めんどくせぇことばかり 『本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く』 麻生川静男

『本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く』 麻生川静男

唐王朝は、九〇七年、後梁を建国した朱全忠によって滅ぶ。朱全忠は黄巣の乱を鎮圧したことで頭角を現すが、もとは彼自身が反乱軍の武将の一人。大将の黄巣を裏切って立身の道を開いたわけだな。なんとか鎮圧したとはいえ、この段階で唐王朝は青息吐息、と言うより虫の息。

さて、ここでの話は、まずは八八〇年に黄巣が長安を陥れた時の話。それから、黄巣の一党は八八三年に突厥系の李克用によって長安を追われるんだけど、実はその前、八八一年に一時的に長安を奪われ、その後すぐ長安を取り返している。取り返した時の所業がすごい。

最初に長安を落とした時、長安に入った黄巣軍は、数日のうちに本性を露わにし、庶民を縛り上げて財宝を強奪した。富豪が逃げ出すと、武将たちはその大邸宅を住処とし、腐女子を手当たり次第に自分のものにした。さらに家々に火を放ち、官吏を皆殺しにしたので、街中にしたいがあふれたそうだ。官吏を皆殺しにしちゃったから、結局政治は停滞し、黄巣軍は自分で自分の首を絞める。

だから、八八一年に官軍が突入した時、人々は大喜びで官軍を迎え、黄巣軍を追い出すのに手を貸した。ところが、その官軍兵士が家々に押し入り、金品を奪い、女たちをさらった。官軍の規律がでたらめなのと支援部隊のないことを知り、黄巣軍が超庵を取り戻しに来る。官軍の兵士たちは略奪で重くなった体で逃げることもできず、八・九割が戦死して敗北する。前の戦いで人々が官軍に味方したことに腹を建てた黄巣は、兵士に皆殺しの命令を出した。流血が河を成した。

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支那社会の本質を知ることができる生の史料の宝庫
上に紹介した、黄巣の乱おける長安の情景。支那ではこれを、“洗城”と言うんだそうだ。ただの皆殺しじゃないか。なんて趣味が悪いんだ。

それにしても、黄巣軍だろうが官軍だろうが、支那においては軍は軍。殺しつくし、焼きつくし、奪い尽くす。それが軍。賊軍だろうが官軍だろうが、それは関係ない。

日本軍にも、それを当てはめていいと思っちゃったんだね。「それをやる」自分たちが普通で、やるはずがない日本人を想定もできない彼らが、心の底から恐ろしい。
序章  資治通鑑とはどういう本か?
第1章  残酷の極める中国人
第2章  中国人のド派手な贅沢・桁外れの蓄財
第3章  陰険な中国人の策略

あれれ、これって『資治通鑑』に書かれてるんだよね。・・・一見、まったく今の支那人のことを言っているように思える。著者が、いまどき司馬光の『資治通鑑』を取り上げたのは、そういうことなんだな。今私たちの耳に聞こえてくる支那人、目に飛び込んでくる支那人の姿こそ、彼らの本質だ。彼らは数千年前から、その本質のもとに、歴史を刻んできたわけだ。

ただ、これまでの変動は、関わり合う周辺を巻き込みはしたが、大陸の外へ飛び出すことはなかった。それが、今度はそうはいかない。今は、彼ら支那人は世界とかかわりを持って生きている。支那人とかかわりを持って生きている日本人も多い。

だから、彼等の本質を、理解しておくべきだってことだな。なにかあれば、扉を閉ざす。平和に慣れた日本人では、想像を絶する異民族の寇掠を生き抜いてきた支那人のたくましさに、到底太刀打ちできるはずがない。持てる力のすべてを使って、固く扉を閉ざすべきだ。




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「歴史修正主義」とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。
米英両国の外交に過ちはなかったのか。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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