めんどくせぇことばかり 『歪曲報道 巨大メディアの「だましの手口」』 髙山正之

『歪曲報道 巨大メディアの「だましの手口」』 髙山正之

自分は日本人で、この国柄を誇りに思ってる。そしてそれを育んだ気候風土の厳しさと優しさに、父や母を思うように馴染んでいる。できれば自分もそれに溶け込んで、いずれはその悠久に身を委ねたい。遠い戦地に散った人を思えば、・・・贅沢か。生まれながらの埼玉県人ながら、県民意識はさほど濃くない。それは、埼玉県民からさえ苦笑いされた秩父生まれ故か。逆に秩父人意識は極めて強い。でも、それが核かというと、違う。まだ、むける。秩父人の皮はだいぶ分厚いが、それをむくと、下から影森人が出てくる。これも違う。核は、家族。それが終い。家族は、・・・もうむけない。

リヒャルト・ゾルゲを通して日本をコミンテルンに売りさばき、三一〇万日本国民を死なせ、日本全体を地獄に叩き込んだ朝日新聞の尾崎秀実の核となるアイデンティティは、いったいどこにあったんだろう。彼が生きていたらどうだったろう。日本を地獄に叩き込んだことを後悔し、鬼殺しで身をすりつぶすような自責の念に苛まれただろうか。それとも三二年テーゼに邁進し、皇室を根絶やしにして、日本のスターリンとなって君臨したか。
あの時の共産主義という光明は、いったいどれだけのものだったか。『閉ざされた言語空間』に成長した私は、一時、その思想に憧れた。わりと容易く足を洗えたのは、やはり家族のおかげだったろう。
それが尾崎には、どれだけすごく光って見えたかしれないけど、自分のやってることの恐ろしさに最後まで気がつかない奴って、“大馬鹿やろう”以外にどんな評価が下せるだろう。この本読むと、「こんな馬鹿のせいで」・・・ってね。
新潮文庫  ¥ 562
日本を貶めるためなら、事実の歪曲どころか、歴史の捏造さえいとわない
Ⅰ  日本を敵視する日本のメディア
Ⅱ  新聞は詐欺師を褒め、殺人鬼を庇う
Ⅲ  「日本軍は残虐」の嘘を検証しない日本の新聞
Ⅳ  安倍政権が朝日新聞の葬式を出す


「新聞と政権」に関する、著者らしい面白い考察が書かれていたので紹介しておきます。
秩禄処分で失職した武士の一部が新聞人の道を選ぶ。将軍家に儒学を進行する家柄で、外国奉行を務めた成島柳北は朝野新聞を創刊。熊本藩お代官の家柄だった徳富蘇峰は国民新聞を創刊。彼の下で記者になった山路愛山は幕府天文方の家柄。愛山の友人堺利彦も没落士族で萬朝報記者になった。

対して政権を担ったのは藩校に通った経験もない元足軽の伊藤博文、井上馨ら。のちの陸軍総司令官になる山県有朋は小者ゆえに道場にも通えなかった。その恨みで陸軍の軍刀は日本刀ではなくサーベル。日本刀が軍刀になったのは山形が死んだあとの昭和九年。

宮廷マナーや衣装についてドイツのお雇い外国人オットマール・フォン・モールが日本伝統の和装を進言したが、伊藤博文は断固洋装。尻っぱしょりが型だった足軽出身の伊藤の着物嫌い故だという。

新政府は薩長土肥で構成されるが、中心勢力は長州の奇兵隊上がりで、武士系の薩摩や肥前とはよくぶつかった。司法卿の江藤新平は平気で賂を受ける山形や井上を収賄罪に問うてもいる。征韓論から西南の役で、足軽、小者上がりの長州勢が天下を制す。当時の新聞は無教養丸出し、贈収賄も供応もあたりまえみたいな足軽政府を厳しく指弾した。

新聞人の方が政治家よりも教養が高いという関係は、新聞の「上から目線」を生み出した。それが日本のメディアの伝統になった。
こういう流れはとても納得がいく。実際、明治維新というのは、元が歪んでいる。昨年の大河ドラマ、『花燃ゆ』だっけ。視聴率悪かったんでしょう。『八重の桜』に負けたらしいじゃん。あんまり無理して描きすぎて、長州のテロリズムがクローズアップされちゃった気がした。

戦後、GHQが入ってきて当初、朝日新聞は突っ張った。ところが、た。「二日間の休刊。次はない」という脅しに意図も簡単に屈した。潰されればよかったのに。著者も書いている。「山路愛山だったらそうした」って。残念ながら朝日はそこで転んだ。転んでGHQの忠実なポチになり、共産圏を天国とたたえた。「上から目線」はすべての日本国民を見下すようになった。


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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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