めんどくせぇことばかり 『石油・武器・麻薬 中東紛争の正体』 宮田律

『石油・武器・麻薬 中東紛争の正体』 宮田律

ロシアがシリアにこだわるのは、「中東に親ロシア政権を残したい」ってことでいいんだと思ってたんだけど、それだけじゃないんだ。《この四十年間、親子二代で続くアサド政権は、ロシアにとって、多くの武器を購入してくれる「上客」》なんだってさ。しかもロシアでは、二〇〇万人以上が兵器関連産業に雇用されているとあってはね。イスラム国にかこつけて、反政府勢力ともどもふっ飛ばしてしまおうってロシアのの姿勢が、ようやく理解できた。その上、ロシア製兵器のデモンストレーションにもなってるんだろうな。なんだか、“ここぞとばかり”って感じでやてるように見えるもんな。

だけど、それはロシアだけじゃないんだってさ。なんて言ってもアメリカだってさ。中東の紛争は、何よりアメリカの軍需産業を潤している。その流れの中で紛争を激化させるアラブ諸国の指導者たちはたしかに愚かだけど、その流れの中にいる自分の立ち位置を、中東の人々自身がしっかり自覚しないことには、どうにもならないな。

講談社現代新書  ¥ 864
中東における「石油争奪戦」 軍産複合体の暗躍 麻薬ネットワークの闇経済
第一章  紛争の影で暗躍する軍産複合体
第二章  新シルクロード構想を掲げる中国の野望
第三章  石油争奪戦争と価格下落の影響
第四章  中東を破局に導いた米国の戦略
第五章  暴力の拡散と貧困・格差の連鎖
第六章  暴力で平和はつくれないー日本にできること
附録  イスラムの経済原理と飲食の教え
ウィキペディアさんのところで《兵器、主要輸出国ランキング》っていうのを調べたら、二〇〇一年調べなんだけど、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、イギリス、チャイナの順。ドイツは昔っからそうだけど、それ除けば、安全保障理事会常任理事国じゃありませんか。安全保障理事会常任理事国が世界に兵器を売りまくって、儲けまくってるわけですね。

確かにオイルマネーは中東を潤してはいるだろうけど、社会は、実際には部族制から前に進んでいない。実際にはオイルマネーそのものも、多国籍企業に吸い上げられている。その上、軍産複合体にも吸い上げられて、地元に残されるのが紛争ってことじゃね。お互い同じような国籍の兵器を握って撃ち合ってるんだから、見ちゃ~いられないよね。

宮田律さんの本を読むのはこれで何冊目かな。けっこうお世話になってるはずだな。いつも、確実に、簡潔に、勇敢に、失敗を恐れずに、時には危うささえ感じさせるほどに核心をついてくるという印象がある。

この本も、またそう。いや、これまで以上にその傾向が強い。読んでいて、けっこう怖い。・・・そんなこと言ってちゃダメだね。私たち日本人が生きていくのも、またそういう世界なんだからね。

そういやこの間、アフガニスタンでなくなった伊藤さんのことを書いたけど、本書の第六章に、そのことも書いてあった。その中で宮田さんも言ってる。日本には、日本にだからできる、イスラムとの関わり方があるって。大事なことは、イスラム世界も、それを日本に期待しているってこと。あとは、日本人がどうするかってこと。それから、既存の勢力がそれを邪魔しなかどうかってこと。



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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