めんどくせぇことばかり 『欧州統合、ギリシャに死す』 竹森俊平
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『欧州統合、ギリシャに死す』 竹森俊平

正直、この本を読んどいてよかった。あの一連のニュースを聞いていた時、とても非常識なことが行われているように思ったんだ。ところが、事態は、私にとってはより非常識な方向へと動いていくんだよね。それがギリシャだけのことならね。・・・バルカンだからさ。そうじゃなく、ヨーロッパを巻き込んで、非常識から、より非常識へ。

そのうち、それを非常識と感じてる自分が非常識なのか自分の常識を疑い始めて、結末の非常識さに、ついに自分の常識は非常識であったと反省するところまで行き着きそうになった。

良かった、良かった、この本を読んでおいて・・・。やっぱり非常識なのは私ではなくて、あっちの方。あっちの方ではその非常識を受入ざるをえないほど異常な状態に追い込まれているというだけの話でした。
二〇一四年十二月  八日  ギリシャ支援、15年2月末まで延長
二〇一五年  一月一四日  ギリシャ、2月末までの支援プログラム審査完了は困難
二〇一五年  二月二五日  ギリシャ総選挙は急進左派勝利へ、チプラス党首「緊縮終わった」
二〇一五年  二月  八日  ギリシャ「つなぎ措置」要請 EU支援、2月末期限
二〇一五年  二月一九日  ギリシャが融資延長申請 独「解決には不十分」
二〇一五年  二月二〇日  ギリシャ支援4カ月延長で合意 ユーロ圏財務相会合
二〇一五年  三月一三日  13日期限のIMFへの返済、予定通り行う=ギリシャ政府高官
二〇一五年  三月一六日  ギリシャはIMFに予定通り返済-3月中に資金枯渇の危険も -
二〇一五年  三月二〇日  ギリシャは「プランAもBもない」恐れ-20日に2600億円超期限    
二〇一五年  三月三〇日  ギリシャ、無条件の譲歩には合意せず=チプラス首相|
二〇一五年  四月  一日  ECB、ギリシャの銀行向け緊急支援7億ユーロ増額
                   ギリシャが「9日に資金枯渇」と通告、債権団はつなぎ融資拒否
二〇一五年  四月  八日  ギリシャ「対ロ制裁に反対」 ロシアと首脳会談
                   ギリシャまた資金枯渇訴え、ユーロ圏は改革案要求
二〇一五年  四月一四日  ギリシャ、デフォルト準備とのFT紙報道を否定
二〇一五年  四月二四日  ユーロ圏、ギリシャ支援の分割支払いを拒否 5月に再協議
二〇一五年  五月一〇日  ドイツ財務省 ギリシャ破綻警告
二〇一五年  五月二五日  ギリシャ 六月は支払うかねない
二〇一五年  六月  五日  債務月末に一括返済
二〇一五年  六月一七日  ギリシャ国有資産 群がる外資
二〇一五年  六月二二日  ギリシャ万事休す 一発逆転は
二〇一五年  六月二七日  ギリシャ問題 支援交渉に暗雲
二〇一五年  六月二八日  ギリシャ議会 国民投票認める
二〇一五年  7月  一日  期限切れ ギリシャ返済なく
チプラス登場前後から、この問題の異常さを、ニュースを時系列に並べてみてみようと思ったんだけど、もうここまででいいよね。これでも、この問題の非常識さの端っこにちょっと触れた程度っていうんだから、すごい。

このあたりで、“もういいかげんにしろよ”って思った人はけっこう我慢強い人で、私はチプラス登場でさじを投げた。
『欧州統合、ギリシャに死す』      竹森俊平

講談社  ¥ 1,296

いまやドイツとフランスとの違いは、ギリシャ問題の解決を超えて、欧州統合の危機まで招いている

七月五日の国民投票で、ギリシャ国民は、EUが求める緊縮策を拒否する決断を下した。・・・下したってったって、この時点ですでに終わってるはずなのに、終わってないってことは、どうにかなるよってことだったんだな。

結局、最初からわかりきった問題で、わかりきった幾つかの結末のうち、「これまでどおり、結果を先送りしてダラダラやっていこう」という幕引きが選択されたということなんだな。

問題は二つ。EUの中心となるフランスとドイツは、文化的に相容れない存在であるということ。もう一つは、ギリシャを仲間に引き入れてしまったこと。

ひとつ目のフランスとドイツの問題を、著者はフランスが代表するラテン的文化とドイツが代表するゲルマン的文化の対立と読んでいる。二度の戦争に敗れたドイツはヨーロッパの一員としてフランスと手を携える道を選択した。しかし、その事自体がEU内においてドイツが突出した経済力を有する状況を作り上げた。その背景で、EUに欧州統合の夢を求めたフランス経済は凋落した。

ギリシャは、経済の面ではヨーロッパの劣等生である。しかしフランスにとっては、ギリシャはヨーロッパ文明の第一走者であり、欧州統合の象徴的存在であった。もしも、規定に従ってドイツがギリシャを切り捨てようとするなら、それはフランスにとって、“欧州統合の死”を意味する。

《バルカンはヨーロッパの火薬庫》っていいますね。第一次大戦の時の話だな。でも、なんにも変わってないね。ただし、今ではヨーロッパそのものが《火薬庫》で、ギリシャは導火線。引き抜いてしまえばいいものを、・・・吹き消したつもりでも火種が残ってるんだよね。火遊びの好きそうな人たちだしね。





 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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