めんどくせぇことばかり 『人生に迷ったら知覧へ行け』 永松茂久 今谷鉄柱

『人生に迷ったら知覧へ行け』 永松茂久 今谷鉄柱

以前、地名の語源を探る本を読みました。
知覧と言えば、あの戦争で、特攻隊の基地になった場所っていうイメージと結びついているけど、もちろんそれと語源はまったく関係なし。分解すると、「チラ・ン」。“チラ”は、漢字だと“散”。特攻隊につながりそうだけど、意味は「散らす」。 シラス台地が自然の浸食によってギザギザに削られた様子とか。で、“ン”は? ・・・「野」? ただの「野」? 「チラ・ノ」? ・・・が、「チラン」になって、知覧か・・・。「シラス台地が自然の侵食でギザギザに削り取られた原野」という意味のようですね。
『人生に迷ったら知覧へ行け』     永松茂久 今谷鉄柱

きずな出版  ¥ 1,296

先が見えなくなったとき、壁にぶつかったとき、この場所がいつも俺を救ってくれた
このコミック版の、元になった本があったんですね。ちょうど今から一年ほど前に出版されてたんですね。知りませんでした。でもまあ、コミック版からそちらにも巡りあうことが出来ました。すでに読ませていただきましたが、邂逅そのものに敬意を表してコミック版をメインにしておこうと思います。
私は一時期、道に迷った。左に踏み誤って行き詰まった。元の道に戻ってこれたのは、父母や祖父母、それに園周辺の人々が私の中に残してくれた道標のお陰としか言い様がない。

その中に、父の友人の奥田さんという方がいた。父と同じ、終戦時には一七歳だったが、戦争に行ってない父と違い、奥田さんは少年航空兵だった。そして何らかの形で、特攻に関わっていた。私が子供の頃、奥田さんはよくうちに飲みに来た。酔うと、私を無理やり膝に乗せ、戦争の話を聞かせた。いつもおんなじ話で“聞き飽きた”ってことは覚えているのだが、細かいところは忘れた。

うちも貧乏だった。祖母は無類の倹約家で、母はいつも苦労していた。その祖母も奥田さんには必ず酒を飲ませて、いつもとおんなじはずの話を聞いてやった。父が留守の時でもそうだった。父にとっても奥田さんは特別の存在だったように、私には感じられた。私が中学に上がる頃のことだが、父が過労で倒れたとき、奥田さんが病室に見舞いに来ると、母は外に酒を買いに行き、帰り際に奥田さんに持たせた。“奥田さん、お父さんがああだから、病室じゃ飲ませてやれないんだよ”って、母は言ってた。

“奴ぁ、かわいそうだったんだよ”・・・そう、奥田さんに着いて語る父の声が、耳の奥に残っている。

“特攻くずれ”という意味で、戦後、嫌な思いをしたのか。それとも、まったく別のことを言っていたのか。・・・もう、確かめようもないが。

ともあれ、奥田さんも、僕を引き戻してくれた方の一人だ。

知覧には行ったことがない。以前から読ませていただくブログの方が、よく知覧を訪問なさって、そのことを記事にしてくださる。そんな記事を読ませていただくと、本当は自分で出かけてみたいとも思うのだが、もともとが出不精で、おまけに足が悪くなってしまっては望みも薄い。時期に足を直して、せめて靖国くらいは平気で行ってこれるようにならなきゃな。






 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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