めんどくせぇことばかり 『ぼくの道具』 石川直樹

『ぼくの道具』 石川直樹

山の道具の本。

著者の石川直樹さんは、・・・写真家だそうです。でも、エベレストや、ローツェや、マナスルや、アマダブラムや、マカルーや、K2に登ってます。若い頃から、今も若いけど、様々な冒険に身を晒してきた人のようです。道具にこだわるのは当たり前ですね。まかり間違えば、間違わなくとも運が悪けりゃ死んじゃうんだからね。

だから、今、著者の手元に残っていて、ここに紹介されている道具たちは、幾多の冒険の中でも、彼と彼の命を支え続けてきた彼の同士のような存在のはず。一つ一つ“道具”を紹介していく彼の文章を読めば、道具たちへの思い入れが分かるよ。


平凡社  ¥ 1,620

道具に縛られるのではなく、道具によって自由になる。・・・そんな旅を・・・
装備
テント生活
仕事道具
身に着けるもの
山暮らしの小物


面白かったのは《身に着けるもの》っていう項目ね。活動の領域が3000mから8000mで書かれているんだから、そうそう普通の生活をしている人間が立ち入れない領域だよね。そんな領域での経験の上に、3000の上に5000、5000の上に6000、6000の上に8000と積み重ねられた経験のもとに、今の彼の装備設定があるんですね。3000までの経験しかない私ですが、その上の装備設定の様子がわかって面白かったです。

私の経験ではありますが、3000くらいまでで使ってる山の道具は、それ以下の高度の山はもちろん、街でもごく当たり前に使えるよね。ダウンにしろ、ゴアテックスにしろ。でも、5000から上ってなるとね。ヒマラヤパンツなんて使えなかないけど、いくらなんでも無理やり。それでもストレッチフリースの上下なんて、ちょっと魅力的だった。

「これは是非」と思ったのが、ナイロンののスノーブーツ。膝下で締めるタイプなので長靴みたいに雪が入ってこないし、雪かきに便利。

ちょっと話は違うけど、自分の子供に雪遊びやスケートやスキーを教える時、何しろ徹底したのが、道具によるストレスを感じさせないこと。冷たいとか、寒いとか、締めつけられて痛いとか、それがなければ、とりあえず上手になるまで、時間の違いはあれ、やめる理由はなくなる。もしもやめる理由がなくなったその事自体が、面白くて面白くてしかたがないことだとしたら・・・。そしてそれを人が認めてくれて、それで自分の生活が成り立つとしたら・・・。

なんか、そんな人なのかなって思いました。・・・もちろん著者のこと。

「私なら」って考えてみたんだけど、私ならこういう成り立ちって、「ないな」って思ったもんですから。最初はダウンも無しで、重ね着の上に風がスースー通るヤッケで冬山行ってたかんね。アイゼンもサイズの合わない人の使い古しを無理やり登山靴に縛り付けてた。スリーシーズンの登山靴だけどね。だいたい靴以外でまともな登山用品揃えたのは、仕事するようになってからだからな。

山の道具は最新鋭の兵器と同じで、もし優れた新製品が登場すれば、古い道具は意味を成さなくなる。「道具の選択が生死を分ける高所登山では、ほとんどの道具は少しでも新しい方がいい」という著者の言い分はその通り。ただ、高所登山どころか街歩きさえままならない私。古道具以上に、私自身が危ない状況だからね。「古道具をただ愛でて」過ごす毎日だな。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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