めんどくせぇことばかり 『ギリシャ人の物語 Ⅰ 民主制の始まり』 塩野七生

『ギリシャ人の物語 Ⅰ 民主制の始まり』 塩野七生

てっきり、ギリシャは書かないもんだと思ってた。だってねぇ。今さらねぇ。
一番最初に塩野七生さんを読んだのは、たぶん高校の時分だと思うんだけど、題名は覚えてないけどルクレティア・ボルジアの話だったと思う。もちろん、高校生だからね。関心はエロスに走ってたけどね。ルネサンスの周辺を書いていたよね。そういう作家さんなんだと思ってた。 『海の都の物語』なんかにしてもね。

でも塩野さんの世界はどんどん広がっていって、近代を迎える前のヨーロッパ全域に拡大した。で、いよいよ『ローマ人の物語』が始まった。・・・じつはあの時、完全に出遅れたんだよね。第一巻『ローマは一日にして成らず』を読み始めたのは、すでに四巻目が発売されるはずの年になってからだった。

しかも、なまじ得意分野だったもんで、これがよくなかった。細かい部分まで読み飛ばせない。一つの章が、一項目が、一ページが、一行が重いと感じたこともあった。本当のところを言えば、最終巻を読み終えた時には、正直ほっとした。

その後は、幾つかの随筆と、『ローマ亡き後の地中海世界』、『十字軍物語』、『皇帝フリードリヒ二世の生涯』あたりを読んだ。いずれもローマから先の世界だった。・・・ここで、ギリシャが来るとはね。ちょっとびっくり。

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ヘロドトス、ツキディデス、クセノフォン、プラトン、アリストテレス、誰もローマを語らなかった
第一章  ギリシャ人って、誰?
第二章  それぞれの国づくり
第三章  侵略者ペルシャに抗して
第四章  ペルシャ戦役以降
私の場合、実はそれだけじゃないんだ。小学校のときに、『若き英雄』っていう、アレクサンダー大王の伝記を読んで、胸を熱くしていたんだ。だから、子どもの読める範囲で古代ギリシャに接していた。具体的には神話だけどね。そのせいか、古代ギリシャの歴史って言うと、マケドニア勃興に至るギリシャっていう捉え方になっちゃってる。
古代から世界史を勉強していくとさ。とらえどころのないオリエントが終わってギリシャ、ローマに入ったあたりでホッとするんだよね。突然量的に拡大するものの、型にはまってるから、頭に入りやすかったんだよね。もちろん、受験勉強上の話だけどね。例えば、アテネならソロン、ペイシストラトス、クレイステネス、テミストクレス、ペリクレスっていう風にね。

『ローマ人の歴史』の時もそうだったけど、塩野さんの書き方はそれをけっして否定せず、かつ教科書なんかではけっして味わうことのできない、その人物の魅力、その社会の雰囲気を描き出してくれる。

そういう意味では、このギリシャってのは厄介な場所だね。もともと、バルカン半島そのものが厄介なんだろうけど、さらにその先のエーゲ海沿岸のリアス式海岸となると、海と山によって人々の人々の居住地域は寸断され、谷を超えれば、山を越えれば、舟一漕ぎで違う文化、違うポリス、違う人がいたわけだ。だけど、まさにその厄介さが古代のギリシャ文化を成立させ、アテネの民主政も成り立たせたわけだ。
それでも第一巻の魅力は、やっぱりペルシャ戦役だね。ギリシャは第三巻までみたいだけど、第一巻にして、このペルシャ戦役がハイライトだろうな。だって、レオニダスが一途に突き進み、テミストクレスが大活躍するんだもん。
第二巻はペリクレス時代からペロポネソス戦役かな。・・・なんだ、まだまだギリシャも楽しめそうですね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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