めんどくせぇことばかり 中東混乱(覚書)『大世界史』 池上章・佐藤優

中東混乱(覚書)『大世界史』 池上章・佐藤優

すごいな。・・・いや、中東の情勢なんですけどね。佐藤優さんの話では、どうもイスラエルの諜報機関でも、中東の情勢をつかみ切れていないらしい。イスラエルの諜報機関っていうのは、モサドじゃなくて、アマンっていう参謀本部の諜報機関があるらしいんだけど。
イスラエルの諜報機関が中東をつかみきれないって、いったいどうなっちゃったんだろう。

ただ、中東を考えるときのポイントは次の四つだそうです。
①イラク情勢の変化。アメリカの占領が終わり、アメリカの影響が決定的に弱くなった。
②「アラブの春」以降の社会構造の変化
③過激なイスラム主義の急速な台頭
④イスラム国やアルカイダとは異なるテロ組織の急増

特に④が厄介ですね。イデオロギー的にはアルカイダと同じルーツを持っていても、人脈的にも資金面でも何のつながりもない、小さな部族やサークル単位の数十、数百のテロ組織が合従連衡を繰り返しているらしい。

二人の対談が最初に踏み込んだのが、こんな内容で始まる“中東”に関する話なんだけど、ちょっと衝撃を受けちゃいました。すごい状況ですね。この部分、ちょっとだけ《覚書》にして残させてもらおうっと・・・。
『大世界史』 池上章・佐藤優
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政府が国土全体をコントロールできない状況はイラクやシリアだけではない。大国エジプトでさえ国土全域を実効支配で来る状況ではなくなっているらしい。池上さんが実例として取り上げたのが今年七月のエジプト軍とイスラム国傘下の過激派との戦闘。
あったあった。覚えてるよ、その事件。

時事ドットコム 2015/7/2
「イスラム国」の100人殺害=シナイ半島で掃討作戦-エジプト軍
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201507/2015070200047&g=int
(抜粋)
エジプト軍は1日、声明を発表し、同国のシナイ半島北部で同日行った過激派組織「イスラム国」傘下の武装組織「イスラム国シナイ州」に対する掃討作戦で、少なくとも100人を殺害したと述べた。

このできごとだよね。これで完全に過激派を制圧して、シナイ半島は完全にエジプト政府の統制下にあるのかと思った。・・・そういえば、一〇月三一日のロシアの旅客機が墜落して二二四人が犠牲になった事件。

その後の調べで、ほぼテロと断定されてきたけど、これってシナイ半島だったよね。イスラム国が「カリフ国の戦士たちはロシアの飛行機を墜落させた」という犯行声明を出している。
ロイター 2015/11/18
ロシアが旅客機墜落は「テロ」と断定、シリア空爆強化へ
http://jp.reuters.com/article/2015/11/17/egypt-crash-russia-blast-idJPKCN0T60TF20151117
(抜粋)
ロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官はプーチン大統領が開いた会議で「専門家による分析の結果、最大1キロの手製のTNT爆弾が飛行中の機内で爆発し、機体は空中分解した。落下した残骸が広範囲にわたっていることも上空での爆発を裏付けている」とし、「明らかにテロリストの仕業だと言える」と述べた。

結局、シナイ半島はイスラム国の手におちているということだね。このイスラム国傘下の過激派の名称がすごいよ。「イスラム国シナイ州」だもの。ここはもはや、イスラム国の一つの州なんだな。

エジプトでさえこういう状態だとなると、いったいどうなるんだ? このあとの中東は・・・。

もう十分なんだけど、今の“中東”が抱える問題って、そんな浅くないみたい。とりあえず、佐藤さんが提示した中東の勢力図を紹介しますね。
第一勢力
サウジアラビア、湾岸諸国、ヨルダンなど、アラビア語を使うスンニ派のアラブ諸国。基本的には欧米諸国との協調路線を維持
第二勢力
急速に勢力を拡大しているペルシャ語を話すシーア派のイラン。レバノンのヒズボラもこのグループ。
第三勢力
アラビア語を話すシーア派のアラブ人。
第四勢力
スンニ派だが、トルコ語を話し、民族意識も高いトルコ。
イスラム国の、現在の主要な狙いはシーア派でイランも正面から対抗している。この動きの中でイラクは、イラクのシーア派政権やアサド政権とも提携しているという。アメリカは、対イスラム国ではイランと手を組むけど、対シリア、対イエメンでは本気で敵対している。イランーシリアーヒズボラのラインでイスラエルに圧力をかける動きがある。さらにイエメンで拡大するシーア派武装組織フーシはイランの支援を受けており、それに対してサウジアラビアが空爆を加えている。アメリカはちぐはぐな対応しか打てない。

アメリカの場当たり的な対応はとりあえずこっちに置いといて、今、中東ではスンニ派とシーア派の本格的な宗教戦争の危険性が拡大している。

《無心に(642)戦うササン朝》・・・ニハ―ヴァンドの戦いね。ササン朝ペルシャが正統カリフ時代のイスラムに敗れた戦いね。今はペルシャが攻勢に出てるように見えるけど。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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