めんどくせぇことばかり 日本は侵略国家に非ず(覚書)『頑蘇夢物語』 徳富蘇峰

日本は侵略国家に非ず(覚書)『頑蘇夢物語』 徳富蘇峰

1939年にヨーロッパの戦争が始まると、戦争に関係のないアメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトはイギリス首相ウィンストン・チャーチルと大西洋上で会談し、大西洋憲章を発表した。
  1. 両国は、領土的たるとその他たるとを問わず、いかなる拡大も求めない。
  2. 両国は、関係する人民の自由に表明された願望に合致しない、いかなる領土の変更も欲しない。
  3. 両国は、すべての人民が、彼らがそのもとで生活する政体を選択する権利を尊重する。両国は、主権および自治を強奪された者にそれらが回復されることを希望する。
  4. 両国は、現存する義務に対して正当な尊重を払いつつ、あらゆる国家が、大国小国を問わず、また勝者敗者にかかわらず、経済的繁栄に必要とされる世界の通商および原料の均等な開放を享受すべく努力する。
  5. 両国は、労働条件の改善、経済的進歩および社会保障をすべての者に確保するために、経済分野におけるすべての国家間の完全な協力を実現することを希望する。
  6. ナチスの独裁体制の最終的崩壊後、両国は、すべての国民が、彼ら自身の国境内で安全に居住することを可能とし、すべての国のすべての人が恐怖と欠乏から解放されて、その生命を全うすることを保障するような平和が確立されることを希望する。
  7. このような平和は、すべての人が、妨害を受けることなく、公海・外洋を航行することを可能とするものでものでなければならない。
  8. 両国は、世界のすべての国民が、現実的および精神的なるいずれの理由からも、武力行使の放棄に到達しなければならないと信じる。陸・海・空の軍備が自国の国境外に侵略の脅威を与え、もしくは与えそうな国々によって行使される限り、いかなる将来の平和も維持され得ないのであるから、一層広範かつ恒久的な全般的安全保障システムが確立されるまで、こうした国々の武装解除は不可欠であると信じる。両国は、同様に、平和を愛好する国民のために、軍備の圧倒的負担を軽減するすべての実行可能な措置をを支援し、かつ促進させるであろう。
フィリピン人はかわいそうだった。アメリカは米西戦争でスペインから切り離した後、独立を望む60万人を虐殺してアメリカの植民地にした。米国支配に抵抗する者は膝と肩を一日一発ずつ銃で撃ち、十分に死の恐怖に慄かせてから殺した。水責めは大の字に寝かせ、じょうごで泥水を飲ませ、膨れた腹に米兵が飛び降りると「土人は6フィートも水を吹き上げて絶命した」(米上院公聴会) そうだ。米兵が何人か殺されたサマール島と、その隣にあっただけのレイテ島では、島民数万人が皆殺しにされた。フィリピン人殺戮数は、指揮官アーサー・マッカーサーの自己申告で20万、実数はその数倍か。

インディアンを絶滅させていようと、いかに黒人差別がひどかろうと、フィリピン人をどんだけ虐殺していようと、ルーズベルトは恥知らずだからまったく意に介さない。だから兵器で大西洋憲章なんてものを発表できる。それでいて側近に「大西洋憲章は有色人種のためのものではない」と語っているあたり、非道さはウッドロー・ウィルソンに劣らない。

それでも、アメリカが、ここで新機軸を打ち出したのは確かだ。そしてその追い落としの対象はイギリス。そしてイギリスを頂点としたそれ以前の世界秩序だろう。

だから、ドイツのUボートに苦しめられるイギリスを、アメリカは容易には助けなかった。かつての宗主国イギリスが膝を屈して援助を請うてようやく、ルーズベルトは武器貸与法を成立させた。レンドリース法という。法律番号は“1776”。イギリスの支配から脱してアメリカが独立した年だ。

