米軍撤退と南シナ海(覚書)『世界史で学べ❢地政学』 茂木誠
琉球新報 2015/6/21 基地是非、63%判断できず 県内高校生調査 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-244582-storytopic-1.html (抜粋) 県内高校生が中心となって企画した沖縄平和フォーラム2015(同実行委員会主催)が20日、那覇市おもろまちのみずプラッサであり、実行委が県内28高校の生徒1046人を対象に行ったアンケートの結果が発表された。米軍基地があることの是非について「必要」は20・6%で「不要」が16・4%。「どちらとも言えない」が63・0%で最も多かった。 |
「必要」が「不要」を上回ってることに、まず言及すべきだと思うんだけどね。でもよかった。琉球新報の書き方はともかく、沖縄の高校生がわりとまともで・・・。
『世界史で学べ❢地政学』 茂木誠 祥伝社 ¥ 1,728 地政学はリアリズムの一つ。国家と国家が国益をかけて衝突するとき、地理的条件がどのように影響するかを論じる |
まあ、日本は戦争に負けて、アメリカはフィリピンの富裕層をて名づけて、フィリピンを言うなりになる独立国家とした。もちろん米軍は、そのままフィリピンに駐留したわけだ。ちなみに《フィリピンの富裕層》ってのがいったい何者なのか、大統領の名前だけおってみると・・・。
マニュエル・ロハス エルピディオ・キリノ ラモン・マグサイサイ カルロス・ガルシア ディオスダド・マカパガル フェルディナンド・マルコス コラソン・アキノ フィデル・ラモス ジョセフ・エストラダ グロリア・マカパガル・アロヨ ベニグノ・アキノ3世 |
さてと、ことが起こったのはマルコス政権がベニグノ・アキノを暗殺した事件だな。おんなじスペイン系なんだから仲良くして置きゃよかったのにね。夫人のコラソン・アキノが大統領に選出される流れの中で、反独裁運動は反米運動に重なり合っていって、その流れの中で米軍の撤兵が求められるようになったんだ。
そんで、米軍の撤兵、クーラー区、スーヴィック両基地の返還に、アメリカが応じた一九九一年・一九九二年の大統領がクリントンだ。本当にクリントンって、ろくでもない奴だったんだね。それまでは南シナ海の問題なんて何にもなかったのに、一九九五年にはフィリピンが領有を主張するミスチーフ礁に支那による建造物がたてられ、そのうち空港まで作られた。 |
産経ニュース 2014/4/28 シーレーン防衛強化、日本への情報も増加 米国・フィリピン新軍事協定 ふhttp://www.sankei.com/politics/news/140428/plt1404280002-n1.html |
結局この本にも書いてあるけど、クラーク、スーヴィック両基地への米軍の復帰をフィリピンの方から要請する形になって、そこには日本もかかわりを持つようになる。なんたって集団的自衛権だからね。
んん?沖縄?・・・アメリカが嫌いだってかまわないよ。私だってそうだし・・・。だけど、好きとか嫌いとかいう問題とは違うよ。きれいだの、汚いのだのとも違うな。国民の安全と、国家の繁栄のため・・・。今、フィリピンが本当にやらなきゃならないのは貧富の差の解消。《貧困》を栄養源にして、かつての共産ゲリラにかわって、イスラムゲリラがはびこってきたらしいんでしょ。


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