めんどくせぇことばかり 『残虐の大地』 李真実
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『残虐の大地』 李真実

著者の李真実さんは、元中国共産党幹部で、二〇〇八年に日本に帰化したんだとか。経歴を紹介しとくね。
元共産党幹部。
一九六〇年代、中国生まれ、中国育ち。二〇〇八年、日本に帰化。
昇進の内定もあったが、汚職が横行している環境下、中国の「役人になれば人間になり難い。人間になりたければ役人にならない」という教訓にならい、生活を一新するため日本の大学院に留学。そこで、中国共産党に植えつけられた「日本は劣等国」が嘘であることを知る。
二〇〇五年、ある二つの事件を契機に中国共産党の人を人とも思わない恐ろしい本質を知り、インターネットで「脱共産党声明」を出す。
それ以後、日本での会社勤めのかたわら、中国の実態についてインターネット、雑誌などで発表する活動を始める。
本書は初めての著書となる。
日本では、日々、祖国中国にはない自由を噛みしめている。

まず何よりも、著者の名前がウソっぽい。いくらなんでも“真実”はないだろう。疑ってかかっているこちらの気持ちにおちゃらけて返されているようだ。だけどかなりの部分がこれまで収集した支那の情報と符合する。全部が嘘ってこともありえない。んんん~、判断の難しい本だな。

“あとがき”にあるんだけど、一九四一年に一人のポーランド青年が強制収容所から逃げ出して、収容所内で行われていることを訴えたんだって。新聞記者がある裁判官に、「彼の話を信じますか。嘘をついていると思いませんか」と尋ねたところ、裁判官は、「私が信じられないのは、彼が嘘をついているかどうかではなく、彼の言っていることの内容が信じられないということだ」と答えたんだそうです。

著者が、“あとがき”でそう語るのは、彼自身、自分の話が、日本人がすんなり受け入れられる話じゃないってことを自覚しているってわけだ。

わたし自身、正直、読み始めてまもなく、本当にげんなりしちゃった。「おいおい、もういいよ」って感じ。先に、目次でそんな様子を感じてもらいましょうか。
第一章  道徳低下によって頻発する日常的犯罪
「幼い子供の目玉が繰り抜かれる事件」「犯人を捕まえれば恐ろしい“報復”が待つ」
「車に轢かれたまま路上に放置された子ども」他
第二章  拷問地獄ー中国「強制労働教養所」驚愕の実態
「人権蹂躙もいとわない“労働教養所”とは何か」「腐敗し悪臭を発する“白菜漬け”」
「汚水にまみれた輸出用割り箸」「“法輪功学習者を殺害しても無罪”とする共産党の方針」他
第三章  史上類を見ない国家的犯罪「生体臓器狩り」
「“法輪功学習者”の臓器を生きたまま摘出」「腎臓、肝臓、心臓、皮膚・・・全て摘出後は死体焼却所へ」他
第四章  習近平の「憲政の夢」を阻む「死を恐れない人々」
「共産党青年兵による見せしめのための“斬首”」「私が目的した"公開裁判”と"公開処刑”の現場」他
第五章  「一人っ子政策」が生んだ「超生児」と巨万の富
第六章  「環境保護法」制定後も破壊され続ける自然環境
第七章  中国共産党こそ「道徳退廃」の元凶
第八章  中共崩壊の「最終局面」と日本外交への提言
目次見てるだけでも、なんともおぞましいでしょ。正直、途中から第六章までは、中共の行うおぞましい行為に関する記述が多く、けっこう大胆に速読。その分第七章、第八章はしっかり読んだぞ。嘘じゃないぞ。
『残虐の大地』   李真実

扶桑社  ¥ 842

私が生まれ育った中国は、なぜここまで恐ろしい国になったのか

現在に至る支那の道徳の退廃は、中国共産党が政権を握った一九四九年以降、特に一九八〇年代の「改革開放」後のことだと言っている。基本的にはそうだと思う。

そうそう、支那のデータほど信用出来ないものはないよね。あのデータの捏造、実は上から要求されるから、どうにもならないんだそうだ。それで局長は県知事を騙し、県知事は市長を騙し、市長は省長を騙し、省長は国家主席を騙し、国家主席は国民と世界をだます。・・・と、そんな形になってるんだそうです。《大躍進》の時となんにも変わってないってことだよね。
文化大革命は資本主義経済を否定して、改革開放は資本主義を容認して・・・、まったく逆のことのように思われて、実はおんなじことが行われていた。毛沢東は《造反有理》と、下のものが上のものをなぶり殺しにすることを奨励した。年長者が年少者によって、先生が生徒によって、親が子によって小突き回され、見事に連帯と絆を寸断した。それが国家総動員で行われた。
文革はやめてこれからは豊かになろうと、国家総動員で経済成長が全てに優先される体制になって、それって結局、他人を引きずり下ろして自分が豊かになるって言うことだった。人と人との関係において、それは文革となんにも変わらなかった。余華さんの『ほんとうの中国の話しをしよう』にも、そんなことが書かれていたような覚えがある。


ただ、それ以前に問題がなかったかといえば、これはまた別問題として考える余地がある。著者は唐王朝時代の安寧を取り上げるが、唐は鮮卑族の王朝で、唐とおんなじ仲間の隋王朝の段階で、漢王朝以来の支那人は長い混乱の時代を通して滅びている。さらに、唐の安寧な時期も長く続かず、その後半から五代十国はひどい時代になる。唐の、一時的な安定を取り上げるなら、それこそ支那人の特殊事情として検証すべきだろう。

さて、やがて「高転びに転ぶ」であろう中国共産党の支配する支那とどう付き合うべきか。それが書かれているのが第八章・・・、ということで、お後がよろしいようで・・・。





 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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