めんどくせぇことばかり 『ジハーディストのベールをかぶった私』 アンナ・エレル

『ジハーディストのベールをかぶった私』 アンナ・エレル

実は、かなり前から手元にあったんだけど、読まないままで年が明けてしまった。年が明けてみて、あらためて思い出した。一年前、二〇一五年の一月。イスラム国に拘束された湯川遥菜さんと、湯川さんを助けるために現地へ入って同じく拘束された後藤健二さんの殺害予告、及びその後の無残な殺害の実行で日本中が怒りに震えた。そんな一年の幕開けだった。

イスラム国はこの一年、世界中にテロを輸出した。イスラームに縁遠い日本では、・・・いや、日本の私は、世界がどうテロと向かい合っているのか、ちょっと肌身で感じられるところがない。もしも私と同じような人がいたら、ぜひこの本がおすすめです。

それはそうと、日本人でもイスラム国に参加しちゃった人がいるってことが報道されていた。政府は、そういった情報は把握していないって言ってたけどね。
J CASTニュース 2015/1/29
20代女性ほか複数人が渡航、構成員になった? 日本人のイスラム国入りは止められないのか
http://www.j-cast.com/2015/01/29226603.html
(抜粋)
20代女性については週刊文春(15年2月5日号)や毎日、産経新聞が報じている。これらの記事をまとめると、女性は大手製粉会社で研究員などをした後、日本で知り合ったアルジェリア系フランス人の男性と結婚。イスラム教に改宗し、14年11月ごろにトルコ経由でイスラム国に入ったとされる。
その後、この手の話は聞かなくなっちゃったけどね。でも、この本を読むとね、もしかしたら、あなたも私と同じようなことを感じるようになるかもね。・・・イスラームのムジャヒディーンは、ほら、もう私の家のドアに手をかけているかも・・・、なんてね。



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「イスラム国」の実態を描いたフランス人女性ジャーナリストによる戦慄のルポルタージュ
ヨーロッパでは、インターネットを通じてイスラム国にアクセスする若者が多いんだそうだ。やっぱりイスラーム系の移民が多く、日本なんかと違ってイスラームが身近にあるってことは、やっぱり大きいんだろうな。ただ、それだけじゃこんだけの状況の説明にはならないように感じる。is.jpg
相手は“イスラーム”ではなくて、“イスラム国”なわけだからね、テロリストの・・。《身近》というだけでは済まされない、ヨーロッパ自身に内在する問題としての社会的閉塞感があるんだろうな。

この本の著者アンナ・エレルは、そういった若者やその家族を取材していた。そんな関わりの中で、彼女はジャーナリストの身分を隠して、インターネット上一人のイスラム国幹部テロリストと知り合う。テロリストにとって彼女は、イスラームに改宗した二十歳のメロディという名の娘。テロリストはメロディに、自分の妻として渡航してくることを求める。メロディを粧うアンナは、テロリストから少しでも情報を引き出そうと、彼との間に微妙な距離を保ちつつ、ジハーディストのベールをまとう。双方の思惑を隠したまま、スカイプを通したメロディとテロリストのやり取りは、次第に緊張の度合いを高めていく。

結果として、アンナ・エレルの行為は“なりすまし取材”であり、場合によっては、・・・というよりも、大抵の場合許されない。ただしこの場合、相手は多くの若いフランス人、いやヨーロッパ人を、世界を不幸と恐怖に陥れているテロリスト、及びイスラム国そのものが相手。事実、フランス当局も彼女の情報を利用していることを考えれば、使命感に基づく自主的“おとり捜査”みたいなもんか。

でも、彼女の負った代償も、けっして小さくない。
世界中の同士よ。これは、神を笑いものにした、この汚れた人間に関するファトワー(宗教的告示)である。もしもこの者をどこかで見かけたなら、イスラム法に従って殺せ。できる限り長く苦しませよ。イスラムを笑うものは、その代償を自らの血によって支払うだろう。この女は、犬畜生よりも汚れている。強姦せよ、投石せよ、息の根を止めろ。インシャラー。


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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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