めんどくせぇことばかり 『暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民』 石平

『暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民』 石平

《中華人民共和国》が暴走を始めることは、ずい分前から言われてきた。石平さんは、そのトップランナーの一人。石平さんは、言わば“天安門”世代。天安門事件以降、その前年から留学していた日本を生活の拠点とし、二〇〇七年に帰化。今は日本人。その奥底にどんな“支那人”の魂が眠っているのかは想像もできないが、今は、日本人として《中華人民共和国》の危険を訴え続けている。 
二〇一五年九月第一刷発行の本。おそらく、発行の時期として適当である。今こそ、《中華人民共和国》の暴走を警告すべきだ。この本は、早くからそれを訴え続けた著者がたどり着いた一冊ではないかと思える。表紙が強烈。正直、怖い。・・・私もそう思う。《中華人民共和国》は、すでに暴走を始めている。


二億六〇〇〇万人。とてつもない数。なにしろ日本の人口の二倍を上回るんだからね。農民工と言われる人々の数。農民工と呼ばれながら、なかには帰るべき故郷も奪われ、都市部では下層階級として蔑まれ、実は《中華人民共和国》の今日的“発展”のすべてを支えている。彼らがすり潰されていくことそのものが、《中華人民共和国》の経済的発展の意味そのものであった。
帰る故郷さえ奪われた彼らが、今、工場からも追われつつある。《中華人民共和国》があおり立てた生産は、すでにずっと前から過剰状態になっていた。なにしろ“発展”を先導した不動産バブルはすでにはじけた。ごまかし続けてここまで来たが、もうどうにもならなくなった。農民工の首切りが加速している。


この上彼らが我慢しなければならない謂れが、・・・どこにある。

講談社  ¥ 1,728
今、チャイナに何が起ころうとしているのか 日本は、どう向き合うべきなのか
まえがき  共産党体制が終焉する必然
序章  断末魔の中国経済
第一章  GDP世界二位の虚構
第二章  「成長のための成長」の罠
第三章  不動産バブルの完全崩壊
第四章  怒れる現代流民の素顔
第五章  歴代王朝の崩壊が映す近未来
第六章  共産党体制が崩れる日
あとがき  中国人の赤裸々な願望の果てに


五日、中国全人代が開幕した。習近平政権、ひいては中国共産党が、誰の目にも明らかになりつつあるチャイナ経済の減速を、どう評価し、どう表現するのか。そして、その事態にどう対処しようとするのか。それが、明らかにされる。
五日には、李克強国務院総理による活動報告があった。李克強は《第12次五カ年計画で定めた主な目標と任務は全面的に完遂した》との評価を発表した。まあ、“さもありなん”というところだ。GDP年平均成長率は7.8%とした。さらに13次五カ年計画では、年平均成長率6.5%を維持するという目標が定められた。

中国共産党は二〇一五年の成長率を6.9%と、7%代も維持できなくなっていることを認めた。でも、中国共産党の発表する数字だからね。おそらくもっと低いんだろうね。・・・なんて思ってたら、石平さんに言わせると「3%代じゃないか」だってさ。もちろんこの本が出たのは二〇一五年九月だから、石平さんは6.9%を知らずに言ってるんだけどね。 
中国共産党の発表する数字は疑わしいから、電力の消費量と比べてみるといいんだそうだ。石平さんの紹介では、二〇一三年政府発表の経済成長率が7.7%で電力消費量の伸びが7.5%。しかし、二〇一四年の経済成長率が7.4%なのに対し電力消費量の伸びは3.8%しかなかった。石平さんが“3%代じゃないか”って言ってる根拠はここにあるんだな。

だけど最近、チャイナではそれを見越して、企業に対して就業時間でなくても電力を就業中と同じように消費するように支持が出ているという話があった。どこで、あるいは何の本で、それを読んだのか覚えてないんだけど、十分ありそうだ。
大紀元 2016/3/1
中国高官「石炭業と鋼鉄業の180万人が失業に」
http://www.epochtimes.jp/2016/03/25332.html
(抜粋)
中国人力資源・社会保障部の尹蔚民部長は、過剰生産能力の削減措置で将来的に石炭業界の130万人の従業員と鋼鉄業界の50万人の従業員が職を失うことになると明言した。

ビックリするには当たらない。習近平の目指す“新常態”への移行には痛みをともなう構造改革が必要なのは当然のこと。この報道も、そういった中国共産党指導部の意思を反映したものだろう。実際には鉄鋼、石炭、ガラス、セメント、アルミニウムの五業種を「ゾンビ企業」と名指しし、国営企業から六〇〇万人がリストラされるという話らしい。

まあ、相変わらず数字はあてにできないんだけど、《石炭150万、鉄鋼50万》、あわせて200万となんだか規模は一致する。

・・・痛みをともなう・・・か。日本のような国なら、“痛み”もそのままの意味で通用するかもしれないけどね。チャイナではそうは行かないだろうね。農民工にとってこれ以上の“痛み”は、“処刑”と同じ意味を持つんじゃないだろうか。




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自民党はネオリベラル

自民党が移民に関する議論開始、3月中旬に特命委=木村参院議員
http://jp.reuters.com/article/ldp-kimura-idJPKCN0W50BK

移民党 さま

関税なくして、古くからの商観念を経済障壁と呼び、職場の人間関係を破壊し、すべてを個人の能力と契約を記した紙っきれをもとにして、効率だけで判断する。個人を家族のしがらみから解き放ち、地域のしがらみから解き放ち、“自由”にしようとしている人たちがいる。“自由”を礼賛する人が増えている。保守も革新もないところが笑っちゃう。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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