『頑蘇夢日記』  徳富蘇峰

講談社学術文庫   ¥ 1,328

明治・大正・昭和を通じた大言論人、徳富蘇峰が終戦後三日目から書き残した膨大な日記
 スターリンは日本を侵略的国民というが、これは盗っ人猛々しいといわねばならぬ。侵略国の標本を世界で言えば、ソ連、英帝国、次に北米合衆国である。彼らは何によって、大を成したかといえば、皆ほとんど侵略によって大を成したのである。その侵略の方法には、あるいは戦争によるものもある。あるいは外交によるものもある。ソ連の如きは、もっとも火事場泥棒の名人で、どさくさ紛れに、いつも奇利を専らにしている。たとえば、英仏同盟軍が大沽を陥れ、円明園を焼き、清国皇帝が熱河に蒙塵したるに際し、奇貨措くべしとして、イグナチーフ将軍は、支那より黒龍江一体沿海州を掠奪下¥したではないか。近くは日本が絶対降伏を宣する暁において、ほとんど手を濡らさずして、満洲のみならず、朝鮮半分を手に入れたではないか。掠奪国とは、かかる国を言うべきものである。英国米国いずれもその通りであって、いやしくも歴史の何頁かを読んだ者は、中学校の子どもでも、よくこれを知っている。今さら日本を侵略国呼ばわりするなどということは、あまりにも事実を誣うることの甚だしきものである。また英米諸国は日本を好戦国などと称しているが、日本のどこを探せば、好戦国たる事実があるか。好戦国という文句は、誰よりも、英米両国が、自ら引き受けねばならない名称である。日本は島原耶蘇の乱以来、戊辰に至るまで、ほとんど三百年に垂んとして、一回も戦争らしき戦争をしなかった。・・・これに反し、平和平和と言いながら、英米両国は、ほとんど毎年とは言わぬが、矢継ぎ早に、戦争から戦争を継続しえいる。論より証拠、統計をとってみれば、極めて明白な事実である。日本人の性格は、戦国時代日本に宣教のために来航したるザベリオ師が、よくこれを語っている。日本人は不正を為す者ではない。不義を行う者ではない。ただ極めて面目を重んずるものであるから、その面目を傷つくるものに対しては、必ず報復する、と言っているが、これが最も日本人をよく了解したる者の言と思う。もし日本が戦うという場合があったらば、報復のためである。戦わねばならぬまでに、仕向けられたる為である。語を換えて言えば、防御的戦争というの外はあるまい。自分は決して軍閥の味方でもなければ敵でもない。別に軍閥を庇護せんとする者でもなく、また同時に軍閥を罪におとさんとする者でもない。戦争の責任を軍閥のみに帰するという事は、まったく間違いである。
昭和二十年九月二十三日
これは本書p126~からの抜粋だけど、マッカーサーと彼のお陰で利得のあった者たちに封印されてしまう前の、日本の常識ね。こんな当たり目で反論のしようのない常識が、非常に巧妙に隠蔽されていった。後からこってり漆喰を塗りつけられたなまこ壁みたいに、かつての常識はうかがい知ることも出来ない状況となった。

負けたよね、日本はさ。あの時から70年目の夏だという。ロシアが、支那が、対日戦勝70週年を記念する行事を執り行うという。あんまりおかしくて、へそが茶を沸かす。
時事ドットコム 2015/4/29
ロシアで「対日戦勝記念日」法案=70年で愛国心高揚、領土けん制も
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015042900253

産経ニュース 2015/1/28
中国、対日戦勝パレードに露大統領ら招待 露軍参加の報道も
http://www.sankei.com/world/news/150128/wor1501280014-n1.html
相変わらずの恥知らず。国民性というか、お国柄というか、少なくとも70年位じゃ変わらないものらしい。・・・そうそう、あなたのへそは茶を沸かした?沸かしてなかったら、壊れてるかもよ。



 


 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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