めんどくせぇことばかり 『百人一首の謎を解く』 草野隆

『百人一首の謎を解く』 草野隆

子供の頃、正月の遊びはたこ揚げ、コマ回し、羽根つき。
それも楽しかったけど、小学校も真ん中あたりを過ぎると、大人の中に混じってやる百人一首が、何より興奮した。 でも、一枚も取れなかった。 それでも、一度やったら、もう二度と「犬も歩けば棒に当たる」には帰れなくなった。

・・・こんな本があったらなぁ。大人たちに一泡吹かせてやったのになぁ。
それはそうと、今日紹介したいのは下の本。どうやら、『百人一首』っていうのは、いろいろと謎が多いものらしい。

著者は一二もの謎があると言っているが、二・三上げてみると①いつ作ったのか ②誰が作ったのか ③何のために作られたのか・・・

ちょっと待って。・・・だって、百人一首の編纂をしたのは藤原定家でしょ。だったら時代は鎌倉の初めのころだろうし、編纂したのは定家の嗜好ってことじゃないの。

・・・なんて頭は、私にはないよ。だって、歌にはその人の想いが宿っているわけだし、万葉集を編纂した大伴家持にしろ、古今和歌集を編纂した紀貫之にしろ、単純に歌を選んだのではなく、想いを選んだわけだもんね。その背景にあるのは、告発と、怨霊に対する恐れと、鎮魂の心。歌を集めるという行為自体が、そういうものを意味してると考えていいんじゃないかな。

ならば、この百人一首だって・・・。と言うことで、どうぞ、ワクワクしながらお読みください。以下の紹介は読まない方がいいかも。多少は・・・、ずいぶん・・・、結構・・・、ネタばれしちゃってるかも・・・。そのへんは、どうぞご勘弁を・・・。
新潮新書  ¥ 799
長年、解かれぬままになっていた様々な謎に、明快な解答を
第一章  実は謎の多い『百人一首』
第二章  もう一つの『百人一首』
第三章  撰歌方針の謎
第四章  クライアント 蓮生の素顔
第五章  山荘の造りが謎を解く鍵だった
第六章  定家の密かな「シカケ」
第七章  『百人秀歌』から『百人一首』へ
第八章  歌人たちの苦しみ
第九章  ベストセラー『百人一首』の誕生


とりあえず百人一首の成り立ちだけ。

百人一首の謎を解き明かす鍵を握る人物がいる。幕府に使える御家人で、時政から義時への代替わりの頃、牧氏の変に巻き込まれて出家をすることになった宇都宮頼綱。出家後は蓮生を名のる。その娘婿が藤原定家という関係なんだそうだ。

その蓮生が別荘とした嵯峨中院山荘の障子を飾る色紙。蓮生はそれを娘婿の藤原定家に依頼した。定家に依頼するくらいだから、もちろんその色紙は和歌の施されたもの。山荘の障子を飾る和歌の施された色紙。その数は自ずから、山荘の障子の数に規定される。どうですか。みなさんのお宅だったら、やっぱり必要な数は百枚くらいじゃありませんか。

藤原定家が蓮生に提案したものが『百人秀歌』と言うんだそうです。それをもとに成立したのが障子和歌。蓮生没後、山荘は藤原為家が相続する。為家は、障子和歌を歌集として製本し、どうやら豪華本にして貴顕に献上したらしい。どれだけの豪華本が作成されたかはわからない。しかし、江戸時代末期までは、為家自筆の本が存在していたという。現在はそれを丁寧に写したものが伝わっている。

それでも、そうそう出回ってはいなかったらしい。伏流水となった障子和歌は、室町時代に湧き水となり、宗祇ら連歌師たちの目に留まる。彼らはしきりに、その注釈書を作り、地方の名士や和歌初学の人に和歌の教科書として贈られた。歌人百人の名歌各百首の撰集ということで『百人一首』と命名したのも、彼らであったらしい。

さて問題は、その中身。それはまた、次の機会に・・・。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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