めんどくせぇことばかり 『「神社」で読み解く日本史の謎』 河合敦

『「神社」で読み解く日本史の謎』 河合敦

いつだってそうだけど、神さまににらまれたら、それはそれは困っちゃいますよね。だから、祀り上げておくんだよね。気持ちよくお過ごしいただけるようにするわけですよね。・・・特に、“山の神”さまにはね。
 
現代の世界で、ある程度のスケールを持った国家で、日本ほど神とのつながりを濃厚にもった社会は存在しないでしょう。ただ、それはゴッドじゃなくて、あくまで“神”ね。・・・八百万の・・・、いろいろんなところに宿っておられるさ。・・・神・・・。日本人はそのほとんどを“大自然”と重ねる。
その神さまにへをを曲げられたら困っちゃうわけよ。大地が騒ぎだしたり、空が騒ぎだしたり、海が騒ぎだしたり、川が騒ぎだしたり、山が騒ぎだしたり、親父が騒ぎだしたりしちゃあさ。はた迷惑なわけよ。だから、神さまの機嫌を損ねるような奴は、決してそばに近づけない。
皇帝ハインリヒ四世は、カノッサ城まで赴いて教皇グレゴリウス七世に謝罪したよね。キリスト教の世界から破門されたら、家来たちだって誰もついてきてくれないもんね。
一神教の神さまのことはともかく、やっぱり日本でも人々の発言や行動の背景には、それなりの信仰心があるわけだ。そう考えれば、歴史上の人物たちの言動にも、我々以上に濃厚な信仰心があるわけだから、歴史の背景に「神社」が見え隠れするのは当然のことだな。
神社は歴史を、つまり人物の言動を考える重要なヒントになりうる。しかし、その度合いはまちまち。神社だけで歴史の謎が読み解けるわけじゃない。「わけじゃない」けど、神社は間違いなく歴史に寄り添ってきた。その程度にとらえて読んでいけば、この本は面白く読めると思うな。
『「神社」で読み解く日本史の謎』 河合敦

PHP文庫    ¥ 756

「清盛出生の謎」、「桶狭間合戦の実相」、「家康が将門を尊崇したわけ」・・・神社からしか知り得ない“真実の歴史”
第一章  なぜ伊勢に神宮が置かれ、式年遷宮が生まれたか
第二章  皇統の危機!宇佐八幡神宮信託事件の真相とは
第三章  平清盛が厳島神社を尊崇した真意とは何か 
第四章  なぜ源頼朝は鶴岡八幡宮を信仰し、鎌倉に幕府を開いたか
第五章  なぜ信長は熱田神宮に立ち寄り、桶狭間で勝てたのか
第六章  徳川吉宗が日光東照宮への社参を挙行した真意とは
第七章  なぜ日光東照宮は幕末の戦禍を免れ、世界遺産となったのか 
第八章  伊勢神宮への御蔭参りはなぜ流行したのか
第九章  なぜ乃木希典は乃木神社の祭神となったのか
第十章  出雲大社の高層神殿は実在したのか
第十一章  皇室を呪詛した崇徳上皇はなぜ白峯神宮に祀られたのか 
第十二章  八坂神社と平氏の関係、そして清盛の出生の謎
第十三章  白河法皇はなぜ熊野三山を尊崇したのか
第十四章  明治神宮はいかに生まれ、外苑はいかに作られたか
第十五章  武田信玄が諏訪大社に残した意外なものとは何か
第十六章  武田八幡宮に伝わる武田氏滅亡悲話とは
第十七章  豊臣秀吉はなぜ北野天満宮で大茶会を開いたのか
第十八章  伏見稲荷大社の朱鳥居はいかに生み出されたのか
第十九章  徳川家康は平将門を祀る神田明神をなぜ江戸総鎮守としたか
第二十章  靖国神社はいかに創建され、なぜ靖国問題が起きるのか


“エピソード集”には違いないんだけど、それならば、この本の中に含まれる十三にも及ぶ《コラム》、これこそ“エピソード”と呼ぶにふさわしい。それは、〈軽さ〉から言ってもね。上に紹介した二十に及ぶ“章”、“章”と呼ぶには、これまた〈軽さ〉を感じるが、いずれも大きな時代の変わり目、あるいは変わり目になりかねなかったできごとを取り扱ってるのね。そういう意味では、やはり“章”として扱うのがふさわしいか。
日本の歴史って、とっても面白いよね。この面白さを味わえるのは、やはり幸せだ。それは、やっぱり、古代、いやいや神代から自分までが、一つながりになっているからで、こんな面白さを味わえるのは、やはりある程度のスケールを持った国家としては、日本人くらいのものだろう。
その“一つながり”であることに重要な役割を果たしているのが、まぎれもなく私たちの信仰心であって、神社はそれを担保しているわけだよね。だからわかるんだよな。遠く時を隔てていても、清盛が旧宗教勢力から離れて厳島神社を信仰したわけが。信長が熱田神宮の奇跡を演出したわけが。家康が神田明神を関東総鎮守となしたわけが。

そんな、ごく当たり前のことが実はとてつもないことだと、あらためて感じさせられた。同時に、支那や韓国とかが、どうして勝手次第に歴史をこねくり回せるのかね。結局、どうこねくり回そうが、今の支那人や韓国人と古代にそこにいた人たちは、なんにも関係ないしね。ロシアなんか、逆にこねくり回して隠さなきゃいけないことイックラでもがあるから大変だよね。





 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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