『これで身につく山歩き 地図の読み方』
山の本を解禁した件については、八月一一日の記事で書いた。その後、つくづく思う。山のことを思ってると、時間の立つのを忘れる。私は本当に山が好きなんだな。こんな気持を、よく二〇年間も閉じ込めてきたもんだと、逆に自分の精神力に感じてしまった。 |
でも、もうダメ。黒部ダムの放水みたい。気持ちがあふれる。・・・でも、足が痛いのはどうにもならないんだけどね。どうにもならないけど、『山と高原地図』での脳内登山なら足が痛くても関係ない。昔みたいに有名な山ばかりをめざしたり、人がうらやむルートばかりを選んだりしない。 |
すでに、これまで、・・・と言っても二〇年前に山をやめた身だが、・・・自分が経験したルートは検証し終わった。そこから、もし違うルートをとっていたら、この尾根をたどったら・・・、この沢を詰めていったら・・・、このテン場を使っていたら・・・。 |
ここのところ、比較的近くで、今の自分に歩けそうな“登山コース”を模索している。「今の自分に歩けそうな・・・」ではかなり限定されてくるんだけど、その気になれば結構見つかるもんで、この遊びに夢中になっている。そのコースを実際に歩くことを、いったい私はいつまで我慢できるんだろう。
『これで身につく山歩き 地図の読み方』 JTBパブリッシング ¥ 1,404 「うるせぇな、地図くらい読めらぁ、馬鹿にすんな」なんて言わないで。実際にはけっこう奥深いよ。 |
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この間自分で立てた〈今の自分に歩けそうな“登山コース”〉を一つ紹介。埼玉県越生町にある大高取山。標高は三七六m。駅から歩いて駅を戻る三時間のコース。もしもこれを、ゆっくりでいいから自分の足で歩けたら・・・。 |
今でもやってるんですね。NHKラジオの《気象通報》。高校で山岳部に入って天気図書くために聞き始めて、大学で山をやってる時まではよく聞いてた。最初の頃はどうにもならなくてな。放送時間の放送時間はデータを票に写すだけで精一杯。 |
出来上がったものを先輩に見せて、ダメを出されてやり直しの連続。二〇分の放送時間が終わって、五分後くらいに書き上げられるようになったのは、・・・いつの頃だったろう。
どうも、等高線だとか、等圧線だとかが好きみたいだ。天気図の等圧線がすんなり書けるようになるのは、そこでの風の動きを意識できるようになるから。こういう風が吹くのはこうなってるはずだと思いながら線を結ぶ。逆に、“こういう天気図なら・・・”というのが天気予報。地図を読むのも同じだな。


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