めんどくせぇことばかり 秩父もあるでよ(覚書)『地名でたどる 埼玉県謎解き散歩』 宮内 正勝他

秩父もあるでよ(覚書)『地名でたどる 埼玉県謎解き散歩』 宮内 正勝他

著者の紹介ね。
宮内正勝
昭和十四年、大宮市生まれ。大宮歴史文化懇話会代表。元大東文化大学非常勤講師。
加藤高榮
昭和二十二年、大宮市生まれ。郷土史研究家。天沼神社役員。
千田文彦
昭和二十六年、岩手県盛岡市生まれ。埼玉県立高校教員。
史織悠河
昭和四十四年、吉川市生まれ。郷土史研究家。
こう言っちゃあ何だけど、・・・地味ですよね。・・・でもね、この本、面白いよ。例えばさ、《上サ》っていう地名があるんだってさ。えっ?なんにも間違えてないよ。《上サ》、漢字の“上”にカタカナの“サ”で、「かさ」って読むんだって。ハハハハハ。ふざけてるわけじゃあないよ。本当にあるんだから・・・。しかも埼玉県内に三ヶ所も。

さいたま市西区西遊馬の「上サ」。ときがわ町の「上サ」は堂平山の中腹。秩父市の「上サ」は三峰口駅のすぐ側の集落だって。“上”は、文字どおり上下の上の意味なんだろうけど、“サ”はなんだろうね。「秩父では話し言葉に〈さー〉と言うことが多い」って書いてあった。本当にその通りで、「そうかなー?」は、秩父では「そうかさー?」になる。だけど、ときがわ町はともかく、大宮で秩父弁が使われるわけがない。わかんないな。この本でもわかんないって言ってる。秩父弁だと、「なんでかさー」ということになる。

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地名に残された、埼玉の豊かな物語
第二章の冒頭で秩父のことを扱っている。最初に、『秩父を知らない埼玉県民はいない』と書かれているが、確かにその通り。だけど、秩父は知っているけど、同じ埼玉県とは思っていない人は多い。《埼玉の奥座敷》、《埼玉のチベット》って言う人は、きっと優しい人だ。・・・それに、その表現は、私が高校を卒業する自分までを考えれば、けっこう的確だ。
心ない天気予報は、こう言う。次に埼玉県各地の天気です。『〈南部〉は晴れ、〈北部〉は曇で風が強いでしょう。〈秩父〉は雪で寒いでしょう』・・・お分かりでしょうか。埼玉県には〈ナンブ〉と〈ホクブ〉と〈チチブ〉があるんです。

だけどね。そう言われる、そう思われることは、秩父の人間の誇りなんだ。外の連中には理解することすら難しい“凄さ”がここにはある。太陽は武甲山の裾から上り、月は両神山に傾く。荒川が谷を削り秩父を発して関東を潤す。和銅の発見は歴史に刻まれ、かつて秩父銘仙は広くを魅了した。長瀞の岩畳は専門の学者に「地球の窓」と呼ばれているという。
秩父のお祭りに来たことはあるかい。もしなかったら、一度、来てみて。屋台囃子の鼓動は、あれこそが秩父の人間の脈動だよ。
第二章《地名から探る埼玉史編》の最初の項目は、《秩父ー埼玉県で生まれた日本で一か所だけの地名》。そこにこう書かれている。『川越・熊谷・行田・川口・浦和・大宮などの名が文献にあらわれる遥か以前、すでに秩父は秩父であった』とある。・・・これを書いたのは宮内正勝さんなんだけど、大宮の生まれの方である。秩父の人ではない。たまたまこう言ったんだろうか。《秩父は秩父》。秩父の人間にとって、これ以上の褒め言葉はない。

“ぶ”という音に縁がある。父の名は武一と書いて“ぶいち”と読んだ。子供の頃同級生から笑われて喧嘩になったこともあり、なんかこの、“ぶ”という音が好きになれなかった。秩父という地名も、自ら誇るよりも、他からの嘲笑のほうが頭にこびりついた。私の中では“秩父”と“父の武一”は、まったくおんなじ存在だったんだ。

“父”とかいて“ぶ”と読む。そんな地名は、佐賀・兵庫両県にある二つの《養父》と《秩父》の三つしかないんだそうだ。佐賀の養父は、和銅六年に律令政府が各国に命じてまとめさせた《風土記》に、すでにその名の起こりを報告しているという。兵庫の養父は、平城京出土の木簡にその名の墨書が見られるという。

秩父は・・・? そこに書いた《和銅六年》・・・。和銅採掘の記録の中に、当然、“秩父”の名がある。もとは知知夫だったという。漢字二字地名を勧める中央の方針により“秩父”になったという。だけどなぁ、秩と父の組み合わせで、“ちちぶ”。たしかに“養父”とは比べものにならない難解さだね。・・・それでこそ秩父。どうだ、まいったか




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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