めんどくせぇことばかり 食人の風習(覚書)『本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く』 麻生川静男

食人の風習(覚書)『本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く』 麻生川静男

『資治通鑑』は読んでない。読めないよ。だって、全二九四巻、一万ページだよ。・・・でも、大丈夫。こういう奇特な人がいるのよ、世の中には。自分で『資治通鑑』を読んで、そのエキスみたいなところを二四五ページにまとめてくれてる。

さてと。司馬光はどうして『資治通鑑』を書いたんだろう。支那の、いわゆる正史っていうのは、まあそれは支那に限ったことじゃないけど、王朝交代の正当性を訴えるために書かれたものであるのに対し、司馬光は『資治通鑑』は史実に忠実に書いたんだそうだ。・・・本当のことを書きたかったということか。

次々と登場する盗賊や軍閥の理不尽な寇掠や暴行、それに引き続いて起こる大飢饉の生き地獄。つかの間の平和も官吏や宦官の底なしの苛斂誅求、桁違いの賄賂政治で元の木阿弥。・・・あれ、それって一九四九以降の、中国共産党の支配する支那の話に聞こえる。

そう。そーなんです。毛沢東が“大躍進”や“文化大革命”で何千万人殺したとか、桁違いの賄賂とか、大気汚染とか、水質汚濁とか。中国共産党ってのはとんでもないって話じゃなくて、実はここんとこ二千年ほどの間、支那で行われてきたことが、今も行われているにすぎないって、そーいうことなんです。

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それにしても、支那の食人の風習ってすごいな。五つのパターンがあるんだってさ。
①美味・珍味として食べる
②罰として、罪人の身内を殺して食べさせる
③薬として食べる
④憎い相手を食ってうっぷんを晴らす
⑤飢饉の時、人を食べる

《食人の風習》って言ったって、私に想定できたのは、せいぜい⑤の《飢饉の時》くらいしかない。それが普通だよね。《珍味》とか、《身内を食わせる》とか、《薬にする》とか、あまつさえ《憎たらしい奴を食ってうっぷんを晴らす》って、・・・ねえ。

『資治通鑑』には、そんな実例がどんどん出てくるらしい。主の思いつきのために、調理人が我が子を殺して、蒸し物にして出したって話。ここに登場するのは、春秋の五覇の一人、斉の桓公だよ。桓公にしてこれだもんね。隋末のある武将は人肉が好きで好きで、家来たちにも勧めてたとか。「酒飲みの肉は、まるで粕漬けの豚肉のよう」って、勘弁してよ。

これ以上はとても無理。紹介しようとすると吐き気をもよおす。ぜひ、自分で読んでね。

中国の人口は、前漢の終わりには六〇〇〇万もいたものが、後漢の初めには四〇〇〇万も減少して二〇〇〇万になっていたとか。間に王莽の時代(八~二五)の時代があるけど、まあここで言う前漢の終わりを起源として後漢の始まりが二五年。四半世紀の間に四〇〇〇万人減っちゃった。

毛沢東の“大躍進”で数千万人が餓死したってのは、昔からの支那の歴史が、現代に入っても繰り返されただけなんだな。二〇世紀にも繰り返された数千万人の命が奪われるような悲劇が、二一世紀に繰り返されることはないと、誰か保証できるかな。なんか最近危ない気がするんだけど。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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