良かった本
欧米人たちが、そうであると見た、聞いた、触れた、感じた日本を描き出す。読み終わるのが惜しくなる本でした。著者は幕末から明治にかけて来日した欧米人たちの残した記録を収集、研究し、その時そこに確かにあったはずの日本を描き出す。                                                                   

そしてそれは「逝きし世」だという。今それを欲しても、決して手に入れることのできない失われた文明だという。欧米人たちがもたらし、そして日本人が選択した欧米化、近代化の流れの中で、日本人自らが墓碑すら立てずに葬りさった過去であるという。     

この本は2005年9月9日初版第1刷発行です。私は2011年9月4日、今この本を読み終えました。著者は「逝きし世」というが、なぜか私の手には、その失われた文明の手触りが残っている。なぜか「この文明を知っている」という既視感があるのです。

なぜか・・・

本当に「逝きし世」は、完全に失われた世であるのか。・・・慶応2年の横浜大火直後の様子を、スウェンソンはこう伝えている。     

「日本人はいつに変わらぬ陽気さと暢気さを保っていた。不幸に襲われたことをいつまでも嘆いて時間を無駄にしたりしなかった。持ち物すべてを失ったにもかかわらずである。・・・日本人の性格中、異彩を放つのが、不幸や廃墟を前にして発揮される勇気と沈着である。」                                                                          

「逝きし世」は確かに失われた文明であろう。そのものを手にすることは、もう私たちにはできない。でも、私たちの深奥に、「逝きし世」を作り上げた過去の日本人に共通する何かがあったとしか思えない。それは、失われたと嘆くよりも、この島で生きていく以上、取り戻さなくてはならない何かなのではないだろうか。

「取り戻さなければならない何か・・・」なんて書いているけど、ねえ。それって死人を生き返らせるに等しいわけだよね。これを書いたとき以来、時に考えてきたけど、・・・やっぱり無理だ。それが自分の結論だ。この、もどかしいまでの、胸をかきむしりたくなるようなせつなさとともに、死ぬまで生きよう。・・・できることはそれ以外にはない。

そんなせつなさを教えてくれた恩人、渡辺京二さんの本。
対談物で、渡辺さんが、気になって気になって仕方がない、”小さいが、まぎれもなくその人の場所を持っている人々”を尋ね歩く。
『気になる人』  渡辺京二

晶文社  ¥ 1,620

『逝きし世の面影』の著者渡辺京二さんが、熊本在住の、近くにいて「気になる人」、昔から知ってるけどもっとしりたい「気になる人」

どこにも属せないから、世界をつくる
   ー建築家・作家の坂口恭平さん
一対一で伝える力を信じたい
   ー「橙書店」店主の田尻久子さん
ハーンの気持ちが分かってきた
   ー英米文学教授 アラン・ローゼンさん
わからない言葉の世界にひかれる
   ー長崎書店 児玉真也さん
一九四五年のリアリティーで生きてるんです
   ー画家 坂井榮夫さん
私がいいと思ったプロヴァンスを阿蘇につくった
   ーレストラン経営 田中啓子さん
喫茶「カリガリ」は熊本の文化人のたまり場
   ー元店主の磯あけみさん
農業をやりながら絵を描く
   ー農業兼画家 池田道明さん
みかん畑のキジ
私たちは、絶滅しかけている?
   ー詩人 伊藤比呂美さん


どうしてここまで熊本限定なのかって?そんなこたあ、著者の渡辺さんに聞いてくんな ・・・と、なぜか“べらんめぃ調” で登場。だってさ。渡辺さん、けっこうお口がお悪いんですもの。最初の、坂口恭平さんとの対談なんてひどいよ。途中で、《おいおい、自分だったら・・・、いくら年寄りだからってなあ・・・》くらい思っちゃった。でもね、年配の方や、女性にはまったくそんなことないからね。

変な方に行っちゃった。「なんで熊本限定か?」ってことなんだけど、そりゃもう、あくまでアンチ・グローバリズムでしょ。アンチ・グローバル路線なら、日本限定だって十分だと思うんだけど、九州限定どころか、熊本限定だからね。

要は、《一生を生き抜く場》、人間って、それさえ見つけられればいいわけで、・・・だったら町内限定だっていいわけだよね。
一生を生き通すのはむかしから大変なことだったが、いまはいまで特殊なむつかしさがあるのだろう。
本書「あとがき」P260

「“特殊なむつかしさ” に負けずに頑張れよ」っていうのが、渡辺さんがこの本で伝えたかったことなんじゃないかな。・・・そんな気がする。





 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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