めんどくせぇことばかり 『日本でいちばん大切にしたい会社 5』 坂本光司

『日本でいちばん大切にしたい会社 5』 坂本光司

「ようやく次が出た」と思って読んでみたら、なんだか話がチグハグ。確かめてみたら、一巻、二巻と読んで、その後、三巻、四巻を読んでなかった。・・・で、いきなり五巻、そんなチグハグでした。まあ、いいや。三巻、四巻は、どうしようかな。まっ、じきにね。
第五巻、その刷り上がりの最初の本を、著者はこの本の完成を楽しみにしていたというご母堂の仏前に供えたはず。「昨年、九三歳の天寿」を全うされたそうなので、お生まれは大正一一(一九二二年)。ここにも大正天皇治世下に生まれ、あの苦難の時代を生き抜いた方がいた。
大東亜戦争。そう呼ぶべきだ。太平洋戦争の呼称は、一八七八年のチリ・ボリビア戦争に譲らなければならない。そう、大東亜戦争は大正生まれの日本人の戦争だった。日本の歴史の中で最大の苦難の時代を耐え、戦後の復興と経済成長を支えた人たち。
著者坂本光司さんのご母堂も、そんな時代を生き抜いた方の一人だった。

この本は、そんな方の九三年間の生涯に捧げられるにふさわしい。しかも、著者がご子息ということならば、これ以上の供養はないだろう。

あさ出版  ¥ 1,512

「きれいごと」という人もいる ここに紹介される会社は、「きれいごと」を一途に追い求めた
社会福祉法人北海道光生舎 
過酷な運命を背負った障害者が設立した夢の様なクリーニング会社
株式会社クラロン
高齢者、女性、障害者を主役に据えた人間愛あふれる運動着メーカー
株式会社さくら住宅
「会社はみんなのもの」との信念で幸せを輪のように広げるリフォーム会社
株式会社天彦産業
女性が活躍する鋼材会社は“お互い様”の精神で社員と家族に支えられる
日本植生株式会社
「社員と家族を幸せにする」創業者の意思を脈々と継ぐ環境緑化・保全会社
株式会社ふくや
「世の中に役立つ」ための会社だから不動のNo.1であり続ける明太子メーカー


ご母堂のことは、「はじめに」と題する本書前書きに書かれている。いつものことながら、まえがきを読んだのは一番最後。いつもそう、前書きは後書きの後で読む。最後に前書きを読んだところで気がついた。この本に書かれている一番大切にしたい“何か”は、大正生まれの人々の精神の中から生み出されているんじゃないだろうか。
北海道光生舎を立ち上げた髙江常男さんは昭和二年生まれ。ご兄弟には戦死された方もいるそうだ。
クラロン創業者の田中善六さんは、「激戦の地、ビルマで戦」ったとか。それってインパール作戦じゃないか。日本植生の創業者柴田正さんは大正十年生まれ。駆逐艦「谷風」の通信兵としてミッドウェー海戦を経験しているという。
明太子のふくやの創業者川原俊夫さんは、なんと五回も招集され、終戦は宮古島だったとか。苦労は奥さんの千鶴子さんのほうが上か。三歳の息子さんの手を引いて新京からの引き揚げだそうだ。
多くの同世代を失った世代。死んだ者によって生き残った世代だから、死んだ者の分まで生きなければならなかった。死んだ者が生きていれば、きっと作り上げたであろう素晴らしい日本社会を、死んだ者に代わって彼らは作り上げようと、“戦後”と呼ばれる時代を彼らは生きてきた。そんな思いが、この本に紹介されているような会社を作ってきたんじゃないかな。

著者の坂本光司さんは、・・・法政大学の教授先生か。へんな学校だよな、法政って。いろんな先生がいてさ。そんなこと言っといて、実は、自分も法政の出身なんだけどね。学部は経済。今、法政の経済って、どんな勉強してるんだろう。私の頃は・・・。知ってる?“マルケイ”って。

「まるこめ軽自動車」? 「マルチ計算機」? 「アニマル産経新聞」?・・・違う、違う。《マルクス経済学》だよ。『資本論』とかさ、『共産党宣言』とかさ。経済学部なんて、マルクス経済学の古漬けみたいな教授ばっかよ。江戸っ子の教授がいてね。その人が『経済原論』の先生だったんだけどね。「しょうひんしじょう」って言えないんですよ。〈し〉と〈ひ〉が逆転しちゃうから。商品市場が出てくるたびに、「ひょうしんひじょう」って言うもんだから、もう面白くて、面白くて・・・。

マル経の漬け物みたいな先生方は、その後、いったいどうなさったんだろう。私は卒業後、早々に宗旨変えしたけど、あそこまで古漬けになった先生方じゃ、今さら生野菜に戻れないだろうしね。

最近のニュースで、次の記事のような法政大学の先生がいることが紹介されていた。
産経ニュース 2016/2/22
【SEALDs高校生版デモ】
山口二郎教授「安倍政治は若者使い捨て!」 「あいね」さん「私は言いたい。まだまだ安保法制反対の声を」

http://www.sankei.com/politics/news/160221/plt1602210031-n1.html
(抜粋)
【山口二郎法政大教授】
「高校生の皆さん、本当に今日はありがとう。こんな情けない日本をつくったことについて私や佐藤さんの世代は本当は責任をとらなきゃいけない。だから、なんでこんな日本をつくったんだとみんなに糾弾されても仕方ないんだけど、今日は本当に一緒に歩いて、平和と民主主義を訴えてくれて本当にありがとうございます」

「今年は参院選がある。18歳以上の若者が投票に行けるようになった。今の安倍政治の本質は何でしょうか。今この瞬間のことしか考えない。5年先、10年先、20年先、そんなことはどうでもいい。だから原発を再稼働し、若者を使い捨て、日本の社会からドンドン未来も活力もなくなっていく。そういう政策を安倍政権は進めようとしている。人生があと10年しかないような年寄りが若者の未来を決めてはいけない。若者の未来は若者自身が決めなければいけない。それが本当の民主主義です」

山口二郎先生は高校生の皆さんに糾弾されても仕方がないんだそうです。安倍政権は若者を使い捨て、日本から活力を奪い取ろうとしているんだそうです。あと十年しかない年寄りが若者の未来を決めては行けないんだそうです。若者の未来は若者自身が決めなければいけないんだそうです。

自分の願望のために、ついに高校生まで利用することになったようです。そのためには、上記のような歯の浮くようなことだろうがなんだろうが、・・・気持ちわりい。

法政大学には坂本光司先生みたいな立派な先生もいるのにね。山口二郎先生は東京大学出身の先生なんですね。かたや坂本光司先生は法政大学の出身だから、正真正銘私の先輩。子どもの自分からずいぶんと苦労をされたみたい。同じ大学の教授と入っても、人間としての格が違うみたいね。




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こんばんは

私も第何巻だったか読みましたよ。

坂本先生は全国を飛び回っておられるようです。鹿児島にもお見えになって、家の愚娘もお会いしたようです。

紹介されている会社が増えれば日本人は幸せになれます。

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花渡川 淳 さま

コメントありがとうございます。
息子が就職で家を出るので、その前にこのシリーズを読ませておこうと思います。
サッカー残念でしたね。
ポチッと返し、完了です。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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