めんどくせぇことばかり 『井沢元彦の激闘の日本史 北条執権と元寇の危機』

『井沢元彦の激闘の日本史 北条執権と元寇の危機』

蒙古襲来を、井沢さんがどう三枚におろすのか。・・・“三枚おろし”は武田鉄矢さんの専売特許か?・・・それはともかく、すでに『逆説の日本史』で取りあつかっている時代。あらためて取り上げるからには、より深く掘り下げた内容となる。楽しみに読みました。

とりあえず、《一般常識としての蒙古襲来》がどのようなものか。それを見ておきましょう。
  1. 蒙古襲来は、文永の役、弘安の役の二回行われ、合わせて元寇と呼ぶ。
  2. 文永の役は文永一一(一二七四)年十月に発生。約二万六〇〇〇の元軍が博多湾に攻め寄せて日本軍と激戦。日本軍は元の集団戦法や火薬兵器の苦戦。元軍が船に引き上げた際、いわゆる『神風』と呼ばれる暴風雨で、元の船団は壊滅的打撃を受ける。
  3. 弘安の役は弘安四(一二八一)年に発生。七月三〇日夜からの暴風雨で元軍の船団はまたも壊滅。

神風のお蔭ってことですよね。亀山天皇が神に祈ってくれてるわけでしょ。あの筥崎宮に奉納された『敵国降伏』の扁額ね。あれのおかげで神風が吹いたってことですよね。それで勝てたと・・・。まさかね。敵
日本は神風のおかげでモンゴル軍に勝ったのではない。突然の暴風雨に恵まれたこともあるが、基本的には鎌倉武士団の奮闘ことが、第一の勝因である。

これが基本的な結論ね。この線は本書でも動きません。当然だけど。だけど、掘り下げ方は『逆転の日本史』で扱った時以上だった。たったこれだけの結論を語るために、なぜ真実が語られず神話のほうが定着してしまったかという理由を語るために、これだけの掘り下げが必要だったということだ。
『井沢元彦の激闘の日本史』

株式会社KADOKAWA  ¥ 2,052

世界史から見て例外中の例外、・・・だからこそ、このできごとから日本史の特徴がわかる

第一章  モンゴル帝国の脅威ー遊牧民族による拡大戦略
なぜ万里の長城が必要なのか なぜ朱子学が生まれたのか なぜ元は日本侵略を企てたのか
第二章  執権政治誕生の真相ー鎌倉武士団が支持した組合
なぜ摂関政治は史上最低なのか なぜ「承久の乱」は失敗したのか なぜ源氏は三代で絶えたのか
第三章  元寇をめぐる虚実ー日本に「神風」は吹いたのか
なぜ英雄北条時宗が評価されなていないのか なぜ神風信仰が常識となったのか 
なぜ日本が元軍に勝てたのか

井沢さんが門外漢の立場から日本史学会に喧嘩を売らざるを得なかったのは、日本の歴史学会っていうのが歴史学の本筋から道を外しているからに他ならない。歴史から、たとえば日本人の一般的法則を抽出し、それを今後の日本に活かすって言うような姿勢が、今の日本の歴史学会にはない。のみならず、日本の歴史は、特に戦後、マルクス史観に染まっていまだにその影響下から抜け出せずにいる。

たとえば井沢さんは護憲派の人たちを取り上げて、「神風が吹いた」と固く信じる人たちの精神構造と一緒であると言っている。それはなぜか。


亀山天皇や宮中の人々は、実際に元軍を撃退した鎌倉武士の功績を軽視して彼らを代表する北条時宗に褒美の一つもないばかりか、褒め言葉の一つ与えていない。天皇及び宮中の人々は自分たちの行った言あげこそが神を動かして風を読んだと信じていたからだ。さらには死や血をけがれとして、それに携わる武士たちを見下していたからだ。

護憲論者とは、憲法九条をおし頂いて「自衛隊廃止」を叫ぶ人たちである。「平和憲法」を守って軍事力を持たない“平和国家”に徹することで、これまでのように日本の平和は維持できると考える人たちである。


・・・ってこういう人たちね。まあ、私もあんなくらいの歳の時分には三里塚や横須賀に出没していたからな。・・・でも、こんなじゃなかったと思うんだけどな。

この映像の中でインタビューに答えてる人たち。もしも、バイトでお金もらってるからあんなことを言ってるんならいいんですけど、もしも本気でそう言ってるんなら、きっとなんかの時には神風が吹くと、ウルトラマンかなんかが来てくれると、そう思ってるんじゃないでしょうかね。





 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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