めんどくせぇことばかり 『アメリカを変えた夏 1927年』 ビル・ブライソン

『アメリカを変えた夏 1927年』 ビル・ブライソン

一九二七年。アメリカにとって、特別な年。振り返れば、第一次世界大戦という戦争があった。一八九〇年代にイギリスの工業力の覇権をくつがえしたアメリカにとっては強烈な追い風となった。世界に張り巡らされたイギリスの政治網は十分脅威であったが、この時期のアメリカには《天の時・地の利》はあった。“人の和”はどうか知らないけど、仮にそれが欠けていたとしても、《天の時・地の利》はそれを補って、十分すぎるお釣りが来た。

大戦後、ヨーロッパでベルサイユ体制という歪んだ戦後秩序が確立されたように、アメリカはアジアにワシントン体制という日本封じ込め策を構築することに成功した。支那への進出は、アメリカ人にとって見れば、それまで以上の明るい将来だったろうな。

そんな中、一九二七年五月、チャールズ・A・リンドバーグが最初の単独無着陸大西洋横断に成功。単発の複葉機スピリット・オブ・セントルイス号をパリのル・ブールジェ空港に着陸させる。航空発展史の金字塔と言ってもいいできごと。フォードによって自家用車が普及し、リンドバーグに続いて航空機が移動手段としてアメリカ人に準備される。

一九二七年、世界中どこを見ても、アメリカ人ほど快適な暮らしを謳歌している人たちはいなかったという。冷蔵庫、ラジオ、扇風機に電気カミソリだって。一九二九年だよ。二六八〇万世帯のうち、一一〇〇万世帯が蓄音機を、一〇〇〇世帯が自動車を、一七五〇世帯が電話を持ってたんだって。日本の一九七〇年位の感覚じゃない?

世界の生産物の四二%がアメリカで生産されていた。世界の映画の八〇%がアメリカで製作されていた。世界の自動車の八五%がアメリカで製造されていた。国府の秤が金である時代に、世界の金の半分はアメリカが所有していた。

この物語はリンドバーグを軸にして書かれているが、著者の書かんとしていることは、そんなアメリカそのものであって、神の宿りそうな細かいところほど、著者は書きたがっているかのようだった。
『アメリカを変えた夏 1927年』   ビル・ブライソン
白水社  ¥ 3,456

リンドバーグが飛び、アル・カポネが暗躍し、ベーブ・ルースが打つ❢

やっぱりあの頃のアメリカ、世界恐慌前のアメリカって、ど外れているな。日本の高度成長期っていうは、なんか枠をはめられている感じがあるんだけど、この時のアメリカにはそれがない。五〇年代もすごかったらしいけど、・・・ちょっと不勉強で分からない。
ずいぶん前だけど、アメリカの映画で『シービスケット』っていう競馬を題材にした映画があった。世界恐慌はいろいろな人の人生を根底から覆したんだね。私なんかにすりゃ、バブル崩壊が頭に浮かぶけど、まったく別物だよね。温かい家族に囲まれた生活から、いきなり子供が一人で寒空に放り出されるようなことがいくらでもあったんだからね。


まあ、競馬が好きだってこともあるけど、この映画は面白かった。学生の頃はともかく、年間何本も見てるわけじゃないし、映画館自体にワクワクする私だから、そんなワクワクのもとでは何でも面白く感じてしまう。そんな私の言うことではアテにはならないが、生きていくことそのものが、どっか博打売ってるようなさ。そんなハラハラしたものを、この時代に感じるんだよね。

ちょっと前の一九二四年は、排日移民法が制定されてた年で、その頃の日本と日本人を考えると切なくなってしまうんだけどね。それも含めて、アメリカって、自分で自分を引くに引けない状況に追い込んでいくんだよね。それでいて、そのつけを・・・。

・・・、日本に回すのはやめようね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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