イギリスの面の皮(覚書)『世界史で学べ❢地政学』 茂木誠
日経新聞 2015/8/15 [フィナンシャル・タイムズ]安倍首相、談話継承も文脈変える http://www.nikkei.com/article/DGXMZO90585460V10C15A8000000/?dg=1 (抜粋) 安倍首相は、過去のおわびを継承すると述べたが、西洋の植民地支配への抵抗に関する、よりナショナリスト的な話に組み換えた。安倍氏は談話の冒頭に「西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地」を描写。日露戦争での日本の勝利が、植民地支配下にあり、それを打破しようとした人々をいかに勇気づけたか――という反植民地主義の文脈の語り口は、国家主義を支持する者らによる自国の歴史の見方にとって重要だ。 |
さすが、イギリス。面の皮の暑さは、決してアメリカ人なんかにゃ引けをとらない。 |
今もメチャクチャなスーダンだけど、その原因つくったのもイギリスだもんね。一体世界にどんだけの悲劇をばらまいてきたのさ、イギリスはさ。 |
『世界史で学べ❢地政学』 茂木誠 祥伝社 ¥ 1,728 地政学はリアリズムの一つ。国家と国家が国益をかけて衝突するとき、地理的条件がどのように影響するかを論じる |
その中でも最低中の最低がこれ❢ ・・・いや、そう言い切るのはやめよう。知らないだけで、もっとひどいことがあるかもしれない。でも、これも最低MAXであることは間違いない。 |
サイクス・ピコ条約(英外交官マーク・サイクス 仏外交官ジョルジュ・ピコが原案作成)は英仏露によるオスマン帝国分割に関する秘密協定。現地の民族分布、宗教分布を無視した分割でフサイン・マクマホン協定は歯牙にもかけられず、結局アラブは利用されただけ。分割と勢力範囲は以下のとおり。
フランス勢力下のシリア 内陸部のスンナ派アラブ人 地中海沿岸のイスラム少数派のアラウィ派のアラブ人 キリスト教マロン派のアラブ人 イギリス勢力下のイラク シリア国境にスンナ派アラブ人 ペルシャ湾に面した南部にシーア派アラブ人 北部にはスンナ派のクルド人 |
バルフォア宣言は、イギリス外相バルフォアがロンドンのユダヤ系金融資本ロスチャイルド家にあてた書簡。内容は、「国際管理とされたパレスチナにユダヤ人のホームランドを建設することを公式に支持する」というもの。
ハーシム家のフサインの息子ファイサルはシリアのダマスカスまで北上し、そこでフランス軍に侵入を拒否されてだまされたことに気付く。
ウサマ・ビンラディンは、イスラーム教徒たちが「80年以上にわたって」苦しめられてきた「屈辱と恥辱」について語った。“八〇年”っていうのは、アメリカ同時多発テロ事件の起こされた二〇〇一年から八〇年前。 |
だけど、この八十年前から、ヨーロッパもまた急速に力を落としている。第二次世界大戦を通して、ヨーロッパの繁栄を支えた植民地の殆どに独立され力の低下は加速した。結局、あの頃から、ゆっくりと滅びつつあるんだと思うよ。イギリスも、フランスもさ。


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