めんどくせぇことばかり 『武蔵野燃ゆ』 篠綾子

『武蔵野燃ゆ』 篠綾子

四月に書いた記事です。今読み返してみると、私にしてはずいぶんと書いているなって印象が強い。嫌だったんだろうな。自虐史観が嫌だからって、自画自賛史観はもっとみっともないよ。

NHKの大河ドラマ見てますか。『花萌ゆ』でしたっけ? どうにもなりませんね。この間、大河ドラマ初挑戦の息子が言っておりました。「見るのがつらい」と。よ~く、分かりました。尊皇攘夷というのはひとつの宗教で、その活動はテロリズム。松下村塾はその拠点。言わば、イスラム国みたいな存在で、吉田松陰はカリフ、バグダディみたいなもんだな。

息子が言ってる、「つらい」というのは、なんだかそういうものとつながってるみたい。そんなもんから、今の日本が始まったと思うと、やっぱりつらいみたい。ちょっと可哀想なんで、色々話しましたけどね。NHKも、なんてドラマ作ってくれたんでしょうね。勘弁してよ。

歴史の改竄は韓国や支那、アメリカの専売特許と思いきや、意外と近くにずいぶんと上手に歴史を書き換える人がいた。そうか、総理大臣になれば、こんなこともできるってわけか。東北を「白河以北一山百文」って呼んだ奴らの作った明治なんだよね。

篠綾子さんて作家さんは知らなかった。ただ、題名に含まれる“武蔵野”に惹かれれて読んだ。面白かった。私は武蔵国の者。故郷は秩父の山里で、武蔵野の広さは夢のまた夢。でも、十八の時からは、ずっと武蔵野に住む。河越、菅谷館、比企館、いずれも三十分の距離にある。近隣を散策すれば、すぐに鎌倉街道の切れっ端に行き当たる。この本の副題はー比企、畠山、河越氏の興亡ー。だから地元史どまん中。読まないで済む本じゃない。

出版元が比企総合研究センター。聞いたこともない。HPを見てみると、・・・となりのおっさんの会合みたいな写真が・・・。あんまり地元色が強すぎて・・・、やっぱりちょっと距離置こうかな。出版元はマイナーだけど、お話はかなり面白いよ。ぜひ読んでね。
『武蔵野燃ゆ』 篠綾子

比企総合研究センター  ¥ 1,404

副題は「比企・畠山・河越氏の興亡」・・・大河ドラマにしてくんないかな
一章  以仁王の令旨
二章  頼朝挙兵
三章  実盛の首
四章  治承・寿永の内乱
五章  河越処分
六章  奥州征伐
七章  武衛死す
八章  比企ケ谷炎上
九章  結び松
十章  最後の武蔵武士


もったいないな。“一所懸命に生きる武士” という姿をもっと強調して欲しかったな。藤原荘園体制のもとで、自らの土地の正統な所有者になれない武士たちの姿をクローズアップして欲しかったな。それがあれば、武士たちが平氏政権になにを期待したか。なぜ失望したか。なぜ雪崩を打つように、頼朝について行ったのか。そういったところが説明できないんだよね。

だけどいいよ、この本・・・。時代的には平家物語の世界ね。平家物語は何度か大河ドラマになったけど、おんなじような時代を、武蔵を舞台に描いてる。著者の篠綾子さんには、久寿二(一一五五)年の大蔵合戦から畠山氏滅亡までを、大河歴史ロマンとして描くという計画があるそうだ。
武蔵国には、大蔵合戦で斃れた源義賢、治承・寿永の内乱で活躍した畠山重忠、斎藤別当実盛、熊谷次郎直実などの武将もいれば、義賢に愛され木曽義仲の母となったとされる遊女小枝、義経を愛した郷姫、頼朝・頼家を取り巻く比企氏の女たちなど、綺羅星の如き役者がそろっている。
本書P366《あとがき》より

ということで、NHK大河ドラマにご不満のみなさん。私からの提案です。この篠綾子さんの計画を、そのままNHKの大河ドラマに取り上げさせるっていうのは・・・。起死回生、大河ドラマに本来の歴史の持つ力を与える作品になると思うけどな。
ちなみに畠山重忠の菅谷館は、現在、埼玉県立嵐山史跡の博物館になってる。博物館もいいけど、武蔵野の面影を残す林の中に右のように土塁や堀が残っているので、そういうのを見ながら、武蔵武士の在りし日に思いを致すもの一興かと・・・。菅谷





 


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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