めんどくせぇことばかり 『火山列島の思想』 益田勝実

『火山列島の思想』 益田勝実

先に言っておきますが、私はまだまだ、この本を消化しきれていません。もとい  消化どころじゃない。味わえていない。あるいは、読めてない。読めてもないんだから、ここになにか書く資格はないってことだな。

すみません。資格で書いているわけじゃないもんで・・・。“消化できてない”、“味わえてない”、“読めてない”、だけど感じた何かがある。そんな私が書いたものを読んで、もしかしたらなにか感じてくれる人がいるかもしれない。・・・もちろん、いないかもしれない。

言い訳がましいね。とりあえず、・・・

「山は神であった」・・・。すんなり受け入れられているつもりでいた。山は、それだけで十分恐ろしい。だけどそれは、そこに登る者にとってだった。事の大小はあるものの、山にかかわらずに生きる道はある。古代の人々が、現代人のようにいたずらに危険に近づくはずがない。自ら近づかない。かかわろうとはしない。それでも人々を恐れさせる山。・・・火山・・・。

《地震、雷、火事、親父》・・・火山は、しっかり、最初にいたじゃないか。
『火山列島の思想』  益田勝実
講談社学術文庫  ¥ 1,102
ことばによって残された心の断片に渾身の学問的想像力で肉薄する
黎明  原始的想像力の日本的構造
幻視  原始的想像力のゆくえ
火山列島の思想  日本的固有神の性格
廃王伝説  日本的権力の一源流
王と子  古代専制の重み
鄙に放たれた貴族
心の極北   尋ねびと皇子・童子のこと
日知りの裔の物語  『源氏物語』の発端と構造
フダラク渡りの人々
偽悪の伝統
飢えたる戦士  現実と文学的把握

《オオナモチ》。漢字に変換すると、〈大巳貴〉、〈大汝〉、〈大名持〉、〈大穴持〉、〈大穴牟遅〉。出雲の大国主命の別の呼び名だよね。問題になるのはオオナモチの《ナ》。《ナ》は穴だという。一瞬、ポカンとなってしまったが、次の瞬間、背筋がゾクゾクッとした。

《山上に火あり。土石を焼く。また、声ありて雷のごとし。山より出ずる処の河は、泥水泛溢して、その色青黒く、臭気充満せり。人、嗅ぐに堪えず。死せる魚多く浮かび、擁塞されて流れず。ふたつの大蛇あり。長さは十許丈。相に流れ出でて海口に入る。小蛇の随へるものは、その数を知らず。河に縁りて苗稼せるは、流損するもの多し。あるは濁水の臭気に染み、朽ちて生ぜず。(日本三代実録)》
これは東北、鳥海山の八七一(貞観十三)年の噴火の様子を残したものだそうだ。著者は一九六二年、六三年の三宅島の噴火を上げているが、私たちには二〇一四年の御嶽山の噴火を思い出せば足りる。

《オオナモチ》と言えば、それは火山を恐れて神として祀ったものになるが、鳥海山の周辺には、それとは別に《事忌》とか、《物忌》という名の神がいる。代表的なのが《オオモノイミ》。“忌む”主体は人なわけで、“人が忌む”対象として把握される神ということのようだ。
御岳
神の出生も、その名の由来も忘れることができる。人間社会の生産力の発展、自然との対抗力の増大が、これを可能にした。しかし、その忘却の過程において、人々は、生みつけられた土地の神の制圧下にその精神形成のコースを規制されてきた。火山神は忘れられても、日本の火山活動が活発であった時代に、マグマの教えた思想、マグマの教えた生き方は、驚くほど鞏固にこの列島に残っていった
本書p81

オオナモチやオオモノイミの祀り始めは、だいぶ古い時代のことらしい。・・・まったく、知らないことばっかりだな。

最後になっちゃったけど、この本が最初に出されたのは、一九六八年だそうです。著者の、上記、十一の小編が集められたのがこの本。題名の『火山列島の思想』は、三番目の小編の題名を借りたものですね。とりあえず一読した。時による熟成で、私の中で化学反応を起こすことがあれば、いずれ振り返ることがあるかもしれない。

・・・まあ、現状ではこんなところか。私みたいなバカは、一生、真摯に、自分の能力の範囲内で本を読んでいくしかないんだな、結局のところ・・・。


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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