めんどくせぇことばかり 半島の地政学(覚書)『世界史で学べ❢地政学』 茂木誠

半島の地政学(覚書)『世界史で学べ❢地政学』 茂木誠

Newsweek  2015/3/19
窮乏ギリシャが蒸し返す対ナチス戦争賠償の本気度
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/03/post-3587_1.php
(抜粋)

 ギリシャが財政緊縮策の是非をめぐってドイツとの対立を強めるなか、第二次大戦中のナチス・ドイツによる損害の賠償を請求したギリシャ新政権がさらに強硬な姿勢を打ち出している。
 ギリシャ最高裁は2000年、ドイツに対し、1944年6月にギリシャ中部のディストモ村でナチスに虐殺された住民218人の遺族への賠償を命じている。 ギリシャのパラスケボポウロス法相は先週、国内最高裁の2000年の判決を執行する書類に署名することと、ギリシャ国内にあるドイツ資産を没収する用意があると明らかにした。
 今回の法相の発言は、ギリシャが公的債務残高のほぼ半分に当たる1620億ユーロをナチスの戦争犯罪への賠償金としてドイツに要求し、拒否された直後のことだった。
「世の中に、韓国とおんなじような恥知らずな連中がいるとは、私はこれまで考えても見なかった」・・・、これが、このニュースに触れたときの私の、偽らざる率直な感想だった。

どうも私たち、・・・こういう言い方はまずいか、・・・私は、このギリシャという国を考える時、無意識にヨーロッパ文明の基礎を形作った古代ギリシャ文明を連想してしまう。現代につながる叡智の基礎が気づかれたギリシャへの思い入れが、古代ギリシャへのあこがれを現代のギリシャにまで投影してしまうのだ。ヨーロッパ人の中であれば、その思い入れは余計に強くなるだろう。

そういえば、詩人のバイロンは、ギリシャ独立戦争に身を投じてなくなったとか。ロシナンテにまたがって槍をふるうドン・キホーテの姿が重なる。
古代支那文明への思い入れから、古代支那文明へのあこがれを中華人民共和国にまで投影してしまう日本人とおんなじだ、誰かが書いていた。・・・たしかに。でも、古代支那にあこがれる日本人は数知れないとしても、あこがれの対象はあくまでも支那であって韓国ではない。その点、ギリシャと韓国は違う。同じなのは、半島国家ということだ。

バルカン半島

『世界史で学べ地政学』 茂木誠

祥伝社  ¥ 1,728

地政学はリアリズムの一つ。国家と国家が国益をかけて衝突するとき、地理的条件がどのように影響するかを論じる
地図で見れば、ギリシャは二重の意味で半島国家である。バルカン半島の先端にあることは知られているが、ギリシャ自体が、さらに半島である。半島の地政学。それは、半島の付け根を大国に制せられる事になれば、その大国から常の脅かされるということである。しかも、山がちではあるが外からの侵入を拒むほどではないバルカン半島である。古代から数々の民族が入り乱れた。古代ギリシャ文明の担い手たち自身が、外から侵入し入り乱れた民族の一つである。

さらに古代から、フン、アヴァール、マジャール、ブルガール、オスマン帝国、オーストリア帝国、ロシア帝国が侵攻をくりかえした。そんな歴史の中で、たとえばドイツやオーストリアに近くカトリックを進行するクロアチア、ロシアに近く正教徒が大半を占めるセルビア、ブルガリア、オスマン帝国に近くムスリムの多いボスニア・アルバニア。そんなグループ分けも出来上がる。

そんなグループで、内部が入り乱れるよりも、大国に付け根を制されて、その支配下に入った時代のほうが、バルカンははるかに平穏だった。事実ギリシャはそうだった。古代においてはローマ帝国、中世においてはビザンツ帝国、15世紀以降はオスマン帝国がそれである。そのたびにギリシャ人は進んでローマ人となり、ビザンツ人となり、オスマン人になることで生き延びてきた。朝鮮半島の歴史に極めてよく似ている。

ただし、大国が少しでも弱みを見せれば、文字通りバルカンは火薬庫と化す。その先にあるのがギリシャだからね。もう大変。オスマン帝国が衰退すると、ギリシャでは親露派と親英派が抗争し、イギリス海軍の力で独立した後は親英王政。第二次大戦後は親露派と親英派が抗争し内戦へ。チャーチルとスターリンの談判で、ギリシャはイギリス勢力圏、ブルガリア以北はロシア勢力圏と決まる。するととたんに共産ゲリラの掃討が行われた。

大戦後はイギリスに変わりアメリカがギリシャ防衛を受け持つ。アメリカはギリシャにマーシャルプランで莫大な経済軍事支援を行い、トルコとともにギリシャをトルコとともにNATOに加盟させた。両国を押さえておけば、ソ連黒海艦隊の地中海進出を阻止できるからである。・・・ああ、ここを受け持つ大国がかわいそうにさえなる。

ギリシャに公務員が多いのは中道左派のパパンドレウ政権が公務員の労働組合を支持母体としていたことから、投票の見返りとして公務員のポストを報酬としてばらまいたことによる。国民五人に一人が公務員という異常事態となった。マンガみたいな国だな。つき合わされる国は大変だけど・・・。






 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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