めんどくせぇことばかり 『死を思えば生が見える』 山折哲雄

『死を思えば生が見える』 山折哲雄

読書の秋にちょっと体調を崩したのかな。活字を目で追うとくらくらする。なんだろうこの感覚は・・・。ほかに変わったところはないんだけどな。ここのところ四・五日、そんな感じ。寝込んでるわけじゃないし、かえって山散歩していると気分がいい。・・・ということで、本も読まずに山歩きに・・・。前に書いた記事で~す。

それから今月の終わりには、ちょっと旅に出ます。

ええっと、なになに?・・・この本は二〇〇八年にNHK BSハイビジョンで放送された「100年インタビュー/宗教家・山折哲雄」という番組をもとに、単行本化したもんだそうです。そう言えば、表紙の山折さんの写真も、スタジオのライトを浴びてテカテカしてるもんね。なんかすごく脂ぎって元気そう。

小難しいこと考えてきた人が、ざっくばらんにおおざっぱなことを語ってる様子っていいですね。好感が持てて、だからこそうらやましい。日々の生活に追われつつ、自らの足の痛みや、子供の行く末、それに義父の徘徊の心配とかが順繰りに頭を占領。まるで陣取り合戦のよう。

なんか文字にしちゃうと悲惨だな。ちょっと目先を変えりゃ、大したことでもないんだけどな。だから、目先を変えよう。
『死を思えば生が見える』 山折哲雄

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生きる力をつけるには、誰もがいつかは死ぬという運命を受け入れること
第一章  少年時代
第二章  父母の死が教えてくれたもの
第三章  病から得た人生の転機
第四章  親鸞との出会い
第五章  宮沢賢治に惹かれて
第六章  林住期ー西行・芭蕉・良寛の生き方
第七章  死と向き合って生きる
第八章  日本の歴史に流れる知恵の光

もともと日本人は死を穢れとしてきたからね。見なくて済むんなら、かかわりを持たなくって済むんなら、見たり、かかわったりしたくない。・・・確かに戦後、本当にそういう世の中になっちゃったんだよね。

特に教育はそうだよね。《生きる力》を大事にしよう。《命》を大事にしよう。《共生》しよう。共に生きよう。《人間同士の共生》、《人間と環境の共生》、《自然との共生》。

そこでは、山折さんの言うとおり、《死をどう受け入れるか》、《死をどう認識するか》、共に生きると同時に《共に死ぬ》こと、死を見つめずに、生だけを語ってきた。だから、生は《命》を失ったということなんだろう。生はあまりにも軽くなった。

家族もバラバラにされちゃったから、年寄りと《共生》してない人も多いことだろう。年寄りがよぼよぼになって死んで行くのは、若いもんにはいい体験だ。自分もそうだった。

軽々しく“死” を選ぶんじゃなくて、あまりにも軽々しいから簡単に“生” を放棄できるわけだ。生きることを大事にしたきゃ、死を見つめることだな。共に生きることを重要と思うなら、共に死ぬことに思いを致すべきだよね。

人間の“死” が遠ざけられたとは言っても、“死” そのものならば、けっこう近所に転がってる。去年の夏の蝉の死がいとかね。犬猫の車にひかれたのとかね。ジッと見つめてみ。自分もいつかそうなるんよ。・・・笑って生きよ。


日本の詩歌に流れるリズムに関する分析は、とても面白い。

そのリズムというのは、もちろん七五調、五七調のリズム。そのリズムに乗ってさまざまな伝統芸能も発達した。仏教の声明やら御詠歌にも、そのリズムの抒情性が流れている。

もうひとつ、寺田虎彦がそう言ったという「天然の無常感」。つまり、この列島の自然そのものが無常感を醸している。自然に生み出された無常観と仏教的無常観とが、この列島では一緒になっている。

美空ひばりが「川の流れのように・・・」と歌えば、多くの人々、「行く川の流れは絶えずして、しかももとに見ずに非ず」という無常感に自然に浸る。

・・・んん、そこには生き死にが溢れてるはずだよな。生き死にが溢れてるってことが、自然が豊かだってことだよね。それを離れたら、日本人は演歌も歌えない。

・・・大事にしなければならないもの、そうだよな~。・・・いい本だったな。何よりも字がでかいのがいい。





 


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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