めんどくせぇことばかり 『異人たちが見た日本史』 内藤孝宏
FC2ブログ

『異人たちが見た日本史』 内藤孝宏

フランシスコ・ザビエルの来日、《キリスト教伝来》は一五四九年ね。語呂合わせは、「以後よく広まるキリスト教」。これいいでしょ。ちなみに、《鉄砲伝来》、一五四三年は、「以後予算は鉄砲へ」ね。ザビエル
そうそう、フランシスコ・ザビエルといえば、思い浮かぶのが右の写真。逆さまになってるけど、決してクリックして大きくしたりしないでください。

外国人が書き記した日本の様子をまとめた本ね。多くが日本における自分の活動や観察報告のための書簡であったり、日記や、個人的な記録であったりする。少なくとも、短期的には日本人が読むことを想定して書かれたものではない。その点、本書冒頭にもある通り、彼らの言葉は《貴重な一級資料》となる。

でも、難しいよね。日本に関して何らかのことを書き残しているとしても、そいつがどんな奴かね。とんでもない奴は、どこにでも、どんな時代にもいるからね。それからもう一つ、書かれていることがなんだか違うような気がしても、それは日本人が変わってしまったのかもしれないし、一概には切り捨てられないこと。いろいろと検証するのもけっこう難しそうだし。

『異人たちが見た日本史』    内藤孝宏

洋泉社  ¥ 1,620

戦国から明治まで、外国人が発見したニッポン  
彼らが伝える「日本」には、「日本史」が見落としてしまった細かなディテールが記録されている
PART1  中世に来日した外国人・・・宣教師と商人の時代
フランシスコ・ザビエル  フランシスコ・カブラル  アレッサンドロ・ヴァリニャーノ  アビラ・ヒロン
PART2  江戸前期に来日した外国人・・・朱印船とオランダ商館の時代
ウィリアム・アダムス  ジョン・セーリス  フランソワ・カロン
PART1¥3  江戸後期に来日した外国人・・・研究者と侵略者の時代
エンゲルベルト・ケンペル  ヴァーシリー・ゴローニン  フィリップ・フランツ・フォン・シーベルト  
マシュー・カルブレイス・ペリー


ヴァリニャーノは取り上げられているでしょ。でも、ヴァリニャーノがフィリッピン総督のフランシスコ・デ・サンデに送った次のような意見は、本書には取り上げられていない。
私は閣下に対し、霊魂の改宗に関しては、日本布教は、神の教会の中で最も重要な事業のひとつである旨、断言することができます。なぜなら、国民は非常に高貴かつ有能にして、理性によく従うからです。もっとも、日本は何らかの征服事業を企てる対象としては不向きでしょう。なぜなら、日本は、私がこれまで見てきた中で、最も国土が不毛かつ貧しい故に、求めるべきものは何もなく、また国民は非常に勇敢で、しかも絶えず軍事訓練を積んでいるので、征服が可能な国土ではないからです。しかしながら、支那において陛下が行いたいと思っていることのために、日本は時とともに、非常に益することになるでしょう。それゆえ日本の地を極めて重視する必要があります。
当然だけど、取捨選択も、けっこう大事だよな。

ルイス・フロイスが『日応文化比較』という本に、双方の文化の対称性を取り上げているというのは初耳だった。面白い。“金髪を誇るヨーロッパ女性と黒髪を大切にする日本女性”、“そばかすの多い少ない”、“ヨーロッパでは未婚女性の貞節が尊ばれるのに、日本は処女の純血を重んじない”、“妻と食事を共にするヨーロッパと、別にする日本”、“手で食べるヨーロッパと日本の棒で食べる日本”、“良い衣服を上に着るヨーロッパと、下に着る日本”、“一年を通じて同じい服を着るヨーロッパと、一年に三回変える日本”、“散歩をするヨーロッパと、しない日本”。・・・完全に比較文化論の材料になるね。

江戸以前、江戸前期までを取り扱ったPART1・2はともかく、江戸後期を取り扱ったPART3になると、日本を訪問する《異人》の数そのものが増えるので、取捨が大変だよね。その中でケンペル、ゴローニン、シーボルト、ペリーを選んだっていうのは、けっこう面白いとも思う。

でも、その部分、やっぱり無理があるように思う。重量が違う。PART1・2とPART3を同列に扱うのは、やっぱりバランスが悪い気がする。

参考にさせてもらいたいこともたくさんあったし、全体としてはとても面白い一冊でした。





 


にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事