めんどくせぇことばかり 『日韓対立の真相』 武藤正敏
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『日韓対立の真相』 武藤正敏

二〇一二年に退官するまで長きに渡って韓国に関わった外交官で、最後は在大韓民国特命全権大使を務めたという著者の書いた本。大使に就任した二〇一〇年って、・・・そうか、日韓併合から百年目の年だったんだ。

翌、二〇一一年は大震災の年。日本の歴史教科書に“竹島問題”の記述が強化されて、日本批判の大合唱が起こった年ね。地震に打ちのめされた日本を応援し、支援を送ってきたのに・・・って言われてね。さらに“慰安婦問題”をめぐって関係は冷え込み、二〇一二年八月に李明博大統領の竹島上陸。天皇陛下への失礼な発言。著者の帰国は十月だそうだから、日韓関係の険悪さがどんどん強まっている時期だな。

今年は二〇一五年、この間、著者が筆を執らなかったのは、そんな事情も影響したようです。でも、もう一つの理由が、“はじめに”に書かれていた。《韓国の日本に関する固定観念に対する批判》、《韓国の歴史問題の扱いに対する批判》、《日本における韓国への行き過ぎた反応》に対する私見を述べるにあたって、自らの立ち位置に迷ったということです。その上で、率直な見解を提示しようと。これまで様々な形で披露した以上に語り尽くそうと。

安定した日韓関係の実現を願う立場を考えれば、勇気のある決断だと思う。同時に、おそらく、この本の題名に惹かれて、このテーマについて知りたいと、この本を手にする日本人読者の良識を信じていればこそ、思い切って率直な見解を提示したんだろうと思う。
『日韓対立の真相』  武藤正敏

悟空出版    ¥ 1,350

日本大使が初めて明かした外交戦の舞台裏 「韓国なんか放っておけ」という声をよく聞くが・・・
序  章  反日✕嫌韓の背景を読む
第一章  日韓外交最前線~慰安婦と竹島の攻防  
慰安婦問題の本質とは  「竹島問題」が迷宮に入った理由  解決へと導くために
第二章  韓国人は日本の貢献を知らない
日本と韓国はなぜ理解し合えないのか  浮き沈みの連続だった日韓関係  
国内世論を背負う韓国との対峙  嫌韓感情はいつ芽生えたのか  知らしめるべき日本の貢献
第三章  歴代大統領「反日」の系譜
第四章  韓流カルチャーと韓国人の素顔
韓国人が使い分ける本音と建前  広がる日韓の文化交流  韓流は日本文化の開放から始まった  優秀な人材が韓国の将来をつくる
終  章  日韓に明るい未来はあるのか
韓国は日米を取るのか中国を取るのか  経済が日韓関係に光を当てる  
退官されたとはいえ、公の、そっち関係のトップにあった人の書いた本だけに、大変丁寧に書かれている。慰安婦問題も、竹島問題も、その他の問題も、歴代大統領の発言や、韓国社会の対応、マスコミの論調も含め、しっかり抑えている。

この本を読む多くの方が、これまでにも韓国に関する本を何冊も何冊も読んだ方だろう。そしてそのたびに思ったことだろう。「そうそう、そうなんだ韓国は・・・。そのことに尽きる」って。
日本が民主主義国として韓国と利害をともにする関係でありながら、政治上の思惑によって、あるいはマスコミの日本批判によって定着した「右傾化」「軍国主義化」という日本に対する固定観念が蔓延しているからです。そして、「日本に植民地にされた」という記憶(ハート)のために、理性(アタマ)によるチェックを経ることなく、まったく理解し難い対応へとつながるのです。

ね、そうなんだよね、韓国は・・・。でも、それで済まされちゃ、日本はたまったもんじゃないよね。
でもね。この間、宮脇淳子さんの『悲しい歴史の国の韓国人』って言う本を読んだんだけど、その本にはある意味、究極の「そうそう、そうなんだよ、韓国は・・・」がありました。

「nation」は国民国家、または民族と訳される位だから、朝鮮民族が“半万年”の歴史なんてありえない。国民国家が登場するのがフランス革命からなんだから、朝鮮は日本を通して、はじめて国民国家を知ったんだ。それでも彼らの間に同一の所属意識をもたせるほど李氏朝鮮の支配は穏やかなものではなかった。

だから彼らが初めて同一の所属意識が芽生えたのは、“日本に併合された者”となってから、日本に支配されるものとして、彼らは初めて民族意識を芽生えさせた。つまり、反日こそが民族意識の始まりであるということ。つまり、彼らが朝鮮民族である限り、反日に終わりはないということだな。





 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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